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家畜の成り上がり譚 〜異世界で俺は強くなる〜  作者: らっぺん
7章 ゴーストタウン S.Z
250/288

超人化

ベスト「何笑ってんだ...」


ゼクロ「俺はよォ...ぶっちゃけていうと"正義"に憧れてる...」


ベスト「急に何を言い出すと思ったら...どの口が言うんだ」


ゼクロ「俺はゲルフィとか...もっと言えばお前にも憧れてるのかもしれねぇ...ンフフ...こう思うと面白い話だなァ」


ベスト「何が言いたいんだ...?」


ゼクロ「俺は今からお前を殺す、完全な"悪"になるために」


ゼクロはベストの長刀からいつの間にかすり抜けていた。


そしてベストの後ろに回り込む。


ベスト「ッ!」


ゼクロ「随分追い詰められたなぁ...こんな気分は久しぶり...いや、"始めて"だ」


ゼクロの足元を見ると、つま先から膝にかけてガス状に変化していた。


ゼクロ「亜人の超人化...俺の場合は体の一部をガスにする能力...」


ベスト「超人化...ッ!」


ゲルフィ「まずい! ベストッ!!」


ゲルフィはベストを庇い、ゼクロに突進する


しかし、ゲルフィはゼクロの体をすり抜け、壁に激突する


ゼクロ「ンフフフフ...こんなこともできるのか...ガスだもんな...」


ベスト(まずい...剣じゃガスを切れない...ッ!)


ゲルフィ「ベスト! お前は"神人"だッ! 神の力..."神通力"を信じるんだ!」


ベスト「神通力...。でも俺は武器に纏うタイプの神通力しか使えない...ッ! サンクのように体に纏わせることはできないッ!」


ゲルフィ「いや! それでいいんだ! 武器に特殊な神通力を!!」


ベスト(ガスは気体だ.....。剣では斬ることはできない...)


ゲルフィ「魔術・バキューム!!」


ゲルフィの腕が掃除機のようにうねる


ゲルフィ「完全に家でしか使っていなかったが...まさかこんなことで使う羽目になるとはな...!」


ベスト「ゲルフィ!! そうか....吸いこむ能力!」


ゲルフィ「けど吸うだけじゃすぐゼクロは出てきてしまう!

トドメを刺さなくては!」


ベスト「任せろ! ゲルフィ!」

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作者Twitter https://twitter.com/Rappen_77?s=09
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