追い込み
ベスト「ゲルフィさん...下がっててください...決着は俺がつける!」
ゼクロ「ンフフフフ....お前とは気が合いそうだな...」
ゼクロは手のひらを額にやり、薄ら笑みを浮かべる
ゼクロ「だから残念だ....今から、この手で...お前をぶっ殺すことになるからなァ!!」
ベスト「極天狗 "阿庄"」
ベストの周りにどす黒いオーラが浮かぶ
それはゼクロの毒ガスより薄いようで濃かった。
そばに居たゼクロ、少し離れていたゲルフィまでもが呼吸しにくく感じた
ベスト「この黒いオーラ...よく分からないが...全体的に"圧"をかけるらしい...どうだ? 動きにくいか?」
ゼクロ「ライトガス!」
ゼクロはガスを自分の体に浴びせる
ゲルフィ「まずい...強化系のガスだ!」
ゼクロは3mほどジャンプし、壁にはりつく
ゼクロ「ええ?どうだ、奥の手が数秒で対抗されちまう気分はよォ!」
ベスト「俺はそう言う....すぐに油断しちゃうヤツが好きだ....始末するのが簡単だから!!」
ベストは魔剣に阿庄を纏わせる
ベスト「神通力と阿庄を混ぜたら...どうなると思う?」
ゼクロ「馬鹿め! 強化系の能力を同時に使ったらよォ...持ち主に多大な負担がかかるんだぜ!」
ベスト「確かにそうかもしれないが...でもそれは魔術+波動とか...神通力+魔術の時だろ...?」
ゼクロは唾を飲む。一瞬時が止まった気がした
ベスト「俺の「阿庄」は元は神通力...つまり、「神通力」+「神通力」になる....」
ゼクロ「だ、だからってどうなるんだよ!」
ベスト「お前....足し算できるか? 1+1とかさァ」
ゼクロはガスの噴出準備をしているようだった
ベスト「答えは"2"...単純だ! 足されてるんだよ!!」
ゼクロ「ギルティ・ガス!!」
ゼクロは弾丸のようなガス弾を発射し、ベストに食らわせる
しかしベストはそれを軽々と防ぎ、ニヤリとした
ベスト「阿庄天狗..."豪猛嵐"!!」




