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家畜の成り上がり譚 〜異世界で俺は強くなる〜  作者: らっぺん
7章 ゴーストタウン S.Z
246/288

その男、猛虎につき(3)

サンク「クッ....さすがに神通力を纏っててもガスが染みてきた...」


ゼクロ「フフフフフ....そうだろ....もう終わりなんだろ...?」


ドアが塞がれ、この部屋にはそれ以外に出入口はない。


ーーー

ベスト「まずい...サンクが心配だ....」


ゲルフィ「近くに部屋はないみたいだが...鼓動は感じる...」


ゲルフィはドロっとした質感の壁に手を当て、目を瞑る

ーーー

ゼクロ「......"気配"がするなぁ」


ゼクロはゲルフィに場所が悟られたことを確信し、場所を移動する


サンク「アァん? なに逃げてんだよ...」


ゼクロ「追いかけてこいよ...? お前のそのデカブツでよォ...」


グランドキッドはすでに疲れ果てていた。


グランドキッドは魔術、つまりサンクの魔力を消費して動いている。

サンクの体力が減った今、動く力などなかった


サンク「グランド・キッド....! 情けねぇが...壁をぶちあけろ...!」


サンクは降伏した。


ゼクロという大きな敵に。


ゼクロ「オイオイ....負けを認めんのか? お前ならもっとやれるだろ....? 恥ずかしくないのかよォ...」


サンクの予想外の行動に、ゼクロは少し動揺している


サンク「数年前...いや数ヶ月前のベスト達に会う前の俺だったら...負けるのが恥ずかしくて降伏なんかしてなかった...」


サンクはグランドキッドで壁を殴る


ゼクロ「やめろ....ッ!」


サンク「だから....命なんかどうでもよかった...でもよォ...今は違う」


サンクはポセイドンのことを思い出していた


サンク「甦らせるっていう"約束"をさァ...しちまってんで...」


グランドキッドは壁に穴を開けた。そしてサンクは力尽きた


そこに丁度、彼らがいた。


ゲルフィとベストである


ゼクロ「クソッ....ぬるいゲルフィの能力がこんなとこで役立ってやがるとはよォ.....!」


ベスト「サンク....パイヤー......俺が終わらせるッ!!」

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作者Twitter https://twitter.com/Rappen_77?s=09
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