フォーエバー・ナイト(4)
ココミ「回復まで少し時間がかかる...出来れば食い止めて!」
ゲルフィ「いや、もう倒す! そう心に決めたんで...」
レイビック「なぁゲルフィ...お前はいつも知ったふうな口を聞くよなぁ? それはなんでなんだ? 私はずっと気になっていた」
ゲルフィ「...お前の言いたいことがよく分からない、だかそれはおそらく...俺が"知っている"からだ」
レイビックはため息をつく
レイビック「やれやれ...あんたはいつも話が通じないやつだったね...。というかお前は負ける運命にあるってのは知らないのかい
?」
ゲルフィ「...なんの事だ」
レイビック「お前、ピエロに裏切られたんだぜ? ピエロは強い方に味方する...意味わかってんのかしら?」
ゲルフィ「パイヤー...。ピエロの習性は残酷だ...だがいつからはパイヤーがお前らの味方だと思い込んでいた?」
ゲルフィが指を鳴らす
そして暗がりからパイヤーが現れた。
パイヤー「ピエロの習性を逆手に取った作戦...どうでしたかね?」
レイビック「てめぇ...!」
パイヤー「僕...つまりピエロは、誇れることじゃないが、"強い方につく"...。裏切り者や、信用出来ないと揶揄されることも多いが..."勝利の神"とも言われる」
ゲルフィ「だが私はフェアな戦いを望む、そっちは仲間は今はいないだろ? だが私にはいる。これはアンフェアだ」
レイビック「情けを...かけるのか...?」
ゲルフィ「メークス、君が一対一の決闘をするんだ」
メークス「ぼ、僕が?」
ゲルフィ「ああ、君が、だ。無論、倒した後は、殺しても、殺さなくてもいい...」
メークスが口を食いしばり、下を向く
そしてやがて、覚悟が決まったのか、上を見上げた
ゲルフィ「どうだ? できるか?」
メークス「はい...やります!」
ゲルフィは後ろへ下がる。
レイビック「なぁ...それで私がこいつを殺しそうになったら、お前が出てくるんだろ?」
ゲルフィ「ああ...だが、私はメークスが殺された後に出よう。決闘の邪魔はしない」
ココミ「そんなこと言わなくていいじゃない! お母さんと戦わせるって!あんたが戦えば...!」
メークス「いや...いいんだ、ココミ。君は随分と見た目が変わったみたいだな...」
ココミ「ああ、うん。レイのおかげで人間になれた」
メークス「僕は、レイって名前じゃないんだ...。モートン・レイビック・メークス....。これからはメークスって呼んでくれ...」




