「U」の名(3)
ベスト「コイツを倒せれば、もうあとはゼクロだけ!」
サンク「もし他の奴らが生き残っていようと、コイツにさえ勝てば...!」
メークス「重い拳を飛ばすんだ!」
メークスが拳を振りかぶる
メークスの拳の周りには異常なほどの"熱"が加わった
ベスト「な、なんだそれ!!」
メークス「みんなは"波動"を知ってるかい....?」
ベスト「波動....でも波動じゃないよな!それは!」
メークス「ああ...波動の原理は拳と空気を擦らせ、とても大きな音を出す。そしてその音は大きすぎて人間の耳には届かない..."衝撃波"となり空気を伝う...。そして!その衝撃波をコントロールするのが"波動"!」
メークスは熱い口ぶりだ、ユナイシアスは既に次の行動に移っている
メークス「僕は空気を最大まで握りつぶし、気圧を高くした! そしてこの拳の中から溢れんばかりの空気をお前に飛ばす! これが"熱波動"!!」
メークスの手から空気弾の様なものが放たれる。目視はできないが、うっすらと空気が歪んでいるように見えた
その空気弾はユナイシアスに直撃する。
ユナイシアス「オイオイオイ...これが最大出力かぁ? 正直...熱波動とかいう知らない技を言われた時にはヒヤッとしたがな....」
カジナ「俺も波動を知りたい! 熱波動は無理かもしれないけど...」
メークス「ここを切り抜けてから教えるさ...カジナには素質がある!」
ユナイシアス「ごちゃごちゃ言ってねぇでさっさと全滅シルォォオオオオオオ!」
ユナイシアスは地盤を沈下させる
カジナ「もうその手には喰らわない!」
カジナは建物の壁を伝いユナイシアスに飛びかかる
ユナイシアス「やめろ...お前のような巨体...体がでかいだけのデカブツなんかイチコロなんだよォおおおおお!」
ユナイシアスはカジナの下から地盤を突起させ、貫く
しかし、カジナはそれを避けていた
カジナ「トロいぜ....俺たち複数を相手にするなら...10倍早くなりやがれッ!!」
ユナイシアスはカジナにぶっ飛ばされる。
サンク「やるじゃねぇか、クマ!」
カジナ「クマじゃねぇ...いやクマだけど...」
メークス「みんな、油断するな...奴はまだ生きている」
地盤が円錐状になり突起する
そしてそれはすぐさまカジナを貫いた
カジナ「ごフッ....!」
メークス「ッカジナ!!」
ベスト「このままだとまずい...地盤を操るってのはこんなにも強いとは...」
サンク「なにか弱点を見つけねえとまずいんじゃあないか?」
カジナ「アイツは同時に複数の地盤を変化できないッ! できるなら今既にしているはず!」
メークス「まずは姿を見つけないと...そういえば、あの女の子は!?」




