協力
目が覚めると、サンクがいた。
「!? おまっ、ど、おまっ、どっ、どう、おまっ!?」
寝起きにすごい事が起きたので、テンパってしまった。
「お前、驚きすぎ。あんな牢獄、5分くらいで抜け出せるわ」
「まさかお前、俺を殺す気か!」
「んなことするわけないだろ」
起床して何分も経たぬうちに、敵と接触した主人公がこれまでにいただろうか。
「なあ、俺達、協力しないか?」
サンクは急にそう言ってきた。
目が本気だった。
すると、隣のカジナが起きた。
カジナはすぐさまこちらを見て、「んごっフエッ」と言葉にならないほど情けない声をだし驚いていた。
そして、しばらくし、ココミ達が起きてきた。
みんな、驚いていたが、カジナほどではなかった。
ここで、サンクが切り出す。
「俺ら、協力しないか?」
しかし、さすがに怪しすぎる。
「おい流石に無理だろ、敵同士だぞ俺ら」
「いや、俺はもう自分のアジトをバラした。すでに俺もタダではすまないだろう」
「でもこやつの言っとることはおかしくはないのう」
カツラも悩んでいるようだ。
「じゃあ博士、この機器を取りつければいいのでは?」
レイはそう言い、ポケットから爆弾を取り出した。
「おいレイ! なんでそれ持っとるんじゃ!」
「いや、面白そうだったから」
どうやら、レイが持ってきたものは、装着型爆弾で、遠隔操作により爆発させる、闇が深いものだった。
これをサンクにつけ、もし裏切ったら爆発させるらしい。
「いや、別にいいけどさあ...誤作動とかで爆発しないよな」
「あたりまえじゃ、このDr.カツラが作ったんじゃぞ」
「あまり信用できないが、まあいい。着けるとしよう」
10:30
「そろそろここも出なきゃじゃのう」
カツラはそう言い、ポケットからバイクを出す。
カツラ、レイ用のバイク(豚達はそれぞれに乗る)に
加え、予備のバイクをサンクに渡した。
「12時には出るぞ」
カジナはなんだか偉そうだ。
そして、一時間ほど経ち、そろそろ出発の時間になった。
「よし、敵のアジトに向かうぞ!!」




