ジョリア・プロムハット(2)
遂にジョリアの体は、完全に修復された
ジョリアはカウボーイハットを手に取ると、頭に被せ、こちらを見た
ジョリア「HEEEY...どうだい? 俺の力...!」
サンク「具合を悪くさせたのも、今の能力も、両方お前の能力なのか?」
ジョリア「両方っていうか...ただ応用させただけだぜ...」
メークス「お前は僕達の敵か? 敵じゃないか?」
ジョリア「そりゃこっちが聞きたいぜ...」
サンク「お前はゼクロの手下か?」
ジョリアは疑いの目を向ける
そして、ベスト達に指を指しこう言った
ジョリア「お前らこそゼクロの仲間だろうが! それ以外なぜこのにいる?」
ベスト「俺たちは仲間がゼクロに囚われてるんだ! だからここに来た! それだけだ」
ジョリア「そんなもの...信じれるわけないッ!」
ベストの後方から鉄パイプがひとりでに飛んでくる
そしてそれはベストの頭部に当たり、ベストは出血した
ジョリア「俺の能力は鉄を操る能力ッ! お前らの具合が悪くなったのは血液中の鉄分を操作したからだ!」
サンク「自分から言うとはな...それでさっきも自分の血液を操ったってわけか」
ジョリア「"グワーツ"の能力はお前らが思っているより深いんだよ!」
ジョリアは鉄パイプを空中であやつる
サンク「厄介だが...どうやら俺とベストの血は操れないみたいだな?」
ジョリア「信じられないが...お前らは混血か?」
カジナ「混血?」
ジョリア「ああ違う..."神人"というんだったな...!」
ベストが頭を抱えて言う
ベスト「ゼクロの手下じゃないみたいだが...邪魔をするなら容赦はしない! "神天狗"!!」
ベストの手に魔剣が召喚される
メークス「ベスト! こいつは肉体的ダメージは多少与えられるが、血が戻るから致命的なダメージが与えられない! なにか計画を練るんだ!」
ベスト「必要ないっ! お前の能力見切ったぞ!」
鉄パイプがまた飛んでくる
それを華麗に避けてベストが言う
ベスト「やっぱりだ...! お前は鉄を操りきれていない!」
サンク「何言ってんだ! さっきみただろ! 俺たちの血まで繊細に...!」
ベスト「いや...それは鉄が軽かったからだ...。お前は重くなればなるほど鉄を上手く使えていない...! その証拠にその鉄パイプは直線上にしか移動していない!」
カジナ「ほ、本当だ! さっきから壁にぶつかるまで鉄パイプは止まっていない! 操ってるんじゃなくて、"投げてる"みたいな感じか!」




