夜明けない夜明け
サンク、レイとベスト、カジナは再び合流した
バラける前に待ち合わせ場所を決めていたのだ
サンク「なあ、ベスト、今何時だ?」
ベスト「...時計がないから正確にはわからないけど、朝6時くらいかな」
サンク「...おかしいよな?」
ベスト「うん...ちょっとね...。俺は異世界からこれが普通なのかと思ってたけど、サンクも思ってるんじゃ、多分そうなんだろう」
メークス「アトラス大陸でこんなに夜明けが遅いのはおかしいね...」
サンク「...ひょっとしてだが...このままずっと夜明けが来ないんじゃないのか?」
カジナ「ど、どういうことだよ!」
サンク「原理はわからんが、ここは夜明けが来なくて、ずっと暗いままってことだ」
カジナ「い、いや、それは分かるんだけど...!」
メークス「まああくまで仮説だからね。そんな心配することないよ」
ベスト「まあ夜が明けなくても別に困ることもないしな。暗いってだけでライトもあるし」
ベストはヴィニチアから盗んだライトをつける
カジナ「いつの間に盗んだんだ?」
ベストはにへっと笑った
ベスト「でも残念ながら1個しかないんだ...。相手がライトを持ってて、この暗さ。4人で行動した方がいいと思う」
メークス「僕はそれに賛成」
カジナ「わかんねーけど、ベストがいうならきっとそうだ」
彼は根拠もなくベストを信用している
サンク「別にどっちでもいい」
ベスト「それで、サンクとレ...メークス、どうだった?」
サンクとメークスは一連の流れを話した
ベスト「...擬態する敵?」
カジナ「その話じゃあ、今も見られてるかもしれないってことじゃねーか!」
サンク「ああ、でも目に見えないだけで、攻撃は当たる」
ベスト「なんとかは...なりそうだな。追っ払うことはできたんだろ?」
サンク「...勝ったとは言えないがな」
ベスト「俺らも敵は倒せたけど、そいつは聞き取りも出来ず死んじゃったし、手がかりなしか...」
メークス「いや...、"イエロス・プレオー"の行った方角は分かる」
サンク「本当か? 俺は全く見えなかったが」
メークス「一瞬だけね、彼は擬態する前に走る構えをしたから...」
ベスト「メークス、そこに案内してくれ」




