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家畜の成り上がり譚 〜異世界で俺は強くなる〜  作者: らっぺん
7章 ゴーストタウン S.Z
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夜明けない夜明け

サンク、レイとベスト、カジナは再び合流した


バラける前に待ち合わせ場所を決めていたのだ


サンク「なあ、ベスト、今何時だ?」


ベスト「...時計がないから正確にはわからないけど、朝6時くらいかな」


サンク「...おかしいよな?」


ベスト「うん...ちょっとね...。俺は異世界からこれが普通なのかと思ってたけど、サンクも思ってるんじゃ、多分そうなんだろう」


メークス「アトラス大陸でこんなに夜明けが遅いのはおかしいね...」


サンク「...ひょっとしてだが...このままずっと夜明けが来ないんじゃないのか?」


カジナ「ど、どういうことだよ!」


サンク「原理はわからんが、ここは夜明けが来なくて、ずっと暗いままってことだ」


カジナ「い、いや、それは分かるんだけど...!」


メークス「まああくまで仮説だからね。そんな心配することないよ」


ベスト「まあ夜が明けなくても別に困ることもないしな。暗いってだけでライトもあるし」


ベストはヴィニチアから盗んだライトをつける


カジナ「いつの間に盗んだんだ?」


ベストはにへっと笑った


ベスト「でも残念ながら1個しかないんだ...。相手がライトを持ってて、この暗さ。4人で行動した方がいいと思う」


メークス「僕はそれに賛成」


カジナ「わかんねーけど、ベストがいうならきっとそうだ」


彼は根拠もなくベストを信用している


サンク「別にどっちでもいい」


ベスト「それで、サンクとレ...メークス、どうだった?」


サンクとメークスは一連の流れを話した


ベスト「...擬態する敵?」


カジナ「その話じゃあ、今も見られてるかもしれないってことじゃねーか!」


サンク「ああ、でも目に見えないだけで、攻撃は当たる」


ベスト「なんとかは...なりそうだな。追っ払うことはできたんだろ?」


サンク「...勝ったとは言えないがな」


ベスト「俺らも敵は倒せたけど、そいつは聞き取りも出来ず死んじゃったし、手がかりなしか...」


メークス「いや...、"イエロス・プレオー"の行った方角は分かる」


サンク「本当か? 俺は全く見えなかったが」


メークス「一瞬だけね、彼は擬態する前に走る構えをしたから...」


ベスト「メークス、そこに案内してくれ」

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作者Twitter https://twitter.com/Rappen_77?s=09
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