「Y」の名(2)
サンク「クソッ! どこ行きやがった!」
すると突然、後方からメークスに向かって矢のような物が向かってきた
サンク「ッ!! 危ねぇ、レイ!」
サンクが咄嗟に神通力を使って矢の軌道をずらす
サンク「気をつけろ!」
メークス「わ、悪い! それにしても神通力ってそういう風にも使えるのか...!」
サンク「そんな話している暇はねえ! 今、奴は攻撃してきた! 俺らに向かって...!」
メークス「ああ、僕達は今、とっても不利な状況にある!」
サンク「なんとしてでもヤツを見つけなきゃ行けねぇ!」
サンクはイエロスに言われたことを意識して、"視覚"以外での探知をしようとした
だが
サンク「...ダメだ、怪しい音も気配もない...」
メークス「じゃあどうすれば...」
また矢が飛んでくる
今度はサンクに刺さった。
メークス「サンク!!」
サンク「...黙れレイ! これくらい平気だ、今、あっちの方向から飛んできたよな?」
サンクは右側を指さす
メークス「ああ、確かにそれは合ってる」
サンク「ってことはやつはこっちにいる! "ワンキョク"!!」
サンクは単純な考えで攻撃する
ガラガラと音を立て建物は破壊されるが、そこにはイエロスはいなかった。
メークス「サンク、考えが単調すぎる!」
サンク「いや、これからだ」
砕け散った建物の破片が、色んな方向に飛ぶ。
1部の場所に飛んだ破片だけ、空中でみえないなにかにぶつかり、そこに落ちた
メークス「は、破片が!」
サンク「ってことはそこだっ! "ワンキョク"!!」
ワンキョクが空中で1度止まった
メークス「直撃している!」
そしてワンキョクの大きな腕は、ついに振り切れた
サンク「...よし!」
だが、サンクの背後に男はいた
メークス「...!」
イエロス「ああ、焦ったァ、ギリギリで避けてなかったら、危なかったァ... 」
サンク「なん...だと...」
イエロス「御察しの通り、ボキの特殊能力は"擬態"!!
あれ? 察せてなかった?」
サンク「こいつ...やはり俺たちを"余裕で倒せる"と思っている...」
イエロス「いやいや、ボキはどんな相手でもこんな感じ! ではバイナラ!」
イエロスは再び姿を消す
サンク「! そうはさせねぇぞ! ワンキョク!」
ワンキョクは空中では止まらなかった
メークス「当たってない...ひとつも!」
サンク「気をつけろ! また攻撃してくるかもしれないぞ!」




