メークス
サンク「....わかった、だが、お前がここで死んでもなんの責任もとらないからな」
レイ「大丈夫さ、死なないから」
サンク「それで、お前はなんでここに来た時、そっちにはパイヤーはいないって言ったんだ?」
レイ「奴はピエロっていうんだ」
サンク「ピエロ?」
レイ「別名"裏切り者の種族"。敵の方が強いと自分で判断してしまうと、無意識に寝返っちゃうんだ」
サンク「なんだそれ...」
ベスト「そ、それは分かったが、パイヤーはあっちの、北の道に行ったのを俺らは見てたんだぞ? なんで違うと言えるんだ?」
レイ「ピエロは騙すことを得意としているんだ。だから無意識に敵を欺く。みすみすと自分の行き先やアジトを敵に教えたりしないわけさ」
サンク「なるほどな...話は変わるが、お前、"レイ"って名前じゃないんだろ? なんて呼べばいいんだ?」
レイ「..."メークス"って呼んで」
ベスト「わかった」
カジナ「メークスか! いままでずっとレイはレイって感じだったから、少し不思議な気がするな」
メークス「改めて、これからよろしく」
メークスは少し頭を下げる
サンク「そんなことはどうだっていい、どうやってココミ達と合流し、ゼロ達を助け、パイヤーを引き戻し、ゼクロを倒すかだ」
カジナ「え...パイヤーってピエロなんだろ? 助けられるのか?」
カジナはメークスのほうを見る
メークス「...今、クライアントβで抗ピエロ本能薬を開発している」
サンク「...!」
ベスト「それは、ピエロが裏切らなくなるってことか?」
メークス「ああ、でもどのくらいかかるかは分からない。それまでは、裏切られることを覚悟して仲間に引き込むか、監禁するかしかないよ」
サンク「監禁なんてしたくねぇな。ピエロの本能がなくなっても裏切られるんじゃないか」
ベストは確かに、と思った
ベスト「まあ、とりあえず話を戻すと、ココミ達を助ける、ゼロ達を助ける、ゼクロ達敵を倒す。がやるべきことだ。順番はどうする?」
メークス「いや、実はもう1個やることがあって..."ゲルフィ"ってやつを救出したいんだ」
ベスト「ゲルフィ?」
突然の初めて聞く名前で、3人ともぽかんとしていた
メークス「ああ、ゼクロを対立していた男で、とても強いらしい。でも結局はやられちゃって、今は監禁されているらしいんだ」
サンク「へえ...でもなんでそれを俺らがやんなきゃなんだ?」
メークス「君たちはギーシャを倒す運命を背負っているんでしょ? だったらいずれ大きな戦力が必要になる」
カジナ「その、ゲルフィってやつはどのくらい強いんだ?」
メークス「詳しくは分からないけど、ゼクロとその部下達と1人でやりあったらしい」
サンク「ゼクロに部下がいるのか」
メークス「今はいないかもしれないし、増えているかもしれない。でもやることが多すぎるんだ、今は」
サンク「ちまちま進めてったらいつココミ達が殺されるなわかんねえな」
メークス「ああ、だから。えっと、今捕まっているのは誰だっけ?」
ベスト「ココミ、メイン、ケインが捕まって、その前にゼロが洗脳かなんかされて今は捕まってる。ゼロには妹がいるんだけどその妹も多分捕まっている。計5人捕まってる」
メークス「ココミとその、メイン、ケインは同時に捕まったのか? うーん....」
カジナ「手分けしてココミ達とゼロ達を助けるのはどうだ?」
メークス「それだ!」




