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家畜の成り上がり譚 〜異世界で俺は強くなる〜  作者: らっぺん
1章 家畜に転生
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前世と孤独と

家畜に生まれ変わって2日が経った。


このまま家畜のまま死ぬのかな?

それは嫌だな。

まだマユにも告ってないし......

あれ?マユミだっけ。名前なんだっけ。あれ?

俺って名前なんだっけ。


ここで、俺はとんでもないことに気づいた。


家畜になる前のことを忘れてしまっていたのだ。


俺はとんでもなく孤独感を感じた。

もう、心のよりどころがなくなった気がした。


あー、豚も泣くんだな。そう思った。


豚の俺の目から涙が出た。

そのあと30分くらい泣いた。なぜかはわからなかったが、すごく寂しかった。


そう泣いていると、他の豚が話しかけてきた。


「なあ、どうしたんだよさっきから。みんな見てるぞ」


豚に話しかけられたのは初めてだったので、初めは驚いた。

でも、その豚に全てを打ち明けた。


「え、お前人間だったんか?それは信じられないな」


「なんでだ?確かに信じられない気も分かるが、そう決めつけなくたって......」


「いや、よくいるんだよ、豚でも昔違う生き物だったって言い張るやつが」


「他にも俺と似たやつが?」


俺はそいつに会いたい、そう思った。


「なあ、その昔違う生き物だった豚ってどこにいるんだ?」


「そいつ? 確かとなりの豚小屋だったと思うぞ」


「隣の豚小屋に行く方法ってあるか?」


「ねーよ、マリンに殺されるぞ。」


「マリン? マリンって誰だ?」


「そんなことも知らねーのかよ。 説明してやるよ」


その豚いわく、マリンは豚小屋の管理人らしく、逃げ出した豚はもれなく出荷されるらしい。


つまり、マリンに見つかると、死ぬ。


隣の豚小屋に行くには、そのマリンに見つからないようにいかなければならないらしい。




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