信頼できる男
大柄で、刈り上げ頭のその男は、暗闇の中1人で吊るされていた。
ゼクロ「フフフ...まさに優越感! 溢れ出るこの気持ちィ!!」
ゼクロがその男をガラス越しに見る。
レイビック「....気持ち悪いわ」
ゼクロ「オイオイ...俺がこんな趣味があるとでも思っているのか?」
レイビック「有り得なくもないでしょう」
ゼクロ「フフフ...まあそれは置いといて...お前はこいつを知ってるのか?」
レイビック「さぁ...興味無いわ」
ゼクロ「こいつの名前は"ゲルフィ"...。あのピエロ..."P.P.P.Y"の大恩人さ...」
レイビック「へえ、あなたはなんでこのゲルフィ?とかいう男にこんなに執着してるの?」
ゼクロ「フフフフ...執着してる、か...」
レイビック「ああ、してるわ」
ゼクロ「ゲルフィはな...俺にとっても"ヒーロー"だったんだ... 」
ーーーー
俺はソールトーマ学園という学校に通ってた...
その学校のクラスで、俺はいじめられてた
俺がだす"毒ガス"に恐れをなしてたのかもしれないが、当時10才ほどの俺には自分がいじめられている理由が分からなかった
しかし、俺は決して手を出さなかった...
理由は俺が"ヒーロー"に憧れていたからだ
ヒーローは決して暴力を振るわない。そう思ってた。
しかし本当のヒーローは暴力を振るわないというわけではなく、悪者に対しては暴力を振るうらしい。
俺が唯一親しかったクラスメートも"ヒーロー"に憧れてた
でもそいつと俺の"真のヒーロー像"ってのは違っててな...
「俺はヒーローは絶対暴力をふるっちゃだめだと思うな」
俺が何気なく言ったその一言に、そいつは反応した
「そうか? 悪者にならいいんじゃないか?」
当時の年齢では、どんなに下らないことも喧嘩に昇華させれた...
悲しいくらいに
そいつは喧嘩が強かった。
俺をいじめてたやつらをコテンパンにして...
それでも俺はそいつに憧れなかった。
だがいつからか人を殺したいと思うようになった。
もし、俺が1度でも暴力を他人にふってしまったら、俺は絶対に、何があろうと"ヒーロー"にはなれない。
しかし、暴力はふるいたい。
そんな愚かな葛藤が始まりだった。
俺は正義がなにかがわからなくなって...
正義は不確定だ。だから俺は
だから俺は確定な
悪になることにした




