P.P.P.Y
サンク「ッ!! どういうことだ、パイヤー!!」
サンクはパイヤーに向かって力の限り叫ぶ。
喉奥がはち切れんばかりであった。
ベスト「あいつは...何者なんだ?」
カジナ「ここに来てから、裏切られてばかりだ...」
パイヤーはちらっとこちらを見て、少し笑みを浮かべた。
サンク「お前もなにか人質にとられているのか!?」
パイヤーは遠くから、軽く首を振った。
サンク「......!」
そしてパイヤーの体から、湯気のようなものが出てきたのを、3人は目撃した。
カジナ「なんだあれ?」
パイヤーは屋根から屋根へ、ゼロを抱えて飛び移る。
姿は先程とは既に変わっていて、"ピエロ"のような格好をしていた。
ーーーー
ゼクロ「...で、あいつらを仕留めれなかったのか?」
パイヤー「申し訳ありません。ゼクロ様」
ゼクロ「ゼロのやつが、やられたと?」
パイヤー「いえ...。戦況的には有利でしたが、ゼロがやつらに寝返りそうになったので...」
ゼクロ「お前1人じゃやれなかったのか?」
パイヤー「...はい」
レイビック「...はぁ〜。ゼクロ。あんたも使えない手下を持ってるのね」
ゼクロ「黙れ。コイツは"ピエロ"の一族さ。信用はしてない」
パイヤー「....」
レイビック「ピエロでも上手く使えば役に立つだろう」
ゼクロ「というか、ギーシャは俺についてどう思ってるんだ?」
レイビック「どうもこうも、完全に危険人物だよ。私もそう思ってるし」
ゼクロ「フフフフ...。良いだろう、お前はこれからずっと俺に付いてくるよな?」
レイビック「不毛な争いは避けたい」
ゼクロ「フフフフ...それでこそだ。そういえば、息子は無事だったか?」
レイビック「チッ...。お前のせいで見に行けてねぇよ。ただ、祈ってる」
ゼクロ「フフフフフ...お前の息子は今、こっちに向かってるぜ」
レイビック「...! な、なぜ!」
ゼクロ「フフフフフフフ...!」
レイビック「てめぇ、なにかそそのかしやがったな!」
ゼクロ「さぁな」




