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家畜の成り上がり譚 〜異世界で俺は強くなる〜  作者: らっぺん
7章 ゴーストタウン S.Z
191/288

少し前

ケイン、メイン、ココミがS.Zに着いた時のことである。


ケイン「あまりにも暗いな...。こんなところで修行してんのか? あいつらは」


メイン「...ゼロさん達はどこかな...」


ココミ「あ、あそこにいない?」


ケイン「...あれ、ゼロか?」


ココミ「きっとそうよ...。というかここって他に人はいないのかしら?」


メイン「前学校でちょっと聞いた話だと、人は少し住んでるらしいわ。でもこんな気味悪い所に住む人は"死生人"って揶揄されてるみたい」


ココミ「死生人?」


メイン「生きてるけど、死んでるんじゃないかって意味。まあそう呼ばれて嬉しい人はいないと思うけど...」


ケイン「あと、ピエロに注意って言ってたな」


ココミ「ピエロ?」


ケイン「なんか、普段は普通に振舞ってるんだけど、チャンスを見極めたらガって襲うんだとか」


メイン「なにそれ、怖い...」


ココミ「...色んな噂があるのね...」


ケイン「というか、やっぱりあれはゼロだったみたいだ」


ココミ「おーい、ゼロー? 迎えに来たわよー?」


ゼロはこちらを見ている


メイン「なんかこんなところにいるせいで怖く見えるわ」


ケイン「ばか、何言ってんだ」


ココミ「ゼロー? ゼロ...?」


その瞬間、ゼロがココミの元へ超速で移動する。


ココミ「うわっ、すごいわね、ゼロ。そんなことが出来るようになったの?」


ゼロがココミの背中に手をかざす


ケイン「危ないッ!!」


ケインがゼロに体当たりするも、ゼロは怯まない


ココミ「ど、どうしたの!?」


ゼロ「....」


ケインがゼロに吹っ飛ばされる


メイン「ケイン!! "デイダ"コンクリート!!」


ゼロはなにかでそれを防ぐ。


ココミ「どうしちゃったのよゼロ!」


ゼロ「ゼロから紫色の光が溢れ出る」


メイン「...ゼロさん?」


やがてそこ光は直視出来ないほど強くなり、ケインらは気を失った。


ーーー数時間後

ケイン「...ッここは!? メインは!?」


ゼロがボロい椅子に腰掛けている


ゼロ「今日から、お前は俺たちの仲間だ...」


ケイン「ッ! 騙してたんだな! このクズが!」


ゼロ「やがてこの気持ちもわかるさ...。お前の妹と連れを捕縛している」


ケイン「メイン...ココミ...?」


ゼロ「ああ、そうだ。お前が俺らの命令を聞かないと、あいつらが裁きを受ける」


ケイン「...! お、俺は何をすればいいんだ?」


ゼロ「まともな死生人の始末。見回りだ 」


ケイン「死生人の始末?」


ゼロ「死生人って呼ばれる理由は住んでいる場所だけじゃない。生きる気力がないからだ」


ケイン「それで、なんなんだよ」


ゼロ「そして生きる気力がない理由は...あいつら..いや、俺たちのせいだ」


ケイン「洗脳かなんかでもしてんのか?」


ゼロ「ああ、でも稀に全く効かないやつがいるからな。そいつらは殺すに限る」


ケイン「お前本気で言っているのか?」


ゼロ「.....あとは見回りだ。これは特に重要なのが外部の人間を殺すことだ」


ケイン「殺しちまったらバレるんじゃねえのか?」


ゼロ「こんなところに来るのは世界政府のしたっぱのしたっぱだ。悪くいえば奴隷さ」


ケイン「...よく分からねぇが、それでメイン達が救われるって保証は?」


ゼロ「さぁな、そればっかりはなんとも言えないが...。見回りで、ベスト達にあったらどうする?」


ケイン「...!」


ゼロ「迷わず殺せ。お前には出来ないだろうがな」


ケイン「俺には出来ねぇ...! というか大体、妹のためとは言え人を殺すのも...!」


ゼロ「そうか、交渉決裂だな」

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作者Twitter https://twitter.com/Rappen_77?s=09
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