亜人
前回のあらすじ
レンゲ峠の小屋から亜人の森を通り、北東にまっすぐ行ったところ。敵のアジトの情報は、それしか分かっていない。
だが、待っていても分かるわけがない
とりあえず、アジトを探すことになった。
<本編>
「なあ、じいさん。亜人ってなんなんだ?」
「だから、見たらわかると言っておるじゃろう」
亜人についてカツラは教えてくれない。
そうこうしている間に、亜人の森の近くまで来た。
「すごいでっかい木だなあ。」
レイが驚くのも無理はない。森の木は、15m以上あり、とても大きかった。
森に入って10分ほど進んだら、どこかで物音がした。
「!? なんだ今の音」
「敵じゃない? だったらまずいわね...」
カジナとココミが話していると、カツラが笑っていった
「ほっほっほ。 敵ではないと思うぞ」
「じゃあ、なんだって言うんだ」
カジナがそう言った瞬間、遠くから矢が飛んできた。
「ほら! やっぱり敵じゃないの!」
「大丈夫じゃ。」
カツラはそう言いながらなにかを呟いた
「ケルデス!!」
カツラがそう言うと、飛んできていた矢が溶けてなくなった。
そうして、羽の生えた少年がやってきた。
「わあ、カツラさんだったか。密漁者かと思ってさ」
「平気じゃ、なんも言わずに来てすまんかったのう」
カツラは少年と会話をしている
「ジイサン、この男の子は誰なんだ?」
カジナは問う
「この子の名前はルシャ。亜人じゃ」
「この子が、亜人なのね!」
そう話していると、ルシャは驚いた顔でこちらを見つめていた。
「この豚達!喋るの!?」
どうやら、ルシャも俺たちが話している言葉がわかるようだ。
「ああ、そうじゃ。こいつらは、元々人間だったんじゃぞ」
「すごい! そんなことあり得るのか...」
カツラはルシャに事情を話すと、ルシャは「ぼくも着いていくよ!」と言った。
カツラは危ないからと一回断ったが、ルシャはそれでも着いていきたいというので、仕方なく連れていくことにした。




