地下の神
拓けた場所に行くと、どこからかアトラスの声がした
アトラス「勘違いするなよ? これは試験だ、ここで死ぬなら絶対にこの先死ぬ。ここを切り抜けろ、いいか?」
カジナ「な、なんでそんなこと決められなきゃなんねーんだよ!」
アトラス「黙れ、いいからこの試練を乗り越えるんだ!」
黒虎「この試練つったってなんもないんだが」
アトラス「ここの1部、ベスト、カジナなら知っているはずだ」
ベスト「な、なんだ?」
アトラス「お前らが転生してすぐ、まだお前らが豚だったころだ...。イノシシに会っただろう?」
ベスト「あ、あの死んじまったやつか...」
アトラスは笑みを浮かばせる
アトラス「奴は死んではいない、いや、死んではいるが...。まあ細かいことはなしだ、あいつの正体は...」
ベストとカジナは唾を飲み込む
アトラス「"神"だ」
ベスト「...!? か、神...?」
カジナ「ど、どういうことだよ...」
黒虎「おい、そのイノシシはこいつか?」
黒虎が指さす方向にはイノシシがちょこんと立っている
カジナ「こんなちっちゃなイノシシが神なわけないだろ...」
アトラス「そいつの名は"マリシテン"。獣を統べる神だ」
サンク「獣を統べる...神...」
アトラス「そいつは本能的に未来を見れる。お前たちを助けたのはお前らが今ここに来るのを予測したからだ... 」
カジナ「で、でも俺たちはイノシシの亡霊を見たんだぞ!?」
アトラス「そいつのもう1つの姿にすぎん...。そいつの本当の姿を見てみろよ...」
イノシシが大きな鳴き声をあげる。
イノシシは背中が割れ、四肢が伸び、筋肉質で巨大になってきた。
カジナ「おいおいおいおい」
黒虎「なんっだこりゃ...!」
ジモン「おもしれぇ神だな..」
彼らの目の前には、見るからに強大な神が立っていた。




