阿々(2)
阿修羅「もう一人邪魔者が増えたな! めんどい! ワハハハハ!」
ジモン「てめぇ、人の息子に手ぇ出して、ただで済むと思うなよ?」
ジモンが手から衝撃波を放つ。
それはショックの波動より遥かに強く、阿修羅をはね飛ばした。
阿修羅「ワッハッハ! なかなかやるじゃないか! まぁ簡単なゲームよりは楽しい!」
ジモン「調子に乗ってるようだが...。弱いフィールドでしかいきがれない典型的な野郎だな...」
阿修羅「ワハハハハ! そっちこそ典型的な挑発だ」
ジモン「神人がどうだか、そんなもんをゴタゴタ言うやつは、嫌いなんで...」
(ジモン...。あいつは一体何者なんだ? 俺たちが倒した時と実力がまるで違う...)
ジモンは阿修羅を圧倒する。
阿修羅「ワハハハハ! 想像以上だ! まあ楽しければなんでもいい!」
ジモン「体力だけはあるようだが...それがいつまで続くかだな...」
阿修羅は圧倒され、吹っ飛ばされる。
だが、その表情にはどこか余裕があるように見えた。
ベスト(おかしい...あれだけ圧倒されていればどんなやつでも動揺するはずなのに...!)
阿修羅「お前の攻撃さぁ...長くね?」
阿修羅がもっている杖で反撃をする。
阿修羅「これからは俺のターンで...そうしなきゃつまんないから...」
ベスト(やっぱり、実力を隠していた...!)
ジモン「そう来なくっちゃだ...! おいあとそこの、1番意識があるやつ、余計なことは考えるなよ?」
ベスト(誰に言っているんだ...?)
ジモン「お前だよ、ブタだったはずの、今は人間の」
ベスト「俺か?」
ジモン「共闘とかされても足でまといにしかならねぇからな!」
ベスト「あ、ああ、分かってる」
ジモン「ならいい! はやく終わらせねぇと!」
阿修羅「随分余裕ぶっこいてるけど...。 ぶっちゃけどうよ?」
ジモン「うざってぇ野郎だ...」
阿修羅が本格的に反撃をし始める。
ジモン「グッ!」
阿修羅「暇つぶしもここまでかなぁ....?」
ジモン「調子に乗るんじゃ、ねぇ!!!」
ジモンがいままでで最も威力のある波動を出す
阿修羅は物凄い勢いで後ろに飛ばされる。
ベスト(や、やったのか...?)
阿修羅「なかなか...やるねぇ...」
ジモン「これでもやれねぇか...。 まぁこれを耐えれるやつなんかごまんといるからな!」
阿修羅「はァ...ちょっと油断した...」
ジモン「ふっ、これだからわけぇやつは!」
さっきと同じくらいの波動を再び打つ。
阿修羅「グハッ...グフッ...!」
ジモン「どうした? 終わりか?」
それでも阿修羅は少し笑っているように見える。
ベスト「気をつけろ! そいつはなにか企んでるはずだ!」
ジモン「もうそんな力は残ってねぇだろ...」
阿修羅「正解〜。 実は本当はこんな姿でしたー。」
阿修羅はいつの間にか大柄になっていた。
そして、なによりベストを驚かしたのは、頭が3つあり、腕が6本に増えているという奇妙な変化であった。




