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家畜の成り上がり譚 〜異世界で俺は強くなる〜  作者: らっぺん
2章 ブタの町 レオパル編
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帰り際

「なあ、鉄砲なんかで打って、だいじょぶなのか?」


俺は心配していることをカツラに言う。


「拳銃?なに言ってるんじゃ。あれは麻酔銃じゃぞ。さっき言ったじゃろうが」


「ああ、そうだった。安心したよ」


しかしカジナは安心した様子ではなかった。


「どうしたんだ? カジナ。浮かない顔して」


「いや、イノシシのことだよ。俺達を助けてくれたのに、血だらけになってて、なにも思わないのか?」


「ああ、それか......。確かに、助けたいとは思うが」


「それだけか? 助けたい?そんなの甘えだよ」


カジナはそれだけ言い、それ以降は何も話してこなかった。


(そんなの甘えだよ)


カジナの放った言葉が、今も頭のなかをぐるぐるしていた。

助けたいが甘えなのならば、何が甘えじゃないのだろう。


助けたいより自分に厳しく。



―――助ける


その瞬間、ハッとした。

カジナの言いたいことがやっとわかった。


「カジナ! 俺たちで助けよう! イノシシを!」


俺がそう言うと、カジナも返事を返す。


「やっぱり、お前ならそう言ってくると思った!」

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作者Twitter https://twitter.com/Rappen_77?s=09
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