脱出計画(2)
ベスト「とりあえず...ここはどこなんだ?」
黒虎「ここは恐らく、"絶対要塞"マメルテミス」
カジナ「なんか恐ろしい名前だな...」
黒虎「俺がこの島に住んでた時は、そう呼ばれていた」
ベスト「なんか脱出できる方法はないのか?」
黒虎「かつて脱獄できたものはいない...」
ケイン「でもここ看守とかいないよな? 檻さえ壊せれば外に出れるんじゃないか?」
黒虎「さぁな...。だが、絶対要塞には強力な看守が2人いたはずだ」
ベスト「...」
黒虎「1人目は"猛犬"デベン...そした2人目は"狂犬"ザングだ」
メイン「どのくらいの強さなの?」
黒虎「おれが10歳の頃、1戦交えたことがある」
ケイン「勝敗は?」
黒虎「完敗さ...。1太刀も食らわせることができなかった」
ベスト「...相当強い相手ってことだな...」
黒虎「だが、やつらは恐ろしく、屈強な体とはうらはらに、正義の心は持っていた」
ケイン「つまり、今もそいつらが看守って可能性は低いんだな?」
黒虎「まぁな...」
カジナ「でも外に出ないと死ぬまでここなんだろ? だったら行くしかねぇじゃねえか」
ベスト「ああ...。誰か檻を壊せるやつはいるか?」
カジナ「俺ならできるかも!」
ベスト「本当か? 確かにクマの時は出来たかもしれないけど、今のお前はほとんど人間だぞ?」
カジナがにやりと笑う
カジナ「俺をなめないで貰いたいな! 状態変化!!フォルム"ビッグベア"!!」
カジナの姿が大きくなる。
さっきまで毛が生えていなかったところに毛が生え始め、身長はさっきの3倍ほどになっていた。
ベスト「おいおい...普通のクマよりでかいじゃねえか...」
カジナ「檻くらい簡単に壊せるぜ!」
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サンク「いいか? お前らも来るんだろ?」
ルビー「こんなチャンスはねぇからな...ナッハッハッ!」
ルネツァン「俺もビビるほど雑魚じゃない...着いていってやろう...」
サンク「お前らの戦闘力は知らねぇが、心強い!」
ルビー「ナッハッハッ! 俺らをなめてんなよ!」
ルネツァン「早くそのネズミとやらを放すんだ」
サンク「こいつで鍵を取ってきてくれれば、全てが安全に終わる、頑張ってくれよ...」
ネズミがチュウチュウと鳴く
ルビー「! 意志が通じてるのか?」
サンク「多分な。魔獣は人の言葉を理解出来るっぽいんだ」
ルビー「おもしれぇな!」
ルネツァン「猛犬との戦闘はおそらく避けられない。油断するなよ」
サンク「おう!」




