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家畜の成り上がり譚 〜異世界で俺は強くなる〜  作者: らっぺん
2章 ブタの町 レオパル編
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レイはどこ?

ニセレイが家を出て数分後、カツラがレイの家を訪れてきた。

「なあ!レイはどこじゃ?」

いつもと違って、慌てた様子だった。

「昨日から連絡がつかないんじゃ!学校にいる時間以外でレイが電話に出なかったことはないのに!」

「実は、僕たちも行方がわからないんです。」

俺らはそう答えた。

「なに!?いつから行方がわからないんじゃ?」

昨日の夜からレイの様子がおかしかったこと。今さっき偽者が家を出てったこと。一から十まで全て話した。

「それは、まずいのう...。実は昔似たような事件があったんじゃがな」

「似たような事件?」


「あれは、レイがまだ小学生の頃...。確か10年くらい前じゃったな。あの日は大雨で、両親がいないレイはクライアントβに住んでたんじゃが、その日は様子がおかしくてのう...。いや待て、今する話ではないのう!今は本物のレイを探すのが先じゃ!」


カツラは、中途半端なところで話をやめ、家の外に出てってしまった。


「ったく、なんだよあのジイサン。中途半端なとこで話やめやがって、逆に気になるじゃねーか。それともあれか? もったいぶってんのか?」

カジナは不満をこぼす。


「まあいいじゃん。いまはニセレイについて捜査するのが先だ!」


俺はカジナにそう言い、カツラに着いていった。

「そうよカジナ、今はレイが大事なのよ」

ココミも俺の意見に同意し、着いてきた。

カジナもその後を不満げに着いてくる。


「てか、ジイサン。どこ向かってるんだ?」

カジナが問う。

確かに、レイについての情報がなにもない今、どこに向かってうか。

「当たり前じゃろ、クライアントβじゃ」

「なんでクライアントβに行くんだ?」

「いや、いざという時のために、レイはいつも小型GPSを持っているのじゃ。勿論わしはレイの生活を監視したいわけじゃないから、普段は起動してないが.....」

「まあ、危機的状況であれば、レイは起動するじゃろう。そして、そのレイの位置情報を確認する機械がクライアントβにあるのじゃ」

カツラは淡々と話す。

レイはいつもそんなものを持ち歩いていたのか。

そんなことを思っていると

「豚のお前さん達には、歩くのも辛いじゃろう。携帯式バイクを持ってきているぞ」

「携帯式のバイク?」

「ああ、そうじゃ。まあ試作品じゃがな」

(この人、思ったよりすごいのかもしれない......)


三匹はカツラが持ってきたバイクに乗り、クライアントβに向かった。



「ほら、着いたぞ。どうじゃ?早いじゃろ?流石に普通のバイクとまではいかんが、割とスピードは出るようになっとるんじゃ」

歩いて一時間くらいかかった道のりが、10分程度で着いてしまった。

そして、カツラは施設内に入り、位置情報を確認する機械の方に言った。

「これで、恐らくレイの位置情報がわかるぞ」

カツラはその機械を起動し、「あ、ほらほらやっぱ起動しとる」と言った。


「それで、レイは今どこにいるんだ?」

「焦るな若造。...ふむふむ。レンゲ峠の小屋みたいじゃな」

「レンゲ峠?」

三匹は聞いたこともない土地名を疑問に思う

「ああ、ここから20kmくらい離れたとこじゃ」

「レンゲ峠だな! そうと分かったら早く行こうぜ!」




さすがに2日連続の冒険は、骨が折れる!

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作者Twitter https://twitter.com/Rappen_77?s=09
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