激動の文化祭(5)
ガグゼル「ハァ...ハァ...なかなかやるギャね...」
モクレン「クイラについて教えやがれ」
ガグゼル「もう勝った気になってるのギャ...？」
モクレン「ならその首、かっさらってやろうか？」
ガグゼル「ギャギャギャ...！ 笑わせるな！ オレの本当の力、見せてやるギャ！！」
マーク「本当の力...？」
ガグゼル「フォルム・チェンジ ドラゴン！！」
ガグゼルの体が大きくなる。
つい寸前まで遠くから見ると子供のような図体だった彼の体は、巨大なドラゴンと化していた。
ガグゼル「グギャグギャグギャ！！ なめやがってこの野郎！！」
ガグゼルの巨大な鋭い歯が、魔剣部部員を襲う
モクレン「なめやがってだと..？ こっちのセリフオラァ！！ "石器時代"！！ 打製斬り！！」
モクレンの魔剣がずっしりとしたフォルムになる。
そした、その魔剣をガグゼルに打ち付ける。
ガグゼル「グギャ？ そんなもんグギャ？」
ゴードン「ブラウン・ミドル！！」
モクレン「ゴードン！」
ゴードンの刃は、角のようにするどくなっていた。
そして、突き刺す。
ガグゼル「グギャっ！？ こ、この皮膚を貫通した...だと...？」
ゴードン「やっぱりだ...。こいつ、鋭い攻撃に弱い...」
モクレン「なるほどな...細い武器をあの皮膚の隙間に刺すわけか」
ガグゼルの体は、虫のような硬い皮膚に覆われていた。
だが、節目節目に少しの隙間があったのだ。
ガグゼル「グギャア...。このチビどもギャ...」
ベスボ「スィング・ボール！」
ベスボが手裏剣のような鋭いボールを投げる。
そして、見事節目の中に突き刺さる。
ガグゼル「グギャアア！！ いてぇなこの野郎が...！ クソ！！！」
モクレン「効いてる...！」
ゴードン「これで最後だ...！ ブラック・ミドル！！」
ゴードンの魔剣は黒光りしていた。
ガグゼル「グ...嫌だ...グギャアア！！」
ガキィン！！
明らかに、突き刺さっていない音が響く。
クイラ「こいつを倒されると、困るんだよねぇ？」
ゴードン「クイラ...！」
モクレン「どういうつもりだ！？ クイラ！！」
クイラ「しつこいやつらだ...。まあ今回はこいつの負けかな...。いいだろう、撤収してやる」
マーク「お、おいクイラ！！」
モクレン「そういうこと言ってんじゃねーよ！ おい...クイラ...！ 戻ってこい！！」
クイラ「戻ってこいとか...今戻っても、すぐ壊滅するさ....」
モクレン「どういうことだ？」
クイラ「爆弾...さ...」
ゴードン「爆弾...？」
クイラ「この学校の至る所に仕掛けられている...。多分、30分くらいで...爆発すると思うよ...」
ステニ「お、おい、冗談よせよ」
クイラ「そう思うんなら、そうでいいさ、俺はもう帰る。」
クイラは縮んだガグゼルを抱き抱える。
モクレン「お、おいお前！！」
クイラ「さよならだ、魔剣部!!」
クイラはそう言い、どこかへ消えていった。
ゴードン「爆弾...。30分後に爆発...」
カーサー「おい、どうすんだよ！」
マーク「と、とりあえずみんなに知らせなきゃ！！」
モクレン「それしかねえな...。だが爆弾なんて言っても信じたもらえるか？」
マーク「そこは...生徒会長にかかってる...！」
学園爆発まで、残り27分
