合宿最終日(2)
ベストは初めてクイラが負けるのを見た。
ベスト「!! クイラが負けちまった...相手、どんだけ強いんだよ...」
モクレン「......おいお前、ちゃんと見てたか?」
ベスト「? 見てたけど...」
モクレン「クイラが相手の急所に打ち込みそうだった時、あいつの動きが一瞬止まった」
ベスト「ど、どういうことだ?」
モクレン「いや、知らねぇ。だが俺は不思議な予感がするな...」
ベスト「そんなのただの気のせいだろ」
続いて、ベスボ、カーサー、ステニ、ゴードンも大敗してしまう。
ベスト「さっきから見たけど...モクレンの言ってる通り、みんな一瞬動きが止まってる...」
モクレン「おい、俺たちの番だ。気を引き締めてけよ」
雷電「ビリリ...もう君たちの負けは確定しているんだ、試合は合体させて終わらせよう」
ベスト「...は?」
雷電「1つのコートで2つ、2対2さぁ...。早く終わるかわからないけど、面白そうだ。ビリリ...」
モクレン「ハァ?? てめぇふざけたこと言ってんじゃねぇよ!」
その瞬間、モクレンの腕にビリッと、電流が流れる。
モクレン「いてっ!! 何すんだお前!!」
雷電「ビリリ...口が悪かっただろう...。他校とはいえ教師だ。なめるなよ?」
モクレン「コノヤロウ...」
これだ。
今の電流でわかった。
コイツが試合で不正してやがる...
だけど今それを言っても...証拠がない...
ベスト「モクレン...コイツが試合中電流を飛ばしてる」
ベストが耳打ちする
モクレン「チッ、やっぱりか...俺に計画がある、聞け」
ベスト「...そんなことできるのか...?」
モクレン「やるしかねえだろ...この雑魚が」
試合開始の、合図がなる




