初めての戦闘
ベスト達に着いてきてから2ヶ月ほど経ったが...俺はまだ役に立てていない。
ケインは悩んでいた。
勢いで修行を始めたものの、相手がいない。
メインを相手にする訳にもいかず、ただただ筋トレ、魔力の増長をしているだけだった。
ケイン(...昨日より炎が大きいな...。成長している....)
メイン「まだそんなことやってるの? もうお弁当作るの疲れちゃったんだけど」
ケイン「あぁ、メイン、もう弁当は作らなくてもいいよ」
メイン「! ちょっとー、味が不満なのー?」
ケイン「い、いやそういう訳じゃないけど...まあ、作ってくれるんだったら作って欲しい...」
メイン「ふふ、作ってあげる」
ケイン「そ、そうか、サンキュな」
その時、近くの広場で大きな音が鳴った。
ケイン「!? なんだ今の音...!」
メイン「あの広場の方よ...! 確かにあっちには人が結構いる...」
ケイン(やっときた...。修行の成果を活かすとき...!)
ーーーーー
???「ダガーン!!! ダガーン!!! ウェーヒッヒッ、やっぱり2人いるといいなぁ、ダカル!!」
ダカル「バコーン! バコーン!! ウァーハッハッ、そうだなバコル!!」
バコル「ウェーヒッヒッ! 初めての任務にしちゃー、味気ねぇ!!!」
ダガル「皆殺し、皆殺し!!!」
ケイン「あいつらか...あいつらはギーシャなのか...?」
メイン「ちょ、ちょっとケイン! ここは世界政府に任せて!」
ケイン「いや、下がってろメイン! ここは俺が食い止める」
ダガル「あれぇ...? なんか居ますけど、相棒?」
バコル「ウェヒッヒッ! おらぁ、そーゆーやつがだいっきれぇだ!! ぶちのめす!」
ケイン「できるもんなら、やってみろ...!」
ダガル「ウァーハッハッ! ダガル・パンチ!!!」
ケイン「"ヴァズ" ブレイズ!!」
ダガル「あっちぃ!!! なんだコイツ...亜人のグワーツか...?」
バコル「ウェーヒッヒッ! つまらん!! ケヌョヌョにしてやる!」
ケイン「言いにくそうだな...」
バコル「油断してられるのも今のうちだぜぇ...巨漢・プレス」
ケインの上から4mはあろう肉ダルマの身体が降ってくる
ケイン「"ヴァズ" 焼き鳥!!!」
バコル「あっつぅぅ!! 貴様、俺もバカにしよって...!」
メイン「ケイン...私もなにか力になれるかしら...」
ダガル「相棒!! くそ...なめやがって...! 巨漢・スタンプ!!」
ケイン「さっきのわざと一緒じゃねえか!! 焼き鳥!!」
メイン「待って、ケイン!! さっきと勢いが全然違う!」
ドゴォン!!
さっきと比べ物にならないほどの威力でダガルは地面に落ちる
ダガル「チッ、外したか...。次はねぇぞ、ガキャ...」
バコル「相棒や...このままやってもめんどくせぇよな...?」
ダガル「...それもそうだな...」
2人はニヤリと笑う
バコル「ウェーヒッヒッ!! お前はいま、死ぬ事が確定したぁ!!」
ダガル「今更命乞いしたって無駄だぜぇ...なあ相棒!!」
バコル「ウェーヒッヒッ!!! いくぜ相棒!!!!」




