その男、危険につき(2)
キング「な、なんでそんな急に...」
ゼクロ「フフフフフフフ...。お前、親の名前は?」
キング「ミゲル・ゼブラ...」
パイヤー「なに...!!」
ゼクロ「ハッハッハッハッハッ!!! よォやく見っけた...。フヒャヒャヒャヒャヒャ...」
ゼクロ「殺してやる....絶対に...」
サンク「パイヤー、キングの父は何者なんだ?」
パイヤー「殺意軍ナンバー2...」
サンク「それって....強いのか?」
パイヤー「鳥獣の王の右腕...不滅のゼブラ...」
ゼクロ「フフフフフフフ...不思議な感じがしたが、予想通りだ....」
パイヤー「クソっ...なぜ気付けなかった...」
ゼクロ「にしても弱ぇ...。悲しくなるぜ...」
キング「黙れ!! 黙れ...」
ゼクロ「フフフフフフフ...アイツに息子ができたと知って...俺はいつか来る予感がしてたんだ...。でもこんな弱ぇやつが来るならそんな覚悟なんていらなかったなぁ....」
キング「...」
サンクの中でなにかがキレた。
サンク「キングを....バカにするな...!!」
パイヤー「...!! 気迫が明らかに上がった...」
サンク「大魔獣...剛健...」
ゼクロ「フフフフフフフ...お前なんぞどうでもいいんだ...」
サンク「アイグルス....!!!」
サンクの前に大きな魔法陣が現れる
ゼクロ「....!」
そこから巨大ななにものかの左腕が飛び出す
ゼクロ「グフッ!!!」
その左腕はゼクロの腹を貫く
パイヤー「お、おお...!」
ゼクロ「グァァァァ!!!」
ゼクロの腹から大量の血が流れる。
ゼクロ「グフッ...ゲハッ...。てめぇ....」
パイヤー「いける、いけるぞ...」
ゼクロ「チッ....てめぇなにもんなんだよ...」
サンク「自分でも分からない...」
さらにトドメを刺す
ゼクロ「グゥゥ...グヘァッ...し、しゃあねぇ....さらばだ愚かな雑魚ども....」
パイヤー「!? 姿が消えた!」
サンク「ハァ...ハァ...。でもあのままでも勝ててたか分からない...」
パイヤー(あいつが去る前、こっちを見た...。あいつの行き先は、きっと....)
サンク「と、とりあえず、パイヤーの家に戻らせてくれ...」
パイヤー「わ、わかった。 キング、お前は?歩けるか?」
キング「あ、ああ...。なんとか....」
パイヤー(これ以上、この子達に迷惑をかけるわけにはいかない。これからは僕だけで...)




