その男、危険につき
キング「雰囲気あるなぁ...この城...」
パイヤー「ここに挑んで死んだものは数知れない。 そこらじゅうに人骨があるだろ?」
サンク「どのくらいの頻度で人が来るんだ?」
パイヤー「最近は全然来てなかったよ。 だいたいの人間は入口でギブアップか魔獣に殺されるから」
サンク「だから入口辺は臭かったけど、ここらへんはあんま臭いはしないのか」
パイヤー「人骨になっちゃってるからね」
バシュッ!
突然パイヤーの胸に槍が突き刺さる。
パイヤー「ゲフッ...」
サンク「パイヤー!!」
ゼクロ「フフフフフフフ....。また死にに来たか...ゲルフィの相棒よ...」
パイヤー「てめぇ...!」
キング「お前がゼクロか...。 こんなことしてなにになるんだよ!」
ゼクロ「フフフフフ...フハッハッハッ...!!」
サンク「気色悪ぃやつだ...」
ゼクロ「なんでお前らが正義気取りなんだよ...。殺意軍? ギーシャ? 世界政府??? どうせ最後に勝つのは一匹狼の主人公...。 もうそんな組織に属してる時点で負けてんだよォ...」
サンク「一匹狼の主人公ってのは...誰のこと言ってんだ..?」
ゼクロ「フフフフフフフ...。 さァな...。 でもおめェらではねぇのは確かだ...」
サンク「てっきり俺のことだとか言い出すと思ってたが...。そこらへんはしっかりしてるのか...」
ゼクロ「お前ら...。自分の置かれてる状況が分かってんのか...?」
キング「まずい! 毒ガスが回ってる!!」
パイヤー「お前の戦い方はもう分かってる...「ブルス・フィールド」!!」
パイヤーにゼクロが殴り掛かる
キング(は、速すぎる...)
ゼクロ「フフフフフフフ...ざまぁねぇ...お前らとはレベルが違ぇ!!!」
サンク「まずい、また毒ガスを出すぞ!」
パイヤー「馬鹿な...フィールドが効かない...」
ゼクロ「無様だな...。ゲルフィがいねぇとこうも無能なのか...」
パイヤー「なぜお前はその名前を言いたがる...」
ゼクロ「相棒に殺されたお前が...可哀相でなぁ...」
パイヤー「てめぇ....」
ゼクロ「フフフフフフフ...。俺は今、ギーシャに入ることにした」
キング「どういうつもりだ...」
ゼクロ「話を聞いてりゃお前はギーシャらしいじゃねえか...」
キング「そうだが...。俺は上層部とは違うぞ...」
ゼクロ「俺はな...鳥獣の王っつーのに仮があんだ...」
サンク(鳥獣の王...)
ゼクロ「そいつはギーシャと敵対してるらしい...」
キング「そんなのはお前の勝手だが...」
ゼクロ「ありがてぇな...。フフフフフフフ....。じゃあその後でお前らをたっぷり始末してやる....」
サンク「殺すならいま殺せ。」
ゼクロ「フフフフフフフ...。お前には用はねェ...。おいお前、ギーシャに俺を入れさせろ...そうすれば俺はお前らは殺さねぇ...」
キング「いいだろう...。」
サンク「キング...」
ゼクロ「キング...?」
キング「な、なんだよ....」
ゼクロ「...取り引きはやめだ。 お前らを殺す」




