苦の国
ここは、苦の国『レアノゾン』
常人なら1週間で心が折れてしまうと言われる地獄の地。
そこに、2人の青年が訪れていた。
サンクとキングである。
サンク「ギーシャ支部から走って5時間か。思ったより早く着いたな」
キング「お前の体力は化け物じみてる。俺とチャリと同じスピードかよ...」
ギーシャ支部からおよそ100キロ。
2人はその苦の国に足を踏み入れる。
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キング「ここはちょっとくせえな....」
サンク「死体がそこらじゅうにあるからな。しかも、廃棄業者もここには入れない」
キング「酸素濃度もめちゃ薄い...。こりゃ常人じゃ1週間も持たんだろ...」
サンク「まあここに足を踏み入れるやつは常人じゃないからな。本当に素人が何も知らず入ったら1日も持たんだろう」
キング「で、ここへ何しに来たんだっけ?」
サンク「魔獣討伐。そしてここのヌシを倒す」
キング「魔獣ってのは、サンクも召喚できるアレだろ?」
サンク「俺のは小さいが、ここの魔獣は全長5m以上あるらしい」
キング「そんなの誰が召喚してるんだ?」
サンク「だからそれが「ヌシ」だ。そいつに俺は召喚を教えてもらうつもりだ」
キング「うまくいくといいな...」
サンク「早速なにか来やがった...」
キングの背後に魔獣が襲いかかる。
キングは判断が遅れたが、なんとかサンクがキングを飛ばして、回避ができた。
キング「あぶねっ、サンキュー、サンク!」
サンク「気を抜くな、戦うぞ」
魔獣はタコのような見た目に、クマのような体毛が生えていた。
キング「超キメェ...触りたくもないけど、やるしかないか....!」
サンク「ラルク!!!」
サンクの周りにキングも見たことがない魔獣が召喚される
キング「! いつもの獣じゃない!」
サンク「魔獣フォルクだ。 キツネの魔獣」
フォルク達は魔獣に襲いかかる。
しかし、歯が立たない。
サンク「!? あいつ、柔らかそうに見えて、防御力がハンパねぇ...」
キング「硬いやつには俺の出番だな! 「キングス・ダンク」!!」
キングの2本の太い腕が魔獣の頭部に直撃する
サンク「やるじゃねえか、キング」
キング「へっ、だてに支部長やってんじゃねえんだよ」




