ケインの悩み
ー告げるべきか...
メイン「どうしたのー、ケイン。そんな深刻な表情して」
ケイン「いや、実はさー...」
メイン「?」
ケイン「いや、なんでもない...」
メイン「なによ、もう」
告げるべきなのか...
いや、告げれるわけが無い。
思えば10年前...
当時5才ケイン
ケインの父『ショウメイ』
ショウメイ「ケイン、ちょっと来てくれないか...」
ケイン「なに、お父さん?」
ショウメイ「その...とても辛いんだが...お前らは明日、捕まるんだ...」
ケイン「...? なにを言ってるの? お父さん」
ショウメイ「ごめん...ケイン...父さんも努力はしたんだよ...したんだが...」
...やっぱりやつにはかなわなかった...
そして次の日、お父さんの言う通り、俺とメインは捕まった。
その後、両親がどうなったかはしらない...
だが、俺は予想は着いている。
父は死んだ。
俺たちの犠牲になって。
そして父の残した言葉...
「ケイン..メインを守ってやってくれ...その、お前も本当は守られる立場なんだが...本当に...すまん...」
その時、俺はメインを守ることに胸に誓った。
明日、自分が捕まることとかは理解していなかった。
だが、俺がメインを守らなくてはいけないことは、理解ができた。
...それがどうだ。
奴隷の時はメインに危険が降りかかることがなかったが、これからはおそらく大きな危険が降りかかるだろう。
メインは、俺と違う素質を持っている。
俺の特殊能力は「火」と「水」
そして、メインの特殊能力は「土」と「風」
確かに、客観的に見たら俺の方が勝っているように思える...
だが別の視点から見たら...
とにかく、おれは強くならなくちゃいけない。
例えメインと血は繋がってなかろうと、俺は...
ケイン「メイン!! 俺は今日から修行を始める!! 奴隷時代、味わえなかった喜びを得るために!!」




