家畜転生物語
朝起きると、豚に生まれ変わっていた。
ただの豚。
マンガや小説でよくある最強の勇者に生まれ変わったり、スライムに生まれ変わったのではない。
ただの家畜。人間以下の生物になった。
まわりを見てみると、藁や豚の餌が置いてあり、俺は人間に飼われているただの家畜のようだった。
俺の他にも豚はいて、ブヒブヒ呑気に過ごしている。
豚同士のコミュニケーションの取り方はもちろん知らないので、他の豚達が考えていることはわからない。
もしかしたら、豚はコミュニケーションを取らないのかもしれない。
その後何時間か、することもなくただゴロゴロしていたのだが、豚小屋のそとに人間が現れた。
どうやら、人間は豚の餌を持ってきたらしい。
「そおら、餌ですよ。たっぷり食べてね」
そういい小汚ない食べ物を持ってきた。
こんなものが食えるわけがない。ーーーが。
俺はそれを無我夢中に食った。
小汚ないものを食っている自覚はなく、うまいものをたくさん食ってるような気分だった。
「ぷはっ!」
俺が自分のしていることに気づいたのは、食い終わったあとだった。
これではまるで本物の豚じゃないか!
こうして俺の豚としての生活がはじまった。
追記:Twitterを始めました。
この小説が良いと思っても思わなくても一度訪れてみてくださいm(__)m
一話読んでくれてありがとうございます。
これからも読み続けくださいね
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