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問.世界最強の2人が異世界を征服するまでの時間を求めよ  作者: 仇花パーカー
異世界だ!森だ!エルフ国だ!
9/9

行ってきますエルフ国!

30日の投稿ができなかったので今回ちょっと長めです。

新章入ります。


時刻は夕刻を少し回った頃だろうか。

西日が差し込んできている。


どうも開人です。

現在俺と白音は森の中で立っている。

そして、俺達の足元には人間にしては耳が長すぎる複数の首が鎮座していた。

いや、正確には首から下が土に埋め込まれているのだ。


「うーん、こいつらどうしようか?」

「うーん、あそこの人達の態度次第じゃないかな?」


そう言うと、2人の前方にいる2人の男女を見てニヤーと笑う。


「この薄汚い人間が、何をやっている!早くジョナサン副団長達を解放しろ!」


2人の内の1人が怒鳴る。


「ファミレスか?」

「ファミレスだね」


いけない、思わず笑ってしったが今はシリアスな雰囲気なのだ。

ぶち壊してはいけない。


「おいおい、こいつらの生き死にはお前らの行動にかかってるんだぞ。言動には気をつけろよ」


そういって軽く足元の頭をグリグリと踏みつけてやる。


「ッ〜〜〜!」


無茶苦茶怒鳴りたいけど何とか我慢してますって言う顔をしてこちらを睨んでいる集団。

大変面白い。




まあ、何故こんなことになったかと言うと、ことは今日の昼頃まで遡る。



俺達は王城から去った後、とりあえず人のいないところき行こう、と城下町の裏通りに身を潜めていた。


「うん、辺りに人はいなさそうだね」

「ああ、つけられた様子は無いな」


周りに人が居ないことを確認し、改めて白音の持ってきた地図を見る。


「とりあえず、この国は1度出るとしてまずはどこに行く?」

「出来ればここも観光したいんだけどな……まあ、また1ヶ月後に来るからいいか」


この国の征服はもはや確定事項となっているら。

当然だ。俺達は俺達に害を及ぼす存在には容赦しない。

それが例え国家だったとしても、だ。


「地図通りだとすると、この国を中心に人間の中小国家が広がっているらしいね」


そう言って白音は地図を指で叩く。


「近くの国にでも行くか?」

「でも身分証ないし…………多分すぐ見つかるんじゃないかな?変装しなければ、だけども」

「うーん、でもバレるかもとビクビクしながら生活するのもなぁ。よしっ、もういっそ()()()()の国にでも行くか!」


あまり詳しいことは分からないが、あの同じ人種にすら隷属を強制するあの王が他の種族と仲良く暮らしてます、なんてことは考えにくい。

これは案外いい案かもしれない。


「おっ、イイネ♪そうしようか。そうと決まれば行く場所は……」

「ああ、ここで決まりだな」


そう言って地図の端の端にほんの少しだけ写っている場所を指さす。

そして、声を合わせて


「「エルフ国だ!」」


と、宣言したのであった。



そうと決まれば後は早かった。


「【異能】起動。纏血【羽根扇】」


白音が異能を発動し、先が5本に割れた葉のような扇を作り出す。

これは以前俺達が倒した『天狗』という妖魔を白音が異能により武器にした物である。


「よし、じゃあ行くか?」

「いえっさー。それっ!」


そう言うと白音は扇を下から上へと振り上げた。

すると、俺達を風の膜の様なものが包み込み、俺達を空へと浮かばせる。

最初は数センチだったが、次第にその高度を上げていき裏路地の建物を飛び越える。


「うわっ、人が飛んでる!?」

「いや、何言ってんだよそんなわけないだ……飛んでる!?おい、人が飛んでるぞ!」

「だからそうだって言ってんだろ!」


空を飛ぶ2人に気づいた下界の人々が何やら叫んでいるが気にしない。


「もうちょっと上行こうか」

「了解」


そう言うと白音が扇を振り高度をあげ、凄まじい速度で、2人の高度を地上から視認できない程の高さまで上げた。


白音は、地図を取り出し俺は服の異次元ポケット以前入れておいたコンパスを出す。

地図によるとどうやらこの世界でも方角は北、東、南、西という区分が使われているらしい。


「ここがここだからだから……北北東に進めばいいんだね」

「じゃあ、あっちの方だな」


現在位置と進行方向を確認した俺達は早速移動を開始する。


「では、しゅっぱーつ!」


そう言うと先程とは比較にならない程の速度で、王都を駆け抜けていくのだった。




途中眼下に見える国と地図を確認し、進行方向を正す。


「なあ、【情報(インフォメーション)操作(コントロール)】ての試していい?」


俺は白音に話しかける。


「唐突にどしたの?」

「いやさ、【災厄の黒帝は骨と踊る(スケルトンエンペラー)】とかは、元々持ってたから分かるけど新しく増えた異能試してみたくて」

「今確かめられそうなのそれしかないもんね。いいんじゃない?」

「じゃあ、今来てる師匠のパーカーに使ってみる。行きマース【情報(インフォメーション)操作(コントロール)】!」


自身の着ている黒いパーカーに異能を発動する。

すると、俺の前にステータスボードと同じくらいの大きさの透明な板が現れる。


英霊の衣(えいれいのころも)

灰野マオにより創造された万能着。

着用者の想像した服へと変化し変装することができる。

また、この衣服はいかなる手段を持ってでも破壊することは出来ない。


※現在、神里紫樹の【異能】が付与されている。


「ヤベえなこれ……」


最初の感想がそれだった。


「ん?出来た?」

「ああ、出来たけど……この服スゴいとは思ってけどどんだけチートなの?白音も試してみ」


「わかった。やってみる」


数分後、異能を使った白音も驚いた顔をする。


「この『いかなる手段を持ってでも破壊することは出来ない』ってところ、ヤバくない!?どんな攻撃も耐えるってことでしょ?」

「ああ、そうみたいだな。こんな機能があったなんて知らなかった。さすが、師匠だ」


やはり、俺達の師匠はとんでもない人だったらしい。


「あっ、森が見えてきたよ。そろそろ国もみえてくるんじゃないかな?」


いつの間にかそんな所まで来ていたらしい。


「本当だ。それにしてもやけに広い森だな」


俺らの目の前に広がっていたのは見渡す限りの大森林だった。


「地図の通りならここら辺にエルフの国があるはずなんだけど……」

「それっぽいのは無いな」


いくら森がでかかろうがちょっとくらい見えそうなものだけどな。


「うーん、どこにあるの……」

「〜〜〜〜!!!!」


「「何か聞こえた!!!!」」


普通の人には聞こえないようなとても小さな音だったが俺らの常人離れした聴力がその音をキャッチした。


「方向は……」

「あっちだな」


白音に方向を伝えそちらに飛ばしてもらう。


1分程進むと何やら森の中で巨大な何かが暴れているのが見えた。

気配からすると、そいつから何かが逃げているらしい。


「どうする?」

「どうしよか」

「まあ、面白そうだから……」


「「助けてやりますか!」」


そう言うと、全くスピードを緩めず森に突っ込んで行く俺達。


「あ、そう言えば白音」

「ん、なぁに?」

「一応フード被っとけよ。何かあるかもしれないし」

「了解!じゃあ、構えてね。【異能】解除!」


俺も腰にまいていたパーカーを気直し、フードを被ると同時に俺達を覆っていた風が消える。

そして、俺は呟く。


「【異能】発動。【黒足】」


突如俺の太もものあたりから物凄い量の骨が吹き出し俺の足をおおっていく。

足の骨が多いがその中には肋骨などと思われる骨すらある。


白音も【異能】を起動し……大盾を自身の付近に浮かばせている。


準備が終わると同時に森へと突入する。

幾重もの枝がぶつかってくるが全て足の骨で破壊し尽くす。


っと、着地、着地。


華麗に着地を決める俺と白音。


白音も盾で全てへし折って行ったようだ。


「ウホッ?」


着地した俺達の目の前に居たのはゴリラだった。

それもただのゴリラではない。

身長が5メートルはあろうかという筋骨隆々の巨大なゴリラだったのだ。


俺は後ろを振り返る。

そこにはローブのようなものを来たフードの集団が。


「おい、お前ら」

「は、はいっ!」

「助けて欲しいか?」


突然の登場にだいぶ驚いた様子だったが気にせず続ける。


「助けがいるかと聞いている」

「は、はい。た、助けてください!」


よし、言質はとった。


「あいつは倒していいの?」


白音が聞く。


「は、はい。倒して頂いて構いませんがかなり強い……」


「おけ。倒しちゃっていいのね」


話を最後まで聞かずに動き出す俺達。


俺は固まっているゴリラの方に向かい5メートル程跳躍し、そのこめかみハイキックを行う。


全く反応できなかったゴリラは何本もの木をなぎ倒しながら吹っ飛んでいく。


「はい、終わり」

「ボクが出るまでもなかったね」

「まあ、不意打ちだからな」


フードの集団が動く様子はない。

どうやら相次ぐ突然の事態に脳がオーバーヒートしかけているらしい。


「おーい、大丈夫か?」

「聞こえてる?」


そこでやっと我を取り戻したのか動き出すフード集団。

そのうちの1人が話しかけてくる。


「き、君たちは一体何者なんだ……」

「その前に言うことがあるんじゃない?」


「そ、そうだな。助けていただいて感謝する」


そう言って頭を下げる。

その際にフードが脱げてその顔が露わとなる。

そいつは女だった。

だが、全体的に引き締まった顔がクールさを醸し出している。

いわゆるクール美人だ。


だが、注目すべきはそこではない。

彼女の耳は明らかに長かったのだ。

そう、人間にはありえないくらいに。


「ほー、こうきましたか」

「へー、なかなか美人じゃん」


俺と白音は軽くを感動を覚える。

何せ想像上の種族だと思われていた者達……エルフに会えたのだから。


「そう言えば自己紹介が遅れたな」


その女エルフが言う。


「私は、エルフ国第一近衛団団長システィーナ=フランシカだ。現在はとある任務についている。そちらは?」


そう言って彼女、システィーナは俺達にも自己紹介を求める。


『どする?』

『まあ、相手から名乗ってんだし名乗らない訳には行かないよな』

『了解』


白音と軽く念話を交わし、俺は口を開く。


「俺は黒星開人」

「ボクは赤羽根白音」


言葉少なく自己紹介を済ませるとフードを脱ぐ。


「「「「ッ!!!!人間!!??」」」」


何か猛烈に驚いているが何があったのだろう?


「なぜ、人間がこんな所に!?」

「いや、そんなことはどうでもいい!今すぐ処分するぞ!」


突如色めきたったフード達が何やら物騒なことを言い出した。


「おい、お前ら止めないか!せめて話を……」


システィーナが止めようとするがいきりたった連中は止まらない。


その勢いのままいきなり武器を取り出すと数十人で2人へ襲いかかってきたのだった。

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