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問.世界最強の2人が異世界を征服するまでの時間を求めよ  作者: 仇花パーカー
Let's 異世界転移!
2/9

いくぜ異世界!

新しく書いてみました!

よろしくお願いします。

2日に1回くらいのペースで投稿したいです(願望)


*色々考えた結果1度3、4話を書き直させていただき、題名も少し変えさせていただきます。

しばらく2話と3、4話の辻褄が合わないかもしれませんが2、3日中には書き直したものをあげる予定です。

本当に申し訳ございません。


やあ、どうも!俺は黒星開人!ピチピチの高校1年生さ!


そして、ボクは赤羽根白音!ボクっ娘JKだよ!


…………お遊びはここら辺にしていい加減現実を見よう。

うん、そうしよう。


今現在俺こと開人と白音は完全武装した兵士と怪しいローブをきた魔法使い数十人に包囲されている。

そしてその中でも特に異彩を放つのは俺たちの真正面にいる人物だろう。


やけに派手で大きい玉座に座っている偉そうなデブ。

そう、王様だ。

なんか説明が雑だって?

しょうがないでしょ。心証最悪だもん。


すると、兵士の中でもひときわ目立つ鎧を着た人物が怒鳴る。


「お前らはすでに包囲されている!おとなしく我らに捕縛されよ!」


どこぞの刑事ドラマかよ、と突っ込みつつ本日何度目になるかわからないため息をつく俺たち。


「はぁ、めんどくさい。どうする?白音。ぶっつぶす?」

「なんか、ボクもそれでいい気がしてきた…………」


そんな会話をしていると、バカにされているとでも思ったのか自称・王キレだす。


「こそこそ、はなしておるでない!もういい、皆のものやってしまえ!」


はあ、今朝までは順調だったのにな……

ことの発端は今日の早朝までさかのぼる。


          ◆


まだ、うす暗い早朝。

広大な海原に開人と白音がたっている。

そう、文字通り海面にたっているのだ。


5分ほどたっただろうか。

突如穏やかだった海にブラックホールのような黒い穴が出現する。

すると、そこから全長100メートルほどの人型の化け物が現れた。



『グオオオオオオォォォ!!!』



()()()は全身が水でできており、唯一目の部分だけがまるで空洞のように黒く渦巻いていた。


それを視認した2人は戦闘準備を行いだす。


まず開人だ。

驚くことにいきなり両肩の付け根から()()()()()が生えてきた。

そして、その明らかに人間サイズの数倍はありそうな骨腕はまるで籠手のように両腕を覆っていく。

          

次に白音。

白音が手を一振すると右手首から鮮血が吹き出す。

明らかに致死量だが、本人はケロッとしている。

普通ならここで血液は下へ落ちていくはずなのだが何故か形をとって固まり出す。

次第にそれは()の形となったのだ。


戦闘準備を終えた2人は言い放つ。


「来たな、海坊主。突然だが我こそは黒星開人(くろぼしかいと)!」

「同じく我が名は赤羽根白音(あかばねしおん)!君がこの辺りの海域を荒らし回ってるという噂を聞いて討伐に来た。」

「まあ、建前はこれくらいにして…………」 

「「さっさとくたばれ!!!!」」



「二人がかりで10分か……」

「これで学校間に合うね。先におっちゃんとこで換金してく?これぐらいの核石だと500万くらいかな?」


そういう白音の右手には、サッカーボール大の水晶のような玉がのっている。


「そうですな。うーん、また、温泉でもいくか?」

「たまには海外行かない?」

「学校あるっしょ」

「うー。そっか……じゃ、また今度」


そんな会話をしながら空をとんでもないスピードで駆けてゆく。

そんな彼らを朝日が照らしていた。


          ◆


ここで軽く自己紹介でも。

どーも。

俺の名前は黒星開人。

16才のどこにでもいるような普通の高校生……

ではない。

俺、いや俺と白音は所謂異能が使えるのだ。

さらに、一般人には知られていないがこの世界にも化け物、妖怪、怪獣と呼ばれるようなやつら・妖魔が存在しているのだ。


そんなこんな俺たちは、妖魔を倒しその核石を売って生計をたてている。

核石とはその名の通り妖魔の核となっている部分で、エネルギーがつまっているものを指す。


で、これの買い取りを専門とした機関があってそこに売っているのだが、もともと妖魔を視認できるものが少ない上それらを狩ることができるものはさらに少ない。

よって、必然的に買い取り価格はたかくなる。

なお、強い妖魔ほど良い核石を作り、高く売れる。


こんなところだな。

では次は白音の番。

ヨロシク~




は~い、紹介されました、赤羽根白音でーす。

はい、いわゆるボクっ娘です。

何も狙ってボクっ娘になった訳じゃないんだけど。


で、ボクとカイトの関係についてだけどまあ、簡単に言うと幼馴染み兼相棒なんだよね。

物心ついたときから一緒だったりする。まあ、くわしくは今度。


話は変わるけど、ボクたちって結構強いんだよ。いや、本当に。

個人個人でも相当強いんだけど、二人で連携してたら人類最強クラスじゃないかな。

あっ、でもボクたちって人類っていっていいのかな?

え?余計なことは言わなくていいって?ヘーイ。わかりましたよ。


おっと自己紹介何てしてたらもうすぐつくね~。

じゃあ、皆さまここら辺でほなさいなら~


…………ていうかボクたち誰に向かって話してるんだろ?


           ◇ 



「イヤー、まさか600万円で売れるとは。儲けものでしたな」

「今回は綺麗な状態で狩れたからな。その分高くなったんだろう」


そんな話をしながら二人は歩いていく。

いつの間にか開人は学ランに、白音はセーラー服に変わっているものの白音はチビっこいので小学生くらいに見える。


道には開人たちと同じ制服を着た生徒がちらほら見え始めた。


「また、北海道とかいく?」

「いいね~カニ食べたいな。今週の日曜でいい?」

「どうせなら土曜の夕方からいこうぜ」

「そうだね。一泊してこうか」


そんなこんなでいつのまにか学校まえの横断歩道に近づいていた。


ふと、白音が前を向く。


「ん、どした?」


つられて俺も前を向くとそこには4人の男女が歩いている。

ちなみに内訳は女子3に対し男子1である。

なんと妬ましい。


「なんかあの人達有名だよね~」

「んー、そうだったっけ?」

「詳しくは知らないけど皆成績優秀、スポーツ万能の超人高校生って噂だよ。おまけに美男美女ぞろいときた。」

「ふーん、そーなんだー」

「あんまし興味なさそうだねぇ」

「まーな。関係ないし」


いつのまにやら当の4人組は横断歩道を渡っている。


すると、突如曲がり角からものすごい勢いでトラックが走り出してくる。赤信号にも関わらずだ。

なにかおかしいと、トラックの運転席を見ると驚いたことに運転手がいない。


ということはだ、今現在あのトラックは何らかの暴走状態にあるということだ。

白音も気づいたようで開人の方を見る。


「なんかやばそうじゃない?」

「そうだよな。よし、あいつらを助けてからあのトラックを止めようか?」

「了解!ボクもサポートするよ!」


まるで夕ご飯の献立を話すかの如き朗らかさである。


4人組まで10メートルほどの距離があったが、2人はそれを一瞬で詰める。

その際あまりの踏み込みの強さに道が蜘蛛の巣のように割れてしまったがご愛嬌だろう。


あっという間に4人に追いついた開人と白音は

まるで示し合わせてたかのように揃ってドロップキックで片足につき1人ずつ吹き飛ばした。

ぐへっ、だの、ぐぉっ、だの明らかに美男美女が出してはいけない声が出ているが気にしない。


普通ならそこで背中から地面に落ちるはずなのだがまるで猫のように空中で回転し、綺麗に着地を決める。


「じゃあやりますか」

「おっけー」


眼前に迫ってくるトラック。

普通ならここで逃げるべきだ。

しかし2人の行動は想像の斜め上をいく。

なんと開人と白音は気負うことなく、グッと拳を握ると、タイミングを合わせてトラックを()()()


ドゴンッ、という音と共に止まるトラック。

フロント部分には拳の形をした2つの陥没が出来ていた。


「ふー、止まったな」

「うん、止まったね」

 

ぐしゃぐしゃになったトラックの前で案外どうにかなるものだなと話している2人。

そんな時。別に油断していた訳ではないが2人の意識が緩んだその一瞬。


ーーー閃光とともに足元に魔法陣が現れる。


『今こそ集え!異界の勇者達よ!』


と聞こえると同時に周りの景色が歪み出す。


「っ!何が起きてる!?」

「わかんない!敵襲!?」


急いで魔方陣の外に出ようとする開人と白音だったが動こうとした途端途端2人を激痛が襲う。

まるで体中を何度も切り裂かれるような痛みかと思えばハンマーで叩かれているような鈍痛に変わる。

そんな中永遠にも思えるような時間が過ぎる。

しかし、終わりは突然訪れる。

突如


『本体の苦痛耐性許容量を超過するダメージを確認。対抗策を模索中。原因を確認。対抗策として異能【異世界転移便利セット(スターターセット)】が発現しました。直ちにこの能力を起動します。』


という声が聞こえると同時に今までの激痛が、嘘だったように消える。


「っ!大丈夫か白音!」


復活した開人はまず白音の安否を確認する。


「うー、な、何とか。開人は!?痛いところない?」

「あぁ、大丈夫だ」


とりあえず互いの安否確認が取れたのでほっとする開人と白音。


そこでようやく周りを見る余裕が出来た2人は現状の確認を行う。


「てかここどこ?」

「俺にわかると思うか?」

「うん、思わない」

「だよな。ま、なるようになるしかないか」

「まあ、そうだね。とりあえず何があっても対応ができるように心の準備はしとこうよ」


空間の歪みはほぼ収まっておりあと数秒もすれば完全に周りが見渡せる。

とりあえず先程まで2人がいた横断歩道では無いことは確かだ。


「さぁて、吉と出るか蛇とと出るか」

「凶じゃないの?」

「そうとも言う」


最後まで締まらない2人である。


やがて歪みが完全に収まる。


「よく来たな、異世界の勇者たちよ!」


そこにいたのは金ピカの玉座に座ったこれまた金ピカな男と、武装した一団だったのだ。

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