第七話─王都へ②
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後頭部に何か柔らかい感じがする。
目を開けると俺のことをのぞき込んでいる、紅い髪の女の人。
「大丈夫ー?」
と女の人は俺に聞いてくる。
というかなんで膝枕されてるのだろう?
──あっ!そうか!抱きつかれて・・・。
経緯を思い出した俺は体を起こす。
「大丈夫です」
「そう、それは良かった!そうだ、ライエルに言わなきゃ」
と言って、彼女は部屋を出ていってしまった。
どうやら、俺は自室にいるらしい。
あんまり俺の部屋って物が無いなー。
少したった後、ライエルさんが部屋に入ってきた。
「レイ、起きたなら王都に行くから準備した荷物持ってこいよ」
「あっ、うん。分かった」
えーと荷物はこの辺に用意したはず─あった、このリュックだ。
荷物を持って一階に降りるとライエルさん達は既に準備は出来ているようだ。
まあ当然だよね・・・。
「レイ、起きたのね」
「ついさっきね」
「じゃあ荷物持って外に出るぞ」
「「はーい」」
俺たち兄妹は元気よく返事し、外に向かう。
外に出たはいいものの─。
「どうやっていくの?」
「あぁ、それはな。クレナ頼むぞ」
「はいはーい、わっかりましたよー」
あの人、クレナって名前だったのか。
クレナさんが王都まで連れてってくれるんだ。
「離れていた方がいいわよー」
とアリアさんが忠告してくれたので離れておくことにする。
「じゃあ少し待ってねー」
宣言した後に、クレナさんから魔力が膨れ上がるのが分かる。
「ねぇ、父さん。何が起こるの?」
「まあー見てな」
ライエルさんがそういうので大人しく見ていると・・・。
クレナさんの肌から紅い鱗が現れ始めた。
その鱗は肌を侵食し始め、しかも体が徐々に大きくなっていっている。
「ガァァァァァアアアア!!!」
クレナさんから人とは思えない叫び声─咆哮が辺りに響き渡る。
彼女は急激に姿を変え、そこにいたのは人ではなく・・・。
紅い鱗に鋭い牙、大きな翼を持ち、体長十メートルを越える──竜だった。
作者「妹の出番なんてなかった」
ライエル「お前今度出さなかったら分かってるよな?」
作者「わ、わかってますとも!」