第六話─王都へ①
朝の朝食中。
「あっそうだ、レイ。明日から王都にいくからな」
「へー王都ねって・・・王都にいくの!?」
「そうね」
「わたしたのしみー!」
王都にいけるのかー。凄く楽しみだ。
今、俺の顔をみたらにやけてるかもしれない。
あれ?でも・・・。
「どうやっていくの?」
「それは明日のお楽しみだ」
「気になるなー、教えてよ」
「無理だな、これだけは驚かせたいんだ」
驚かせるね。
王都は遠いしどうやって行くんだろう?
朝食を食べ終えた俺はライエルさんに今日も訓練しようと言うが断られた。
「今日はちょっとやることがあるからな」
「やることって?」
「まあまあレイは本でも読んでな」
うーん、気になるけど仕方ない。
頷き、さっさと俺はアリアさんの書斎に向かう。
大体区切りのいいところでリビングに戻ると外にライエルさんがいた。
なにをやってるんだろうと覗いて見ると空に向かって火球を放っていた。
これがやりたかったこと?意味がわからないな。
今日は一人で訓練しようかなと思い、外に出ようとしたらアリアさんに声をかけられた。
「訓練にいくの?だったら今日は私が訓練してあげる」
「ありがとう、母さん」
礼を言ったがアリアさんとの特訓は結構辛い。
外に移動し、いつも訓練している場所まで行く。
とりあえず、《身体強化》と剣に魔力を纏わせ鋭さをあげる。この時に属性を付与すると属性剣になるんだけど俺の場合どうなるんだろう?今度やってみよ。
「来てもいいよ」
そう合図するとアリアさんが魔法を発動する。もちろん詠唱なしで。
周囲に氷塊が現れ俺に迫ってくる。
しかし、それは同時に来るわけではなく俺がギリギリ対処できる範囲で向かってくる。
それを俺が限界と(アリアさんが)決めるまで続けられる。
数十分後。
俺は地面伏せていた。
「流石にもう無理・・・」
「お疲れ様、レイ。最後の方ちょっと加減間違えたわ」
笑ってるけど、あれ凄くキツかった何故最後に迫ってくる速度がいきなり変わるんだ・・・。
今日は夜特訓するのやめよ、明日出かけるらしいし。
次の日の朝、誰か来たようだ。
なんか、ライエルさんはニヤニヤしてるので何かあるんだろうなーと思ってます。
出迎えてあげてと言われたのでいまは玄関に向かってます。
玄関を開けるとそこには背がライエルさんほどでないが高く、紅い髪が特徴的で胸がそれはそれは大きい美女がいた。
「えっと・・・どなたですか?」
その紅髪の美女は俺をまじまじとみている。
「か」
「か?」
「かわいい!」
「むぐっ!?」
俺はいきなりその美女に抱きつかれ胸に溺れた。
やばい・・・息が出来ない。
必死に背中を叩くが離してくれない。
誰かー助けてーヘルプ!
「やっぱ、こうなったか・・・」
「あっ、ライエル、久しぶり。この子可愛いね」
「そうだな、だけど早く離してやらないと意識とぶぞ」
「あっ」
その時には遅く俺は既に意識は無かった。
作者「またメイちゃんのほぼ出番無いね」
メイ「ちゃんと出番つくってよ」
作者「今度はちゃんと出番あるはず!」