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プロローグ…なのか





夢を見た、


そこは満遍なく白い世界で、

俺はいつもの青色のジャージを着ていて、知らない誰かと話していた。








________________________________________________________________________________________________________________________






俺が目を覚ますと、天井がなかった。




___……?___




しかも、寝る前に飛び込んだ筈のベッドもない、後、身体中が何故か痛い。


まだ覚醒しきらない頭を回しながら、立ち上がり背伸びをする。


次に思考を完全に覚醒させるべく深呼吸をする。


それを二・三度行い、

ふと、腕時計を確認すると朝の4時、

どうやら俺は硬い地面に直接寝ていたようだ。







そして、自身の格好に絶句し……、

若干逃避気味に辺りを見回す。



…目の前に広がる景色を表すなら

ただ、暗闇の一言で事足りるだろう。



「…。」


___ここはどこだ?……声が___



今、気が付いたがこの場所では声が出せないようだ。


声を出そうとすると喉からは肺に吸い込んだ空気のみが排出されるだけだ。


初めての経験に戸惑うが、先に俺は周囲の確認を優先することにした。



再び、辺りに目を向け、視線を一点に向けてそこに目を凝らす。


俺の視力は3.0、さらに普段より暗いのには馴れている為かなり遠くまで見通せるだろう。


……しかし。



「…………?」


___駄目だ、何も見えない____



とりあえず、視線を外し目を凝らすのを止め目を閉じた目頭を人差し指と親指で押さえた。

そして、あることが頭を過る。




___……普通に考えれば光源も無しに物を見ることなんてできないよな___





起きた(のち)、最初にふれたが、あらためて俺は自身の格好を見る。


確か、俺は学校指定の青い布地に白い線が入っている極々普通のジャージで寝たはずだ。



先ず、腕時計は普段より俺が身に付けている防水性太陽光発電付きの千円腕時計だ。

これは寝る前に外したはずだがまぁ良い。

これはまだ良い




俺は、黒く固まった血が所々に付着した白いコートを羽織りその下に何故かはしらないが黒くなった学校指定のジャージを着込んでいる。


とりあえず、

コートを脱ぎ眺めていると、なんとなく見覚えがあるという事を思い出す。

そして、一・二回程、頭を捻ると記憶にたどり着くことができた


[ブラッド・オブ・クローン3]



俺が中学生の頃にはまっていたRPGゲームのタイトルだ。


ある日突然、ゾンビパニックに陥った世界で、科学的に産み出されたクローン人間達がゾンビ殲滅の為に駆り出される…

というところから始まる。


クローン人間の一人である主人公はウイルスに感染、自身がゾンビになる前に頭を撃ち抜くという命令がされていた主人公は自身を殺すべく命令に従おうと銃を頭に構えた、しかし既に弾がなく途方にくれた主人公は後ろから迫る寄生型のゾンビに気付くこともなく寄生される。

ゾンビとなった主人公は何故か意識があり自身を王様と名乗る人物に助けられる。


というところから始まる物語だった筈だ。

古参だった癖によく覚えていないが

そんな感じの始まりだった気がする。


そして、

この血濡れの白いコートはB.O.C(ブラッド・オブ・クローンの略称)の上位のランキング報酬だ。


主に、ランキングには二種類あり。

敵の撃破数を競うキリングモードと、どれだけ早く指定された目的を達成できるかを競うタイムアタックモードがあり

これはタイムアタックの方の報酬だ。


確か設定では、このコートには架空金属アルファタイトが織り込まれているらしい…どうでもいいか。



…まぁ、長々と説明したが。

そんなゲームの主人公の格好をしている俺は、

重度のコスプレイヤーでも

主に中二学年にかかるという病を患っているではない。

一言で言えば、現実と二次元を中途半端にごちゃ混ぜにして装備したような格好だ。



___うん、夢だな…これは___



俺がそう思い至るのは当然の帰結だった。

我ながら変な夢を見るものだ、と何気無しに心の中で呟く。



目が覚めるまでの間何をするかを

俺はそんなことを考えていた



___事の重大さに気付きもせず。



とりあえず続けたいと思います。( ̄▽ ̄;)

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