ザコ勇者が異世界を救った!!
今日は、大佐田中学校の修学旅行だ。
この中学校は私立なので毎年海外へ行っている。
今年もアメリカに行こうとしていた。
「今日は、飛行機か〜〜! 何か怖いな〜〜」
楽しい修学旅行のはずか、いきなり弱音を吐いているのはこの学校に通う生徒である [大竹厚広 おおたけ あつひろ]
厚広は、大の高所恐怖症である。
そして、空港に到着後すぐに飛行機に乗りこんだ。
周りからは、期待の声や不安の声が多数聞こえてきた。
しばらくすると、みんな話題が無くなったらしくシーンした空気になり、寝る人も見られた。
『ガタ ガタ ガタ ガタ ガタ』
それから急に飛行機が揺れ始めた。最初は機体が風に煽られていたかと思ったが、次第に立つことも困難なくらい揺れ始めた。
しかし、そんな激しい揺れを感じているはずなのに他の人は何もないかのように過ごしている。
「なぜみんなはこれ程の揺れが生じているのに何もないかのように過ごしているんだ?」
厚広がそう思ったとたん、目の前が真っ白で何も見えなくなり、大きな穴に落ちたかのような感覚に襲われた。
そして、しばらくすると目が覚めた。
「え?ここは何処?飛行機にいたはずなのに…」
そう、厚広が混乱していると
「大丈夫ですか」と可愛らしい声が聞こえてきた。
ドキッとした。
顔を見ると暑広と同じくらいの年齢の美少女だった。
厚広がどちらさまでょうか?と尋ねるとその少女は、自己紹介をした。
「私の名前は、青空 星七 (あおぞら せいな)です。」
道の真ん中で倒れていたのを発見しまして、連れて帰らせていただきました。」
「道の真ん中で倒れていた!?…
あ!そういえば、助けてくれてありがとう!
俺の名前は大竹厚広。」
(ところで、ここはどこなんだ?)厚広が心のなかで思うと彼女はそれを読んだかのように
「ここは…魔法の国、マジックアイランドです。」
と言って来た。
「魔!? 魔法の国ーーー!?」
「俺はなんでこんな場所に飛ばされちまったんだ??」
厚広がそう言うと星七は、こう答えた。
「今この国は隣のアスラン帝国と戦争をしているんです。」
「そこで、この国の王はその戦争を終わらせようとして迷惑ながら他の国の勇者を魔法で呼んだんです!!」
(俺はめちゃくちゃ運悪いな~)
そう思っていると星七は、
「この戦争を終わらせてくれたら、あなたの好きな願いを私たちにできる範囲で何でも叶えます」と言って来た。
「な、何でも!!」厚広は、思わず聞き返していた 。
一気にやる気になった。
「でも、俺は特殊能力なんて持ってないけど…」
すると、星七があなたならできると言うような顔で見つめて来た。
すでに、断ることが出来なくなっていた。
厚広のそんな思いは無視してどんどん話が進んでいく。
「いきなりですが、明日敵兵と大きな衝突が有ります。良かったら、それまで家に留まりますか?」と言ってきた。
「え!?ほんとに!! ありがとう!!」
ビックリしすぎて、とっさに出てきたのはそれだけだった。
チュンチュン チュンチュン♪
ガバッ
「何だかんだで、今日は戦いの日だな…」
はぁ~~~~~~~
「おはようございます!!今日は、一緒に頑張りましょう!!」
この背後からの声の主は星七だった。
「ハイ ハイ」
そう嫌そうに返事をした。
それから、ついに戦闘が始まった。
「ワッハッハ、わたしは 、アスラン帝国13代王子 バステトだ。」
そして彼は、一気に魔法を使いマジックアイランドの兵たちを全滅させてしまった。
残ったのは、王女である星七と、厚広。
「キャーーー」急に女の子の悲鳴が聞こえた。
回りを見渡すと 何と、星七が人質として相手にさらわれていた。
それを見た。厚広は、とっさに助けようとして、走って近づいていった。
そして、それを見た敵が慌てて星七を殺そうとした。
『ヤメローーーーーー』
厚広が叫んだとたん、回りが目をあけていられないくらいのひかりに包まれた。
そしてすぐに
ドッカーーーーーーーーーーーン
とてつもなく大きな音がして、地面が共に揺れた。
そのあと、すぐに厚広は、気を失った。
だいじょーーぶですか?
ん、んーー なんだ!?
あっ、良かった。意識が戻ったんですね。
そうすると、星七は、抱き付いてきた。
やりましたよ!!厚広さんならやってくれると思っていました。
ん??
敵を大爆発で全滅させましたよ!!
すごいじゃないですか?
それでは、感謝を込めて願いを叶えます。
すると、厚広は、
「マジックアイランドの殺された人々を生き返らせてくれ!!」そう言った。
星七は、ビックリしたようだった。