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いきなりされる理不尽な要求…(-"-;)

キャバクラで盛大に行うイベントにフロアレディーのバースデーがあります。

当然、フロアレディーの多い店ではバースデーのイベントも必然的に多くなりますし、売上上位のフロアレディーのバースデーともなると色んな用意が必要になってきます。

お客も女のコの為にプレゼントや店に飾る花を用意し、店側も入口や玄関前に飾る花やケーキ、男子スタッフで用意したプレゼントを渡したりと色々面倒だったりします…(-.-;)

だいたい男子スタッフが女のコにプレゼントする物は、無難にタバコ1カートンだったりする事が多いですね。

大変だったりするのが、急に来店する事になった指名客のバースデー。

開店間際になって急に女のコにお客用のバースデーケーキを用意してくれと言われ、街中のケーキ屋さんを走り回ってやっと用意した後で、その女のコから、『もうちょっと見栄えのいいケーキが良かったなぁ〜っ』なんて言われて軽く殺意が湧いた記憶があります…(-"-;)

というように、キャバクラで働いていると時折、『何言ってんの!?アンタッ』と思うような要求を、いきなり言われる事が、決して少なくありません。

普段温厚な僕もそんな理不尽な要求にたまにキレたりしました。

例えば、たまたま店に用意してあった生ビールと瓶ビールが営業中切れてしまい、時間も夜中の1時過ぎで酒屋も閉まっていた為、お客さん達には頭を下げてビールを諦めてもらっていたのに、1人の女のコが指名客が来ていて気持ち良く酔っていたのか散々他のテーブルでビールが無くて頭を下げている僕の姿を見ている筈なのに、『ビールちょうだいっ♪』と言ってきたので、頭の中で『だから無いっつってんだろっ!!』とイライラしながらも笑顔で申し訳ありませんと再度説明すると、『ビール無いなんてイヤっ!!無いなら系列店から借りるか買ってくればいいじゃんっ!!』

『そんなん分かってるわボケェっっ!!どっちも駄目だから頭下げてんだろうがぁっ!!!』と心の中で鈍い女のコにキレ、『それがどちらもダメでして、申し訳ありませんっ』とこめかみがピクピクしながら説明し直したのです。

『ビールならコンビニで買ってくればいいじゃんっ』と思われた方、確かにそうなんですが、僕の働いていた店はかなり栄えた繁華街で水商売の店が多く、そういう場所では深夜までやっている酒屋さんが何店舗か必ずあります。

そういう場所では近くのコンビニは酒類販売の免許が下りにくかったり、酒屋との兼ね合いで酒類の販売をしてなかったりする事が多いのです。

僕の働いている店の半径500メートルにはコンビニは、4店舗ありましたが一軒も酒は扱っていませんでした。

酒屋さんも深夜12時で終わっている為、頭下げているのにその女のコは、お客さんの方は『いいょっいいょっ♪』と言って申し訳なさそうに僕に気を遣ってくれてるのに、まだ『ヤダッヤダヤダッビール無いとヤダァ〜っ!!』と赤ん坊のような仕草でダダをこね始め、僕はプチンとキレながら非常に冷たい眼で女のコに、『分かりました…缶ビールでも宜しいですか!?』と尋ねました。

女のコは、僕の眼を見て少し冷静さを取り戻した様子でウンと答え、僕は店長に『ちょっと缶ビール買いに走って来ます。』と言い、店長が『〇〇クン、いいよっあんなの聞かなくて無視してて』と言ってくれたのを聞いた後に、『いいんです。ああいうのは口で言っても分かりませんから…態度で分からせます。』と答え、店のある南口と反対側の方へ猛ダッシュで走りました。

冬場なのにワイシャツ姿の金髪が、猛ダッシュで走っている姿は回りの人からしたらかなり異質だったと思います。

しかも走りながら、『あのアマっ死ねっ!!』などの罵詈雑言を口走って走ってましたからスレ違う人はビックリしたことでしょう…走り始めてから10分程して、繁華街から少し離れたコンビニで酒を売っていたので息を切らしながら忘れもしない【アサヒスーパードライ350ml】を2本買い、また猛ダッシュで店に戻りました。

汗だくで髪を振り乱しながら店に入り、缶ビールをグラスに移し替えもせずに女のコのテーブルにドンッと置いてサッサとその場を後にし、キッチンに入るとトレンチを2枚使用不可能になるくらいぶん殴りました。

その態度にビールを頼んだ女のコはビックリして泣いていたそうですが、関係ありません。

ナメた態度を取るヤツは態度で分からせないと分かりませんからっ

ただ周りの女のコまで怯えさせてしまったので、そこは反省しました。

次の日、その女のコから謝ってきたので僕は自分の方こそごめんねっ♪と柔らかく謝り何事も無く日々は過ぎていきましまが、その後その女のコが無茶な要求をする事はありませんでした。

普段は店の為、女のコ達の為に目一杯働くっ!!しかしお客でも女のコでも理不尽な態度や要求をしたら絶対に引かない!!

これが僕のスタイルです。たまに客でヤ〇ザの若頭の息子とぶつかり危ない目に合いそうになったりしましたが、こちらがちゃんと筋の通った事をしていれば、少し経つと分かってくれてかえって仲良くなったりしました。

逆に自分よがりな事でキレても自分の評価をただ下げるだけでした。

キャバクラで働く男子スタッフの皆さん、ただ優しいだけや調子の良いだけではなく一本筋の通ったスタッフを目指してみては如何でしょうっ♪

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