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それぞれの店の最後…

2007年も残りわずかになりました。今年も新たな店舗が幾つもオープンし、決して少なくない数の店が消えていった事でしょう。

水商売の世界で長い事働いていると自分が働いている店舗が潰れる(閉店する)場面に遭遇する事が、一般の会社に勤めているより遥かに高い確率であるでしょう。

閉店する理由は店ごとによって千差万別ですが、その店に愛着があった者にとって心にポッカリ穴があいてしまったかのような感覚に陥ると思います。

僕自身、働いていた店が閉店した事は幸いありませんでしたが辞めてから暫くして閉店した店は4店舗あります。

その内2店舗はキャバクラ、残りの2店舗はホストクラブ、メンズスナックでした。

キャバクラの2店舗が閉店した理由はどちらも従業員のやる気の低下でした。

ひとつは店内をシメるヤツが居なくなった事による緊張感の喪失。

もうひとつはオーナーのいい加減な経営による従業員の不信感でした。

この2店舗に共通して言えるのは、現場で働く女のコの信頼を経営者側(男子スタッフも含む)が失った時、その店がそれまでどんなに順調な売上をキープしてきたとしても、その時点から崩壊の序曲が鳴り始めるのです。

どれだけ経営が順調でも決して胡座を掻いてはいけませんね。

ただし、だからといって過剰なやる気を煽る方法もまた従業員の志気を下げる原因になります。

僕が働いていたホストクラブは新規オープンで1から始まった店舗でした。

オーナーと店長による共同出資経営で、力関係的にはやはりオーナーの方が上でした。

このオーナー…かなぁりアブナい方で、修羅場をくぐり抜けた人なら分かると思いますが、目つきがヤバい方でした。

目つきが悪い訳ではありません。眼の奥に宿るモノが直感的にヤバいと感じさせるタイプなのです。

店に僕達ホストの様子を見に来る時には必ず明らかにその筋の方をボディガードのように引き連れ、イタリアから来日しましたみたいなド派手な格好で来ていました。

そうして営業が始まる前にオーナーが僕達にオーナーが客という設定で接客の審査をするのです。接客の仕方(会話、テーブルマナー等)に問題が無ければ、これといって何も言われたりしませんが、上手く接客出来ないとイキなりキレます…(汗)

テーブルもイキなり蹴り飛ばします…

そしてオーナーの小脇には本物の日本刀が置かれているのです…( ̄○ ̄;)

僕の目の前で抜いた事はありませんでしたが、僕が店を辞めた後友達が目の前で抜かれ、『なぁ拓哉ぁ〜試し切りさせてくれよ。』と言われ程なくしてその友達も店を辞めました。

こんなオーナーなので売上に対する圧力も凄まじく幹部もバックれ、オープンから1年程であえなく閉店となりました。

オーナーの別経営のキャバクラはその時営業していたのですが、店長が経営していたキャバクラ2店舗が閉店していたので、とても世話になった方だった為寂しい気分になりました。

水商売は良い時期とどん底の時期が短期間で入れ替わるので、どこかでまた頑張っていて欲しいです。

最後にメンズスナックの場合は水商売歴十何年という店長がやっていたお店で常連さんも多かったのですが、僕も含め店長以外の従業員が定着しなかったのも原因のひとつですが、一番の原因は健康でした。

長年ホストとして毎日浴びるように飲酒した結果、内臓は既に限界を超えボロボロになり、店の営業を断念せざるおえなくなったのです。

水商売で働く皆さんは誰でも多少内臓の不安はあるでしょう。

若さから余り気にしてないかもしれませんが肝臓は悪化するとその後更に悪くなる事はあっても良くなる事は無いので気をつけて下さいねっ

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