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キャバクラの派閥、そしてトラブル(前編)

もうじきクリスマスですねっ♪

街はイルミネーションで華やかになり、業者はあの手この手で自分の所の商品を買ってもらおうと必死に頑張っている訳ですが、水商売もこれから年末にかけて1年で1番稼ぎ時を迎えます。

従業員(この場合、男子スタッフ)にとっては地獄のような毎日が少ない正月休みまで続く訳です。(男子スタッフの皆さんユン〇ル飲んで頑張って下さいねっ♪)

全然関係無い話しちゃいました、キャバクラと言えば色んな女性がいっぱい居ますよね。

1つのお店に30〜100人位まで様々ですが、僕は大体40〜50人程度のお店でよく働いていました。

といっても毎日お店に出勤してくるレギュラー組は20人程で、後は週2〜4とか出勤時間が短いなど主戦力ではないコ達ですが。

しかし、これだけの人数の女性が集まるとやっぱり気が合う合わないが生まれ、気がつけば派閥のような構図が日が経つにつれて出来てしまいます。

さしずめ現代の大奥と言ったところでしょうか。

大概まずは同年代とかノリが合う同士で仲良くなります。

後は、見たメイクとかファッションが似てる同士とか共通点があるコ達が固まる傾向がありますね。

別枠として、既にNo.1になるコ(大概は他店から引き抜いてきた有望株のコ)はこういったサークル感覚の集団には、自ら入って来ません。

接客をしていく内に当然No.1のコなのでヘルプの女のコ達が何人も必要です。毎日何人もの女のコ達がNo.1のコのテーブルでヘルプをする内にいつの間にか派閥が誕生するのです。

理由は様々です。自分がNo.1のコに気に入られれば最初ヘルプでも場内指名されたりドリンクオーダーさせてもらえたりと、自分の利益になると考えるコも居るでしょう。

また、すごく接客の勉強になるっ!と思うコもいると思います。こういった素直な気持ちでヘルプに着いてくれるコを可愛がる事がNo.1のコには多いです。

そうして可愛がられたコも程なくして売上上位になる事がほとんどですねっ♪

働いていていつも思った事は、『1番のコって何故だか孤独に見えるんだよなぁ…』という事。

他のコ達みたいに終わった後、飲みに行ったりカラオケ行ったりして親密になるって事が僕が見てきたコ達には無かったなぁと…

まぁそんな時間があるなら売上の為に、お客とアフターしますっていう事なんでしょうけど、少し寂しいなぁと思いまして…

派閥同士でぶつかり合う!!なんて事はドラマじゃあるまいしありません。

売上が伸び悩んでいるコを仲間同士で助け合う事はよくありますが、夜王のような事は無いのであしからず…m(u_u)m

1番困るのが仲良しでヘルプに着いてたコが起こすトラブル…小さい事ではタブーを口が滑って口にする。デカいやつだとお客に指名のコに内緒でおねだりするパターンです。

実際にあった話ですが、指名のコとヘルプのコはお店で仲が良く、2人一緒のテーブルというのは当たり前でした。

ある日指名のコが当日急遽休みになり、それを知らないお客は来店してしまいました。

僕は、お客に事情を話し申し訳無いが今日だけフリーで飲んでもらおうとしましたが、ヘルプでいつも着いていたコが『ワタシが着くよっ♪後で〇〇さんが来た事、△☆チャンにはワタシが言っておくからさっ♪』と言ってきたのです。

僕は一瞬悩みました。指名のコに先に一言言ってからの方がトラブルにならないしと…。しかし携帯が繋がらない為、お客にとってもヘルプでいつも馴れてるコの方が良いだろうと思い、そのコに着いてもらいました。

程なくして問題が発生しました。ヘルプのコに場内指名が入ったのです。

今まで一度も場内なんて無かったのに…

僕は内心『あのコ、まさか指名のコが居ないからって自分からお願いしたんじゃないだろうなぁ!?』と訝しがり、テーブルで上機嫌で梅酒を飲んでいる女のコを見やりました。

女のコは微妙な笑顔で故意なのかどうかは、その場では分かりませんでした。

その後店がとても忙しくなり、そのテーブルばかり気にする余裕もなくなり、気が付けばお客は会計を済ませ帰るところでした。

僕は『本日は申し訳ありませんでした。』と頭を下げ見送り、何となく僕と目線を合わそうとしなかった女のコの所に言ってさっきの場内指名のいきさつを尋ねました。

『あっアレねっなんかワタシの事気に入ってたんだけど、△☆チャンの手前場内指名出来なかったんだって。△☆チャンにはワタシから上手く言っておくから気にしなくて大丈夫だょっ♪』

本当に大丈夫かぁ!?と内心相当思いましたが、余り深入りしたくない気持ちもあり任せる事にしてしまいました。

しかし問題は2日後に勃発したのです…

(長くなったので次話に続くm(_ _)m)

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