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フールオンライン  作者: ガウェイン大好きっ子
入学式から夏休み
34/46

運営さんはアップデートとお詫びと修正と何かと忙しいのです。

どうも、皆さんごきげんよう。

自分はインドア派なのに友達は殆どアウトドア派ということで遊ぶことになると高確率で外に出される、お前ら鬼なの!?鬼なの!?

外に連れてくる位なら女の子たちも呼べよ!?なんで野郎ばかり!?


ご指摘いただいた方、感謝です。自分では中々分からないので......

夕飯を早めに終わらせて各人、自分たちの部屋に戻った俊光は一人部屋としては広すぎる和室にポツンと置かれているT-ギアを付けながら座布団を枕にして横になり、ゲームを開始した。


「サーバーリンク」











西の森最奥:狛犬の散歩道付近の荒れ地


仄かに光る月光を背景にして土煙が上がる地面、その硬い荒れ地に異様な景色がある。


ある荒地の一面だけ青々とした緑が茂っていて、そこにツリーハウスよろしく家が出来ている。


そのツリーハウスの中で、アーサーが樹魔法と生活魔法の合成魔法で創ったハーブに似た香りの柔らかい葉が生い茂るツルのようなもので形成されたハンモックがあり、そこからむくりと起き上った()()()は、隣でぐっすりと寝ている白金毛の兎を起こさないように静かに降りると荒れ地に出る。



荒野を見渡すと遠くには点々としてサソリのモンスター、ポイズンスコーピオンや動物のハイエナやハゲタカがいるが一向に襲ってこない。


それは、この樹の香りがモンスターや動物の嫌う臭いであることに起因する。


樹魔法とは、本来はエルフの起源の森の奥地にいるエルフ族にしか使うことができない魔法。

その魔法は、樹を創造し性能・性質をある程度操ることができるということだ。

反面、樹を創造するにも操るにも膨大な魔力を消費しなければならないのでMPの高いエルフのみにしか扱えない魔法なのだ。


いつもの通り、VRの世界での体に慣れるために型と素振りを始めようとする俊光だが、先程から気になっていた自分の視界の端で赤く点灯する点を見た。


ライトが視認したことで条件が揃ったらしい点はボタンを押してくださいという表示を出した。


ライトは、何が何やらと当惑しながらも一度冷静になって何かメッセージが送られているということを推測してその点を押した。


パーン!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


運営からのお知らせとお詫び


貴方の種族に多大な不具合があり、修正を

加えなければなりません。しかしながら、

そのせいで現在の種族能力よりも低下して

しまう恐れがあります。

ですので、ここに貴方の承認のご確認いただけますか?


Y/N ※なお、修正は強制的に行います。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


突然のことにライトも怪訝に思わなくもないのだが、自分の能力が勝手に上がることで調子を崩されることならともかく下げられることは己の限界に幅広さを持たせられるという独特な考えから、遣り甲斐があると内心で勇んでいた。


フールオンラインにおいて不具合と言うのは中々お目にかかれない出来事だ。常に不具合と思われそうなことは、設定上の都合や機械の性能などによるものであり、また、それほど気にかけるようなものでもない。

ライトはそのことに頓着していなかったが修正が必要となった事の発端はこうだ。









ある日、運営スタッフが何気なく西の森を観測してシュミレーションゲームを見るかの如く悦に浸っていると横にあるシステムサーバーに異常なほどの速度でモンスターを殲滅というにふさわしく倒している者がいることを確認、NPCの上位の冒険者かな~と何気なくまた見てみるとそこにはNPCではなくPCのマークがついていることに気付き椅子からずっこけた。


P、PCだと....


コイツチート使ってるのか?そう思って見てみると、何故かPCの表示には神族という種族が書かれていた


え、マジ、コイツ100億の1を引いたわけ?ありえねぇ~


神族は、物凄くレアな種族であるため実質手に入れるには、確率%が引き上げられるキャンペーンが出ている時にしか出てこないだろう運営側がちょっと悪戯に創った種族。神族には五つのタイプがある。


                普神  聖神  武神  魔神  半神


     普神は特に特殊な能力はなくバランス的な神


     聖神は主に聖域内の者を加護し・回復させる神


     武神は戦闘に特化した神


     魔神は相手にバッドステータスを与えたり自分のHPやMPその他を代償に莫大な力を一時的に手      に入れられる神


     半神は神と他種族との子で他種族の方の力を通常よりも引き上げる能力を持つ神


     神族での割合は、普神70%、聖神2%、武神5%、魔神10%、半神13%


この他にもちょい悪戯に創った種族はいるが、これが一番悪乗りが酷かった種族で一番誰もなることができないはずの種族、こればかりは金の力でなることも困難な種族なのだ。


おいおい、こいつ普神じゃなくて武神じゃないか!?


驚愕の事実に逆にこの殲滅の仕方に納得しかけたが、このPCのプレイ時間がまだ二日と言う期間でここまで急成長しているという事実にまたも椅子からずり落ちた。


なにーー!?


これ、ヤバくない?と直ちに運営上層部に問い合わせるとやはりこれは異常すぎるらしく、修正を白とのお達しが来た。


ライト・ジーニアス 神族・修羅(武神) 熟練の侍 見習い鍛冶師 スキルにscrを用いたosスキル有


scrとはこのフールオンラインの万単位の基礎データの総称


osスキルとはその基礎データをAIが応用し、NPC、PCの行動・思考によって稀に発生するスキル


ライトのスキルの縮地がそれに当たる。これの場合、まず地球の知識が必要、疑似的行動ができることで、縮地に近い形をAIが補正しスキルに変換するといったものだ。他にも配下従属のように他の条件が揃うことで手に入るスキルもある。

プレイヤーの間ではシークレットスキルと言われてもいる。


話は戻るが、


この人物の何が異常かと言うとまず第一に神族と職業の熟練の~が被っていることがおかしいが、これは聞いたところによると上がOKしていたので致し方ない。だが、立った二日でこんな有様になってしまうとは誰にも思わなかった。精々中級レベルからのスタートと思いきや、このバランスブレイカーは初日で上級レベルと言っても過言ではない者をあっさりと倒してしまっている。


コイツ自身もチートじゃないか....これは、大幅の修正がいるな~


まず、神族の固有特性『天上』:悪魔族・超越種・神族以外の人種族と戦うときその相手とのステータス差が大きい程に能力上昇。を削除しなくちゃな~、せめて格が二つ上がったら付けとくべきだな~。


次に、この異常なスキル上昇の原因の武神の特性『武神の心得』なんだが....ぶっちゃけ消さなくてもいいんだけどな~、消したら消したで完全にアウトと言うか何というか。ま、上に相談してみましょうかね~


元々の原因は、上の特性らなんだが、今見てみるにこの人物自体がスキルとマッチしていることも要因だろうな~、ま、責任は俺じゃないしいいけど。そもそもコイツ人なのかよ、索敵Lv48を二日とかおかしすぎるだろ、このスキル補正かかってないはずだよな。コイツ、現実では何やってんの?プロの暗殺者とか言われても納得しちゃう。


さてさて、他にも修正修正っと......


この後、運営スタッフは、修正中にスマホでゲームをしていたことを上司に見つかりお叱りを受けた。













Yボタンを押したのだが、先程の画面が消えただけで特に何か変わっていない、それよりも......


ライトは、了承ボタンを押た後、少しだけ体が動かない状態になり光の粉末が体から出たり入ったりしたが特段に体に変化はない、それよりもライトが今、気にしていることは彼の目前に落ちてきたチケットだ。


取りあえず、おおよそこの作業で何かしら運営側から送られてきたものなのだろうと拾ってみる。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


星3以上確定!!武器専用チケット


今、ご使用なさいますか?


     Y/N


ーーーーーーーーーーーーーーーー


どうやら、武器の為のチケットらしい、チケットとは、ふむ、中学一年生の頃に全国大会で飛行機に乗るとき以来だな。と若干横道にそれた思考をしながらもライトは、書かれてある通りに見ると先程の同意のボタンよろしくY/Nの表示が出ていたので迷わずYつまりはYesのボタンを押した。


チケットは隅っこの方からじわじわと紅のスペクトルを発しながら燃え上がるもののそれを持っているライトの手には熱さを感じさせない、そのことに神秘的なものを見た表情でライトはそれを凝視した。チケットが完全に燃え上がると三次元空間が捻じ曲がってそこから金色の宝箱がポンと子気味よい音をたてて現れた。


「中々にめんどくさい手順だな。」


次はこの宝箱を開けなくてはならないと考えるとこのゲームの面倒くささがいやになるとライトは辟易にそう思ったがそんな考えが無益に感じてしまうのも事実なのでとりあえずこの宝箱を開けた。



中に入っていたのは杖だった。ライトの観点から見れば、厭にゴテゴテとしたイカツイ木の棒だと思った。



カットされてもいない大きいルビーの原石のようなものが木の先端に木の根っこに絡み付かれている先端部から少し下は小粒の七つ七色の赤・青・黄・茶・紫・金・黒の宝石で環でき、全体的に、調和された感じを受ける杖だった。


ライトは、その杖を持ってみるが、刀を持つときよりも重量が感じられたことに不思議な表情をしていた。

何はともあれこの杖を振ってみるが、重心の重さはともかくとして、この重さの木刀を振ったときよりも妙に動きにくい、筋肉が張っているかのような嫌悪感が常に纏わりついて非常に振りにくい。

その後も何度かこの杖の重心に合わせて体を動かしてみたが、一向に治らないことに不機嫌、ではなく、とても不思議そうにライトは何度も何度も体を動かした。













無心で、()()()()()()()()()()()で例の杖を振っている最中に後ろから声がかかった。


『貴公、何をしておる。』


ビク―――!!!!!っとライトは背筋を伸ばして後ろを見てみるとそこには、やはりというか、当たり前にもアーサーがいて心底呆れたようにこちらを見ていた。


「......素振りをしていた。」


すぐさま心を整え、整然とした態度のライトだが先程の稀に見る珍百景と大量の汗がその態度にほころびを生じさせる。


『一応聞くが、それでか?』


アーサーは、ライトが手に持つ杖を顎でさしていう。


「そうだ。先程チケットを貰ったのでな。それでこれが現れてので丁度いいから素振りをしていた。」


何も不思議はことはないだろうと首をかしげるライトにアーサーは深く溜息をした。


『チケット?まぁ()い。それよりも貴公は、いつもは刀を使っているな、初めからか?』


「当たり前だ。見ていて分からないか?」


何かしらの確認を取るようにするアーサーの態度に、それがどうしたのだというライト。

またもアーサーは、溜息をつきライトに目を向ける、まるで世間知らずを見るかの如く。


『貴公、職業は侍であろう?』


「服装から見ても、それ以外ないと思うのだが?」


はて、アーサーは何が言いたいのだろうかと首を傾げ考えていると本当に分かっていなさそうだと呆れた顔でライトを咎めるような目つきで見るが、そんなことをしてもやはりライトには分からないので対応に困りライトは苦笑した。


『侍の特性はなライト。己の武具を極めることにある。これはつまり自分の武具は一種類に限られてしまうということになる。貴公は初め刀つまりは、刀しか扱うことはできないのだ。』


侍は、装備できる武器が槍と刀しかなくそれ以外の装備を無理やり扱おうとすると全身に筋肉痛などの症状が起こる。なお、このシステムに歓喜したプレイヤーがいるとかいないとか。


「そうか、だが刀だけしか扱えなくともどうということはないな。」


無人島で一番大切なものはと聞かれれば刀と即答できるライトにとってその問いは愚問でしかなかった。


『うむ、そうであるのは実に結構であるのだが。予は聞きたい何故にして貴公は他の武器に触れれるのかと。通常、他の武器を扱おうとすれば武器や体が鈍くなるはずなのだが...。』


そこまで信念が揺るがない俊光に好感を覚えるアーサーだが、アーサーとしては何故に違う武器を振り回せるのかと言う点に好奇心と愚かにもほどがある行為に呆れも多い。


「それでか、体の節々が張ったような感じがしたり、武器が重くなったのは。」


ライトは先程まで振れ振る程に体が重くなり、また武器もえらく重くなっていたのその疑問に対する明快な答えが出てほっとした。まさか自分の感性がおかしくなったのではないかと焦っていたのだ。


どうしようにもないほどに意味の分からない方向にまっすぐと進むライトに心底呆れたアーサーは何度目になるかわからないため息を吐いた。


『拒否反応まで出ておきながら振り続けたのか......』


拒否反応の最たる例がこの重力感や束縛感がひどくなり、まともに立つこともできなくなる症状の発症だ。それに対する治療は武器を持つことを一時的にやめることで、数分して元に戻る。


「それはそうとアーサー、やけに詳しいな。」


魔物なのにかなりの情報量をもつアーサーがとても凄い奴だと思えて、つい口にした。


『当然だ。人である時に本と言う本集められるだけ集め読み漁ったのだから。』


そういえば、その様なこと言ってたなと思うライトはアーサーに感心する。


しかし、自分はどうだろう。


確かに、レンヤから少しは事情を教えては貰ったが本当に少しだったと今になって納得する、ライトは幾何か悩みながら数秒で答えを出した。


「アーサー、すまないがお前が知る限り重要なことを詳しく教えてくれないか?」




評価・感想よろしくお願いします。

主人公たちのイラストを描こうと思うのですが、皆さんは綺麗な感じの絵と最近の丸っこい絵どっちが好みなんですか?

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