帰ったら、何するの?VRMMOでしょ
う~ん、ちょっと長めに書いたせいでちゃんと文章にできているか分からないなぁ
ま、人に見せる以上ちゃんとしたものを書くのが常識と言うものなのですが、自分は未熟者なので色々と皆さんには迷惑や混乱をさせます。誠に申し訳ない><
意味不明な点を皆さんから教えてもらうからこそ自分は書くことができています。
ありがとうございます。
大政、要、司朗という同じクラスの三人は、俊光に聞きたいことがあった。
「あの~、失礼かもしれませんけど、服部さんと佐藤さんとはどういったご関係なんですか?」
大政が窺うようにして聞いてみた。俊光様とか呼ばれていることに、美少女を侍らしている!!とかご主人様!?とかよこしまなことを考えてしまうのは思春期男子高校生としては間々仕方ないということだ。
気持ちは抑えながらも大政の目には、好奇心に満ちた爛々としたものが宿っている。
側にいる二人も興味があるようで俊光に目を向ける。
「血縁の仕事関係の者、また同じ家に住む同居者だ。」
前置きがあったことから少し身構えた俊光であったが、しょうもない質問であったため肩すかしになりながらも端的に簡潔に答えた。
「同居者!?、お前いいなぁ、エロいな、すげぇな、尊敬する。あと一発殴っていい?」
要と大政は少し胡散臭そうに見る中、同居者そんないい言葉があったのかと涙を流している司朗は、格の違いと言うものを知った。
「というより待て、なんだよそのラブコメ設定は漫画の世界かよ。」
どうにも納得がいかないという顔をした要はツッコまずにはいられなかったのか少々分かりづらい比喩の台詞を言うが、案の定、言葉の意味が分からない俊光はラブコメ設定?と首を傾げた。
「仕事関係って、俊光様とか呼ばれているのに関係するんですか?」
大政が別の切り口でグイグイと俊光に聞いてくる。
「お前、まさか貴族コース?」
大政の言葉を聞いてピンとひらめいた司朗の言う貴族コースでは、同学年に自分のお世話係がいたりする。
ちなみに、九条のお世話係は一人もいない。
「主従的には逆だな、執事コースだ、彼女らはメイドコース。」
「同業の者としての関わり合いがあったのか。」
「なるほど。」
「かっこいいな執事って!!」
俊光のリーナたちとの関係性に納得する要と大政は落ち着きを見せ始めるが、一方で執事と言うニュアンスだけでカッコいいと思い熱を上げるおバカな司朗には説明と言うものは必要が無いのかもしれない。
なのでと言うわけでもないが司朗は放っておいて、今度は自分からも何か彼らに聞くことはないだろうかと性にもないことを思った俊光は、ふと最近の自分のトピックに関わることを一つ聞いてみることにした。
「フールオンラインって、三方はしているのか?」
「「「もちろん。」」」
即答であった。でも使用期間は違うらしい、聞いてみると司朗は、受験勉強の時に偶然くじで当たって受験中ずっとやっていたが、他の二人は、発売日に買いに行って、キッチリと受験に備えて勉強して、春休みに入ってからしたそうだ。
「そんなに人気なのか...」
意外そうにつぶやく俊光だが、そこまで人気だからこそ桜木たちが君に贈ったのだと認識してほしい。
「透原は、どこまで進んでるんだ。俺は、今、綺麗な女の子たちと訓練してるぜ。嬉しかろうて。」
どやどやとした顔で話す司朗に、それが何か殊勝なことなのかと首を傾げた
「職業養成所か、司朗、お前は別にいらんだろ。」
「あそこは戦闘職やら魔法職のような、現実世界ではかけ離れた職業に馴染みがない人たちにスタートダッシュの手助けをしてくれる場所だからね。」
「なら、普通は必要なのでは?」
司朗の言葉に代わりに応える要は白けたと言わんばかり表情で目で司朗を責める、落ち着いて周りが見えるようになった傍観者の鏡こと大政が話についていけてない様子の俊光に捕捉する、しかし俊光はその話を聞いてどこに不必要性があるのか分からなかった。
「必要性どうこうではなくて、もともとコイツはその施設ができる前からやって慣れているんだ。現場を知っているのに教本を習うのは非効率なんだ。時間が無駄になるしな。結構長いんだぜ訓練って奴は。」
「司朗は、元々運動神経もよさそうだからね。VRは得意でしょ、なら普通に出来るんじゃないの?」
「あっちじゃまだまだ実力は下の方だぜ。VRって言っても現実じゃないからな普段以上に集中力とかいるんだよ。それに課金システムなんて使えねぇしよ。」
フールオンラインは、これまでかれこれ二年も続いているゲーム。その中には古参のプレイヤーもいる。時間=強さと言うのには定番と言うものがある、時間をかけた分、見返りが返ってくるのはさながら当然司朗のようにそれなりの時間をフールオンラインで過ごしていて、一日の定時間の積み重ねてきた古参プレイヤーよりも強いというのは、例外を除きゲームとして成り立ちはしないのだから。
「あっちにいっても、廃様が強い傾向はあるからな。」
「廃様?」
「ハイレベルかつ重課金をしているプレイヤーのことを言いますね、最近は。」
廃様、いわゆる重課金かつハイレベルのプレイヤーに対する妬みを込めて言われる蔑称。無課金者の普通の高校生たちのとってはやるせないような感情をいだく存在だ。
「課金、とはなんのことだ。」
「課金っていうのは、いわば現実のお金でゲームのものを買うこと。」
ゲーム自体が初めてとなろう俊光にとって要や大政の言っていることはとても目新しいものばかりだ。
「そうです。ですが、これは補助器具みたいなモノでしかありません。スキルを上げやすくするための動きを矯正させるようなもの、市販よりも良いアイテムの購入です。」
スキルを上げやすくする基礎の定めと呼ばれものがある。これは、間違った振り方や動き方を無理のない形に持っていく優れもの、これによる反復作業で体に叩き込むというやり方は金はかかるが使い出したら間違いなく得すると言われている。一回、800円期間は一週間。補助器具みたいと言われているのは、無課金側の嫌味なのだろう。確かに、一々動きを訂正されているプレイヤーなど滑稽な姿だが、そういったことが課金プレイヤーの強さになっているのも事実なのだ。
「ほう、私の知っている者は、個人の技能に依存しているといっていたがそれがあれば、大丈夫そうじゃないか。」
ある程度の救済処置が残されていることに俊光はこの前のレンヤの話を振り返る。
運動神経が良い奴ほど強い。というもの。
「課金のシステムっていうのは、補助なだけでPSには依存してる。ただ、順応はできる。最適な動きができるってことだ。」
要の言う通り。いくら、動きが矯正されているとはいえ上手下手というのは存在する、だが運動はできなくても合気道の名人になる人のように鍛錬を積めば巧くなることは誰だって可能だ。根気さえあれば。
運動神経が良い=強いのではなく、ハイレベルになっているプレイヤー=強いといことだ。
「そういやそうだな、上の連中は、見た目細いのに中々いい動きしてるもんな。ヒョロそうなのに。」
前線へ偶に行く司朗は、トッププレイヤーを見たことがあるのか頷きながら相槌をとる。
「ま、体型はあまり操作できないからな、いい体格にしたくてもそうはなれんだろ。顔は操作できるけど。」
顔は操作できるということを強調した要の顔には笑いの表情がある。
「なんで笑うんだ?」
笑っている要に疑問の表情を浮かべる俊光は大政に尋ねた。
「顔を操作すると筋肉信号があってなくてだらしない顔になる人がいるんですよ。それが、ネタ画像として流出されているのでとても面白いんですよ。イケメンな顔なのにゾンビみたいに間抜けな顔なんですよ、これが。噂では運営がわざとやっているとかなんとか。」
これがその写真ですという大政の見せた写真には、確かに、少し可笑しかった。
「ぼくは、今はじまりの町にいてレベル上げをしていますね。」
話が変わって、今の近況を話し出した俊光たち。
「種族はなんだ?あ、個人の情報だから聞くのはまずいか。」
プレイヤーのプレイスタイルなど個人の情報に関わることはあまり聞かないのが、フールオンラインのマナーの一つだ。どこのオンラインゲームでも同じだが。
「別にいいだろ、そんなの。なぁ?」
鈍感な司朗はそんなもの気にもせず聞いてくる、要がいなかったらただの恫喝してくる大男だ。
「ぼくとしても別にどうと言うことはないですね。種族は人間です。職業は見習い魔術師と見習い書士です。」
大政も特段気にしていないのかすんなりと話す。人族は平均的種族、魔術師は魔術を使う職IntとMinに補正がかかる、で書士はというと特殊職と言われているが....
「書士?そんなものあったのか?」
俊光が見た時には、その様なものはなかった気がしたので聞いてみた。
「はい、書士は鑑定と速読に補正がかかると言われている職業です。」
自分には似合わないので、まあいいか、とそれ以上の気にも留めない俊光であった。
「次は、おれか。おれは、種族はエルフ。職はメインは初級弓使いサブは見習い精霊使い」
エルフはIntとDexに優れた種族。弓使いはDexとAgiに補正が、精霊関連はエルフ系専用で精霊の強化に補正がかかる。エルフなら低級の精霊を鍛錬次第では誰でも使える。
「森のエルフという種族のそのものを感じさせますね。コンパクトですし。」
考えられた設定に褒める大政。
「まあ、要はヒョロッちいから似合ってるよな。すみません」
それを台無しにしたい司朗は嫌味を言うも、要の圧力にひれ伏す。
「謝るぐらいなら喋るな。」
ため息を吐きたそうな顔で要は吐くように言う。
「エルフか、面白そうな種族だな。」
お説教空気を壊すかのように、他人など興味なしの俊光は、今頃になってようやく感想を言い出す。
「エルフを選ぶとNPCの人間たちから好奇の目を向けられるな。」
要としてもこのまま説教するのは嫌だったのか、俊光の話に乗り出した。
「一人、奴隷にされそうだったプレイヤーもいましたね。」
衝撃的な発言をしだす大政の情報収集力は並じゃない。
「人攫いとの戦闘経験値は割といい。」
その発言にサラッと言い返す要、話した大政の方が驚いている。
「要くん、すごいね逆に狩る側に回るとか。」
「要は腹黒なんだよ。ごめんなさい。」
司朗の頭の経験値というのは存在しているのだろうか。
「職業って、どうなっている。見習い、初級とか?」
「一般的には、下位の職業からはじまって見習い、初・下級、中級、上級だな。」
課金プレイヤーで文句の言うやつは、だいたいこの下位の上級クラス。
「そして、中位の職業で駆け出し、職の名前、熟練らしいですね。ネットや掲示板ではここまでしか書かれていませんし。」
下位と中位との壁がキチンと鍛錬できているか明暗を分ける。
「上位には誰もいっていないのか。」
「廃様がご愛用の課金システムも中位職からは使えないらしいからな。行き詰っているんだそうだ。」
中位の熟練職は、ほとんどが課金者だが全員とても強い。そこら辺のアマチュアな武道家なら余裕で勝てるぐらいには実力がある。
「運営へ苦情を出しても、システム上なにもおかしな点はないとの一点張りらしい。裁判沙汰になっても注意事項の紙には、システムの不備申しだて一切は明らかなレギュレーションの無い限りは責任を問わない、と書かれている以上あまり勝てる見込みがないんだよね。」
「証拠もないのにか?」
証拠とは、本当に不備かどうか決める基準のこと。
「なんでも、NPcにもプレイヤーよりも劣るがシステムは同じらしくてね、その成長過程になんらの手出しもせず上位の職に入っている者もいるとか言われてね。裁判時には、色々取り調べがあったけどその映像が証拠として信用足りえると裁判官が判断して、終わっちゃったんだ」
「やけに詳しいな。」
俊光は、眉をあげて大政に聞く。
「好きだからね。そういうの。」
「まぁ、当初から課金したら勝ちってシステムっていうのは嫌だな。」
司朗の意見ももっともだバランスの取れたゲームこそ人気であるのだし、バランス取っている方が人も集まるというものだ。
「今の時期からVRに飽きる人とかはいないからこそできているんだと思うけどね」
VRMMOの技術は、本当はFPSが先に出されるはずだったのだが、あまりにも技術が高いためファンタジーゲームを最初に出そうとも十分に出来ると判断し、このフールオンラインが出された。
「あっちでは、個人に依存するとか言われてるけど実際に実感っていうのが無いよなぁ」
「確かにそうだな。課金しているながら運動神経の良い奴なんてごまんといるのに上位の職には誰も上がれてないしなぁ~。」
「運動神経が良いっていうのは、戦闘が上手って意味じゃない。」
俊光は話を斬るように言う。
「「「え?」」」
言われたことは当り前のことだったが、実感がこもったような声に思わず驚きをあらわにした三人
「じゃあ、戦闘がうまい奴はなんなんだよ?」
司朗は急かすように俊光に聞く。
「私にとっては、単に冷静に暴れる者のことだ。」
はてなマークを三人は浮かべながらも俊光に説明をとばかりに目を向ける
「冷静に暴れるって、無茶振りだろ。」
司朗は、納得できないのか文句を言うが、二人は黙って俊光を見る。
俊光もこれは、分かりにくすぎるなと思ったのか、もう一言いうことにした。
「戦場で強い人間とは冷静に状況判断でき危険中でも最善を尽くせる人物のことだ。暴れるというのは、単に一生懸命って意味だ。まあ、人の強さなど移ろいやすいものだから時代によるかもしれんがな。」
非常時に冷静になっても体を働かせるほどの精神を持っているかは別にしてな、と俊光は彼らに捕捉しておく。
「まあ、今はシビリアンコントロール、文人が物言う世界ですからね。戦いと言われてもピンときませんね。」
「そうだな。日本ではそれが一般だな。」
「文民がを強いということは、オレは頭悪いから弱いってことかよ。ショック!?」
「自分で言って、自分で落ち込むな阿保。...というより自覚あったんだな。」
「勝ったものが強い存在。負けたものは薄れる存在。ただそれだけだ。」
俊光の回答はいまだに意味深な言葉だと要は思った。
「諸行無常ですね。」
大政は、俊光の言葉をくみ取ろうとするが俊光は首を振る。
「いや、これはうちの流派の開祖が言ったとされる言葉からとったものだ。」
「何か武術を習っているんですか?」
流派と言う言葉に武術関連を思った大政は関心をもって俊光に聞いてみる。
「剣術を少々。」
「あ、知ってるぜ。新陰流とか柳生とかだろ?」
「柳生は新陰流の開祖上泉の弟子の名だ。まあ、その弟子から一族に伝わったからどっちも同じっていえば同じだけど。」
聞きかじった程度の司朗にそれなりの知識がある要は訂正をした。
「私は新陰流ではない。」
「では、なんですか?」
「一流。」
「聞いたことない名ですね。開祖は誰なんですか?」
「透原小次郎一だ。」
「誰だそりゃ?」
剣術と言われても馬鹿みたいに柳生とか新陰流とかしか思いつかない司朗は当然として、要も大政も分からない様子だった。
「元の名は確か、菅原小次郎でその祖父が確か菅原道真だったな。」
菅原道真、時の権力者といわれ、学問の神とたたえられ、雷神様と恐れられている人物。
「なんで、菅原から透原になったり、一とかくっついてんだよ。」
菅原道真の名前を聞いても驚いた表情もしない司朗は、菅原の道真を知っているのだろうかと要は内心不安になった。
「ある書物では廃嫡された三男で、菅原を名乗ることを許されなかったので透原に変えたんだそうだ。普通は廃嫡されれば苗字などないのだがな、そこは勝手に。で、元服時にことの騒動が起こったらしく元服した時の名をそのまま頂いたそうだ。菅原の血族を名乗るのはそれこそ五万といるから分からんがな。」
「ま、嘘かどうかなんて誰にも分かんねぇしな。」
書物関連は、信用のある書物以外偽物が多い。
「私がその透原の血を継いでいるのは事実だが。」
廃嫡されているので菅原の方にはないが、透原家の方には載っているのは不思議ではない。
「えええ!?それでは、もしかしたら菅原道真の血を継いでいるってことですか!?」
「その書物が正しければな。」
「へぇ~、まぁいいや。次はオレか、オレは竜人族、メインは上級剣士、サブは中級戦士だ。」
「やっぱり、かなりの開きがありますね。2,3段も上の職になっているとは。」
「コイツは馬鹿だかけど、運動神経は良いからな当然かもしれんが。」
要のひどい言いようにひどく落ち込んだ様子の司朗はしょぼんとしていた。
「司朗は剣が使えるのか?」
「おお、使えるぜ。お前より使えるかもしれないけど落ち込むなよ、オレがすごいだけなんだから!」
「コイツはビッグマウスだからな、気にするだけ無駄だ。」
復活した司朗は増してうざかったが、要により鎮圧。これが常なのだろう。
「次は私か、私は・・」
「俊光様~、そろそろ帰らなければ日が暮れてしまいます。」
リーナが俊光を呼んでいる横でジッと目で早く帰りたいと訴えている香織がいた。
「ほら、行って来い。美少女待たせるなんて男の風上にも置けないぜ。」
「そうですね。ここでお開きにしましょうか。ではまた今度の機会に。」
「じゃあな。」
「ならばまた今度。」
三人に俊光は会釈してリーナたちの所へと向かった。
評価・感想よろしくお願いします。




