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フールオンライン  作者: ガウェイン大好きっ子
入学式から夏休み
3/46

ネコミミとバトル?

ネコミミいいですよね^.^。

扉の向こうにでると、教会らしきところにでた、教会の神父から、激励をもらい外に出てみた、この世界の建物は中世ヨーロッパの雰囲気でありながら、所々に現代の建物っぽいものがあったりしている。

ここから、見える景色は、大変美しくまた活気あふれるものであるというのが第一印象だ。

さて、ステータス画面を見ようと思った............どうやって見るんだ?と肝心なことを知らないと今気づいたどうしようか悩んでいると、町の中央の広場の大きな噴水の近くでネコミミを付けた痛々しい女性が何やら周りによびかけている。

ネコミミがフサフサだ。



「初心者や冒険者の方~~、何かお困りの方~

 質問・要望などありましたら、こちらで

 お聞きします~~~。」



どんぴしゃりと自分は困っている、だがあの痛々しい人の所に行くのは何か躊躇いがある。

しかし、背に腹は代えられないので、行こう。

うむ、ネコミミがフサフサだ。

そして近づいて、話しかけた、



「すまない、質問がある。いいだろうか?」



すると、ネコミミがピンとたってこちらにふり返り、ネコミミの人は嬉しそうにニコニコしながら、



「ハイっ!!、なんでしょう!!」



フッ、元気がいいなこのネコミミ。



「すまないが、ステータスはどう見るのだね?」



と尋ねると、このネコミミ、数秒呆けた顔をして、はっと意識を戻し苦笑交じりに答えた 



「ええ~~~とですね~~、人差し指を目の前で、人を指さす形を作って、叩く動作をし『ステータス』と言ってくれれば大丈夫です。」


馬鹿にさている感じを受けるがまぁいいか、

試してみると、画面が出てきた






ステータス


名前 ライト・ジーニアス


種族 神族・修羅 


職業 Main 熟練の侍 Lv1/Sub 見習い鍛冶師 Lv1


HP200/200


MP200/200


装備品 錆びた刀 流浪の道着 流浪の袴


スキル 索敵Lv1 隠蔽Lv1 剣術(長剣)Lv1 剣術(短剣)Lv1 鍛冶Lv1


称号 幸運を掴みし者 咎人を裁きし者






これか?


何か自分の記憶にないものまであるぞ。

少し不安になったので、聞いてみた。



「申し訳ない、これであるか確認してくれんかね?」



ネコミミは、機嫌よさそうに、了承してくれた、

そういえば、このネコミミどう動いてるのやらすごい技術だな。

そして、ネコミミがフサフサだ。



「では、拝見させてもらいますね............!。なっ、何なんですかーーーー!!、このステータス!?。しかも、あなた、いや貴方様は、神族の方なんですか!?」



と大声をだしたので、周りがなんだなんだと忙しくなった。

馬鹿なんだろうかこの残念ネコミミ。

私は、この珍しいといわれる種族のせいで、周りからとやかく言われたくなかった。

なので、このようなことになったのはいただけない。

一応その道の職業であるから、何とも言われんだろうと見せてこのありさまだった。

私がネコミミに見せたのが間違いだったのだろうか。

ネコミミには、個人の情報を守るという意識はあるのかとネコミミを咎めるようににらんだ。

ネコミミは、はっとなって、周りを見て自分が失態を犯したのに気づき、周りに謝罪してたが、

こちらが、怒っている気配を感じて、耳を垂れ下がしながら俯いてしまった。

俯いた顔は、しゅんとしていて皆が、守ってあげたくなるような愛らしさがあり、

黄金色の髪がまた、そそるような魅力をだしている。

何より、ネコミミがフサフサだ。




勇者なら、この可愛いネコミミに対し『ああ、ごめん、ごめん。可愛い君をそんな顔にするつもりはなかったんだ。許してほしい』などといった具合に、ネコミミを励まし、あわよくば、好感度を上げホレさせるどこかの勇者様を気取るんだろうが、そこは、ライトさん、悲しいかな山で生活するにあたり、男も女もどんな奴でも人間だろ?と言う価値観でき、相手が、王様でも、総理大臣でも、この可愛いネコミミさんでも、相手の容姿や偉大さそんなものに興味は無く脳内のごみ箱エリアにポイして、いち人間として睨まれたけで(※この人に睨まれたら普通の人は、萎縮します(笑))、俯き客に何も言わないこのネコミミさんの接客の仕方に怒っている。


此のお方、親しい人・気に入った人でない限りめっちゃ冷たいです。

あっ、でも動物にはフレンドリーですよ。


私は、このダメネコミミが、気に食わんが先に進まんので私から切り出した。

それでも思う、ネコミミがフサフサだと



「仕事をしろ。君は何か、私を困らせたいのかね?」


私は、言外にさっさとしろと言った、するとネコミミは、目に涙を一杯に溜めて怒られた子供のような顔をした。


「しゅっ、しゅみません、、えっぐ、すぐしますから、おこらないで、、えっぐ、、えっぐ。」


何か、周りの視線が痛い。

どうしてだろう。




















「ちょっと、待った!!!」



ふり返ると、何やら成金趣味の金ぴかの鎧をつけた金髪の爽やかイケメンが、

僕怒ってますといわんばかりの表情でこちらへ来た。

目がチカチカする。痛いなコイツ

そうしているうちに彼は、私からネコミミを守るように間に入り、

私に、指さしながら、



「君、この娘が泣いているじゃないか!!陰湿な嫌がらせをするなんて、最低じゃないか!!この娘に謝りたまえ。」



と何も知らない赤の他人がしゃしゃり出てきた。

偉そうだな。彼はどこかの王子様なのか?それとも勇者?

そもそも、たまへってやはり、偉そうだな。

ほれ、そこのダメネコミミも混乱してるぞ。

そして、ネコミミがフサフサだ。



「君は、この娘を泣かせて悪いと思わないのかい『いや、違うんです。』

 ああ、大丈夫だよ。君は僕が守るから。」



ダメネコミミの言葉を聞かず、自分に酔っている勇者くん

彼の仲間らしき女たちと周りの野次馬している女たちがキャーキャー煩い。


くたばれリア充!!


何故か誰かからそう言えと言われた気がした。


心が乱れてるな、無心、無心と。

逆に、周りの男たちは、私に同情の眼差しを送ってくる、だいだい見当がつく

に彼にはよくあることなのだろう。そして、助けてくれないのは、彼に力があり、

周りの女たちが囃し立てるから、とめられないのだろう。

また、彼は、こちらを指さし、睨み付けながら



「彼女を賭けて、僕と勝負しろ!そして、僕が勝ったら、彼女に謝罪して今後一切、彼女に近づくな」



...暑苦しい。...五月蠅い。と私は思った。

ふむ、まぁいいか、

この世界で私が、どれ程の強さかも分かってなかったのもあるが。

それに・・・・・。





......受けようか。






「ふっ、......いいだろう。」



とあえて挑発的にキザな返事をした。


レンヤは、眉毛を一瞬ピクッとしたが、もとの表情に戻り、自分のステータス画面をだし


何かしらの操作をし、また私に向き返った。


私の目の前に、



Fight レンヤVSライト



challenge? YES/NO



といきなり、出てきた。


このような仕様なのか、すごいな。


と内心驚きながらYESのボタンを押した。



レンヤとライトの二人の周りにフィールドができ、他のプレイヤーは、離れた所に転移した。





.......まずは、力量を量るか。



すうっ、


ライトは、レンヤに対し、どのような対処も、ある程度できるようにレンヤに向けて、やや半身にし


手元を少し上げ、喉元でなく、顎の位置に向けた。



.........さあぁ、始めようかぁ............



カウントがゼロに入る。




FIght!!!!!!!!!




わああああと周りが、歓声をあげている。


彼らにとって、この勝負は、娯楽なのだろう、先程チラッと賭けをしているのが目にはいった。


賭けの黒星予想は、レンヤが圧倒していたというよりも、それしか無かった。


なので、私は、所持金すべてを自分の側に賭けた。


その時、周りから、自棄になっている風に見られた。


それ程、彼は強いのか?




「すぐに、終わらせてやる。」



迅い(はやい)!!

レンヤは尋常なスピードで私の視界から外れようとする。

常人には、消えたかのように見えるほどだ。

まぁ、はやいというだけだな。

そう思いながら、普通にレンヤへと顔を向ける。

私の視界から逃げたいのなら、気配ぐらい消すべきだな。


とレンヤは驚いた表情をするが、金色の両手剣を構えて私に振りかぶる。



んっ?



レンヤと私の間は、目で見て離れすぎている。


何をしているんだ?


物理的に当らないぞ。




「【聖なる三爪(ホーリークロウ)】!!」



とレンヤが言う、するとレンヤの剣に白い光が伴う、そのままレンヤは一閃。


ぞわっ


私は反射的にその場を飛びのいた。


ビュシュ


私のもといた場所に、光の斬撃が三つ飛んで地面を穿った。


つっ!!


なんだ、何が、何を、どうして。


分からない。


だが。


だからこそ。


...............面白い!!


祖父と桜木さんはこの為に、私にこれを。


成程、確かにこれは、いい。


久しくこの昂揚感味わっていない。




もっとだ。


もっと魅せろ。


お前の技すべてをお前が死ぬ間際まで、私に!。




ライトは、無意識に、クツクツと低く嗤う。


そして、その後冷静に、冷徹に意識を切り替えた。








彼は、先祖が武家の家に生まれた。


彼は、3歳の頃に、家の土倉の隠し扉の中の刀を見つけ、それに魅了された。


その後、祖父の道場に入り、剣術を習う。


破竹の勢いで、年を追う毎に、彼は強くなった。


小学6年生で、祖父に剣術の技術における皆伝をもらった。


その時にはもう、祖父や数名の高段者しか彼に勝つことはできなくなった。


彼は、刀に魅了され、力に盲進した。


そして、中学校に入り、剣道部に入る。


剣道部にて、圧倒的な実力を持って全国大会に出場。


全国大会個人の部・決勝にて、過ちを起こす。


祖父に捕まり山で修行。


それにて3年。


現在に至る。



誰かの過去より抜粋。







レンヤは困惑していた。


先程から、剣技を使っても、使っても、避けるこの男は、本当に人間なのかと。


化け物ではないか。


ステータスで負けているのだろうか。

いや、有り得ない。

この男の装備品は、すべて初期に渡されるものであり相当スペックの悪いものだ。

そのような装備を着て、チュートリアル説明の人に声をかけている時点で、余程の馬鹿か、初心者しか有り得ようもない。


自分は、仮にも最前線で戦うプレイヤーだ。

だからこそ、負けるはずがない。


だが、この男は、すべて分かったかのように自分の技を避ける。

しかも、ふざけているのか、一向に攻撃してこない。

何か、自分が見透かされた感じを受ける。

くそ。くそ。くそ。





しばらくたって、男は、何か納得したかのような表情になる。


僕は、一瞬、どうしたと身構えたが、すぐさま高威力の剣技を使った。


視界が切り替わった。


僕は、空に打ちあがっていた。


そこから意識がなくなった。



少し時間を戻そう。


ライトは、冷静に、レンヤの技を避けては、ストイックにその技術を盗もうとし、レンヤ自身無意識な彼の癖も見つけたりしていた。



そこで分かったのは、レンヤの技には、ムラがあり平凡なのと卓越な剣閃がある。


両者の違いは、レンヤが何かしら技のような台詞を言わないか言うかの違いだ。



しかし、声をただ出すだけ強くなるというなら、誰だってやっている。


何かしら制約に近いものがあるのだろう。


それにしても歪だ。


見事な振りなのに機械じみている。



機械じみている?



あぁ!成程、これは、本や漫画でいう必殺技なのか!


だからこそ、その台詞には、その技が、と決まっており、尚且つその技は、繰り出すしかない


何故なら、その台詞を言っているから。


そして、機械じみているのは、この世界の支配者、コンピューターに操られている、もしくはそれに準じる力が働き、レンヤに効率的な動きをさせ繰り出していると予想できる。




ほぼ間違いないだろう。


ほとんどが成り立つ。


ちぐはぐな剣の使い方。


技の名前をわざと言う理由。




さしずめ補助機能、、アシストというやつかな。




「終わりだ!!!!!。【聖母の一墜(マリエストバスター)】!!!」



あぁ。


まだ戦ってたのか。


そうだな、終わりだな。


さて、終わらせよう。


ライトは、足に力を入れ、爆発的な跳躍と同時に、体を一気に前に倒し重心の力を使い、瞬く間にレンヤに迫った


そして、一瞬の内に刀を抜き、レンヤの首めがけて一閃。


レンヤの首が飛んだ。


レンヤの表情は何があったのか分からないという風だった。








プレイヤー達は、唖然としていた。


あの男は、何者なのかと。


あの男は、自分たちと同じプレイヤーなのかと。


信じられない。


だが、信じる他ない、目の前で‟金閃の勇者″といわれるレンヤが負けたのだから。





‟金閃の勇者″とは何か。


レンヤのパーティーである[ブレイスター]が、西の森のある地域に縄張りを持つ一匹の強力な飛竜を初めて倒したことから


その討伐の立役者の団長でもあるレンヤに付けられた二つ名だ。


それは、レンヤに、なぞらえたものでもある。


レンヤの剣技が、中威力かつ即時発動のものが多く、敵をすぐさま屠ることや


また、光属性の魔術を多用し、金色の防具を身に着けていることが理由だ。




余談はいいとして、そんなプレイヤーは、決して弱いはずがない。


証拠に、レンヤは、プレイヤースキルも素晴らしく、運動神経がとても良い。


この世界はリアルの世界でのそのプレイヤーの力や技能などが直結している。


例えば、剣道経験者と素人が、同じ剣を使い剣のレベルを上げようとしても歴然とした差が生じることがある。


また、剣士としての差もでてくる。


なので、レベルの高いプレイヤーほど強いのだ。


だからこそ、念押しするが、高レベルのプレイヤーが格下にこうも容易く負けることなどありえようはずがない。




明らかだった結末が、変わってしまう。


それが、一層の混乱を作った。





 








You Win!!!



勝ったな、まあ当然ではあったがな。


しかし、勝ち以上にこの世界のことが少しでも知れた方がでかかった。


うん?


気づいてみたら、私はこの世界をゲームとしてではなく世界として認めてしまっている。


ははは、素晴らしいな。


ここまで、リアルなのか。


ゲームとは、すごいなあ(※すべてのゲームがこれではありません)


と初めてのゲームのその完成度に感嘆をもらすらいとであった。






決闘が終わり、レンヤとその他のプレイヤーが段々と落ち着いてきたのを見計らって私は、レンヤに近づき声をかけた。


「さて、これで満足か」


低く冷たい声で、レンヤを挑発するかのように言うと、レンヤはムッとなりながらも自分の仕掛けたことなので文句も言えず


「僕の負けだ。・・」


と言うが、


「だが、彼女には近づくな。さもないと地の果てまでお前を追い掛け回し必ず倒す。あとは、もう僕の負けだからどうでもいい。さあ、何が望みだ、金でも、武器でもくれてやる。」



潔いのか悪いのか分からないこと言うレンヤ、まあ男前だけど。


ライトは、馬鹿らしいと失笑して、ひどく呆れながら


「お前のそのどうでもいい要求には、酷い誤解がある。まずは、そのことから言うとするか」


ライトがそういうと、レンヤは、疑問を浮かべた。



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