西の森を抜けよう3
短いですが、書きました。
一見して、ライトが形勢不利に見える、今の状況。
さしあたり、それに間違いはない。
なんといっても両腕の負担が大きい。
一つは、手首を痛め、片や、珍しいながらも部分的麻痺状態だ。
ライトは、そのような自分にとって不利な立場にありながらも余裕のある顔をしている。
何故だか知らないが、妙に体の調子がいいのだ。
それは、ドロウスの最後の攻撃を受けてから起こった。
不思議なことだ。
だが、目の前の敵の前で呑気にそのことについて考えるのは愚であると思い、アドレナリンなどのせいだろうと自分で区切りをつけた。
ドロウスが、突進を仕掛けてくる、さながらそれは、世紀末の覇者の行進の如き。
ライトは、自身も迎え撃とうとじっと溜めをつくった。
今は、無心。
そう、何も考えず。
何も恐れず。
ただ、待つ。
斬るときさえも考えず。
今は、無心。
無心というのはなんだろう。偶に、TVに出てくる武道家が、無心の気持ちですればいいなどとほざいているが、それは自分だけの持ち得るものであって、他者に分かるはずが無かろうと思う。
ライトは昔、考えた。考えに考え、知恵を絞ったが全然わからないので、祖父に聞いたが、拳骨くらって気を失ったことがある。無心とは、辿り着けるものなのか、極限まで武道に心を通わせれば行き着くのか、そのような無駄な考えがいつも過り、また祖父に拳骨をくらった。
ライトは、コレを定義できないものと考える。
定義できないから、見えない。見えないから、極地が果てしない。
今できることが自分にとっての無心。
ドロウスが、ライトに向かって猛進してくるまだ、余裕のある距離だ。
けれども、ドロウスにとって一瞬で詰め寄ることができる距離。
三国志に出てくる赤兎馬をより大きくしてもドロウスに敵わないだろう、その引き締まった体躯に力をこめ、ライトに向かって行くその時。
ライトの周りに突然、魔法陣が四方八方現れ、風刃、雷撃が襲い掛かる。
ドロウスに人間の表情があったら、ニヤリとしていることだろう。ドロウスが巨体から繰り出す突進で強い印象を残し、意図的に魔法陣を気づかせないようにしたということだ。
絶体絶命、この状況、顧みるにふさわしい言葉だろう。
魔法を斬るような剣士と鬼畜極まりない妖刀でなければ、初めてムラマサの真価がここで問われる。
スキル
呪の刻ー刃衣ー
静寂とした泉の如く無心であったライトの頭に、イシが落ち、波紋のように伝わってきた。
ライトに風神・雷神の悪戯が襲った。土煙が舞う。
強者は驕らない。
ドロウスは、風雷で仕留めたかもしれないとは思いながらも、油断せずに追撃した。
素晴らしい考えに違いないのだが、ここでは悪手だった。
土煙が舞っているという視界の悪さでは、時としてそれは罠にとびかかる獲物になるのだ。
土煙の中に入った瞬間、ドロウスは、捉えきれないほど鎌鼬に見舞われた。
鎌鼬の速さ、鋭さは尋常じゃなく、周りの土煙を吹き飛ばすほど風圧があった。
ドロウスは、ようやく鎌鼬の原因がわかった。
倒したはずのライトが周りに数多の妖艶で毒々しい刀を纏わせながらを立っていた。
「.........終わりだ。」
ライトは、静かに告げた。全ての刀が収束しムラマサをかたどる。
ライトは、右手でギュッと力をこめてムラマサを握るムラマサの鍔の部分が右手を保護するかのように、補強するかのように、形を変え、右手に纏わる。そして、両手できちんと握る。
〔縮地〕
スキルを発動したライトは、一直線にドロウスにとぶ。
〔燕返し〕
すくい上げるように斬り上げ、手首を鋭く返して落とすように鋭い二閃がドロウスを切り裂き、押し潰す。
〔流し〕
すぐさま、起き上ろうとするドロウスの動きを同ベクトルで勢いよく持ち上げ、盛大にブッ飛ばした。
ズドーーーーーーーーン!!!!!!!!!!
ドロウスは、半ば伸びてしまい、気絶した。
ライトは、ドロウスに近づく。
評価・感想よろしくお願いします。
設定がまだ、あやふやな状態、ヤバし!?
剣道友達の人が、一緒に帰るとオッパイ、オッパイうるさいです、
どうしたらいいでしょう。




