桜木さんの手紙
次は、2日後。
頑張るよ。
リアルが厳しいいいいい。
春の暖かな日差しが緑豊かな森へと差し込み、動物たちの眠りへといざなう。
ここにある山のコテージ風の別荘のベランダで、漆黒の髪でロングストレートの髪型の傾国の貴公子が洒落た木製のテーブルと椅子に座りながら何かの手紙を読みながら紅茶を飲んでいる。
貴公子、俊光は、知らないだろうが今、飲んでいる紅茶のお値段は、100g当たり○○万円するものだ。
その俊光の向かいには、美少女が二人同じように椅子に座って貴公子をじっと見ている。
俊光は、手紙を読み終えて、再び彼女たちへと視線を送るとため息のつきたそうな表情をしたが、何か思い直して気合をいれて彼女たちに顔を向ける。
「ふむ、君たちの言う通り、これは、桜木さんの手紙だね。
君たちも大変だね。私のお世話をするためにここから通
わなくちゃいけなくなってしまう。
いくら自分たちの研修のためとはいえ考え直した方がいいよ。」
桜木の手紙の内容は以下の通りである。
1.俊光は、一般の知識不足があるため彼女たちに教えてもらうこと。
2.彼女たちは、桜木の屋敷のメイドの娘たちであり、メイド見習いである。そして彼女たちの研修も兼ねてのことなので異論は認めない。
3.俊光は、学校に行きながらも友人関係がほぼ稀薄な状態であろうから彼女たちとは仲よくすること。
4.気づいているかもしれないが、彼女たちも俊光と同じ学校である。
5.ぶっちゃけ面白半分であること。
5の内容を見た瞬間、桜木の笑い声が俊光に脳内にフラッシュバックした。
次に、会った時は問い詰めなくては俊光は決意を胸にした。
俊光は、まあ、いいかと諦めて話をした。
「すまないが、もう一度自己紹介してはくれないだろうか。」
俊光は、ここに新たに住む彼女らを覚えようとした。
彼女らは、若干俊光が今回のことを取りやめにしてしまわないかと不安であったので、認められたことにより安堵した。
「ハイ、ワタシは服部リーナと言います。年齢は、15歳で、
今年、俊光様と同じ学び舎へ通います。
ワタシのことは、リーナと呼んでください。」
快活にそう答えたリーナは、艶やかなした金髪のツインテールで、肌は陶磁器のように白く、目と唇はバラのような色合いで、人形のように整っているその顔は、まさしく美少女そのものだろう。
「香織は、.........佐藤香織。リーナと同じ。」
口少なく、何を言っているのかよく分からない香織は、黒髪のショートヘアで、絹のようなきめ細かな雪のように白い肌をしていて、彼女の黒髪が一層美しく見える。
リーナが太陽なら、香織は月そのような印象を受ける。
俊光は、彼女らを見て、美しいとは思うが、それは、絵画などを見るようなものだ。
俊光にしてみれば、彼女たちがいかに美しかろうと彼自らなにか行動しようとは全く思わない。
確かに、彼女たちを恋人にできたらいいなという下衆な考えがまったくないかと言えばそうというわけでもないのだが、そこまでするほど飢えてはないし、必要性も感じないのだ。
「改めて、ここの家の家主である透原俊光だ。
これから、よろしく。」
こうして、ひと騒動終わった。
俊光とリーナ、香織は、親睦を深めようというこで下山し街中へと向かっていった。
街中に入ると俊光は、三年もの間で変わり果てた街並みに驚いた。そして、自分がどれ程の間山に籠ってたのか改めて実感し、苦笑いを浮かべた。
「これほどまでか。」
俊光の知っている場所はあるが、見知らぬ建物がそれよりも多くある。
全体を見れば、やはり変わっていた。
その為、今までこの地に住んでいたという二人に案内してもらった。
道中、VRMMO関連のグッズが多くあり、そこにはあのレンヤの顔をしたぬいぐるみがあったりもした。それに、俊光は、目を見開きながら、彼女たちの通っていたという喫茶店に向かった。
テンプレとは初めに誰が言ったのだろう。
誰が、自分たちにからんでくるチンピラが、このご時世にいると思うだろうか。
そんなチンピラにからまれた人は、本当にご愁傷様だ。
何故、このようなことを言い出したのかというと、目の前でそのような場面に遭遇したからだ。
少し、話を戻す。
「あと、十分ほどしたら喫茶店に付きますので。」
リーナは、俊光に許可を取り前で先導した。
俊光は、街に入ってから大勢の視線を感じていた。
それもそうである。リーナと香織は、タイプは違うが美少女である、その二人がメイド服を着ながら、目の前の絶世の美男子もとい貴公子の俊光に追従している、そんな彼らが歩いている姿を無視できよう人はいないわけで町中の注目を浴びていた。
俊光は、気づいたものの敵意がほとんどないので無視していた。
しかし、その数少ない敵意の視線の内の9つが俊光らに接近してきた。
「おう、おう、おう、にいちゃん両手に花だな。
その恩恵に俺らもあやかりたいぜ、なあ?」
「ホントだぜ~~。にいちゃんよいつもそいつらとズッコンバッコンやってのか、
にくいね~~、にいちゃんかっこいいんだからさ、そいつら俺らにくれねーか。」
「オレ、黒髪の女希望。」
「バッカ、ここは外人のほうだろう。」
「おい、にいちゃんもう帰んな、てめーにもう用はないだからよ。
ママンのおっぱいでも吸ってろよ。」
「「「「ぎゃははハハハっハハハハ」」」」
テンプレもテンプレのテンプレ不良集団が、俊光らの目の前に現れた。
周りの人々らはザワザワと騒ぎながらも知らぬふりをしてさっさと去っていく。
ここには、レンヤみたいなやつはいないようだ。
逆にいたら、すごいが。
からまれた俊光は、とても楽しそうだ。
変わらぬものはここにはある。
俊光は、目の前の馬鹿どもを見ながら微笑みそう思った。
リーナと香織は、間近で俊光が楽しそうにしている姿を見て惚けている。
それほどまでにかの貴公子の微笑みは美しい。
美しいなど男性に使うなどあまり好ましくないのだが、美しいのだ、しかし、彼女たちにしか俊光の表情は分からない。
その為、傍から見ると怯えて動けないようにも見えたりするのだ。
その俊光を見て、不良たちは、一層といやらしい目をした。
「ああん、ブルっちまったのか~、漏らすならどっかいきやがれ!!」
「女たちもコイツに呆れてやがる。」
「「「「「「「ぎゃはは!!!!」」」」」」」
不良のウザさは100倍になった。
俊光は、一通り落ち着いたところで、戦闘態勢に入った。
「私と...戦ろうでないか。」
「コイツやる気だぜ。」
「馬鹿じゃねーの。」
「へっ、............俺はこういうやつ嫌いだから、うれしい限りだぜ。」
「俺らで、コイツの顔整形させてやろうぜ~~~~!」
「フジコーーーーー!!!」
「嬲ってやんよ。」
「「ぎゃははハハハっハハハハ!!」」
不良集団は、俊光に向けて一斉にかかってきた。
「駆逐開始。」
一分後。
不良集団もとい大きな粗大ごみは、地面に横たわっている。
不良たちの体にはこれといった表面的な外傷はない。
俊光は、不良集団相手に鎧どおしをした、それは皮膚は傷つけず、内部の臓器に大きなダメージを与えたということだ。しかし、さすがの俊光でも、内部破裂させるまでのことはせず手加減はした。それでも、彼らの病院生活が長いことは間違いない。ご愁傷様である。
その後、警察が来て事情聴取されたが、警察の目にはただ気絶しているようにしか見えない不良たちが俊光たちに襲い掛かってきたのは、周りの人たちからも聞いているので、俊光らを早々と返してくれた。
俊光たちは、喫茶店の目の前に着いた。
看板に[I am Your Love]書かれている少し古びたいい雰囲気のお店だ。
俊光は、紳士的にリーナらをエスコートし扉を開けた。
「いらっしゃい、あら、リーナちゅわんとかおりんじゃないの~~~。」
バタンと俊光は扉を閉めた。
UMAがいた。
リーナらと同じメイド服を着ている違うところは、ピンク色でハートの形のフリルがあるということだ、それだけでは別にどうということはない。
ようは着ている人物が髭達磨のおっさんということが問題なのだ。
言葉に言い表せないこの気持ち、あなたに分かるだろうか。
気持ちを切り替え、もう一度開いた。
「イっケメン見っけ(は~と)」
例のおっさんは俊光を見てそう言った。
バタン!!!!!!
勢いよく俊光は扉が永久に開かないように閉めた。
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