第二話 嫌う者、好むモノ
今回は短い。執筆進まない。
以上。
『はい、もしもし。……って、おまえ“騎士”!?』
「あ、ああ、そうだよ。おまえは芸能活動勤しんでるか?」
僕は、元『勇者』である“誘木 (いざなぎ)将吾”と通話していた。
真茸に連絡先を教ってから携帯端末に登録し、それからかけたのだが、彼があまりにも早く応答したので少し驚いた。
[ぼくのこえをきいていっしゅんでみやぶったのですごいとおもいました まる]
……いやいや、そうじゃなくて。
そんな馬鹿なことを考えてるうちに、誘木が「当然だ」という口調で質問に答えた。
『そりゃあ頑張ってるよ。あたりまえじゃないかい?』
とりあえず、今後ある仕事を聞いてみる。
“世界一のファンタジスタ”である彼のこと。スケジュールはいっぱいのはずだ。予定が合うかどうかを確認する必要はがある。
だが念のために、本当に念のために、言葉を少しオブラートに包むことにした。
「なあ、仕事ってどんくらいの頻度であるんだ?」
『ないよ』
即答だった。
オブラートになんか包む意味はなかったらしい。
耳を疑った。
思わず「はい?」と聞き変えそうになったが、声に出る寸前で止めた。
少し間を置いて、正確には僕が無理やり言葉を押し込んだことで咳きこみ、息切れしているところに、彼は若干悔しげな口調で続けた。
『うん、ない。完全にゼロ、皆無。あの迷惑で仕方のない“dark clows”が完全に世界を覆って以来、俺の仕事はゼロになったよ。ニュースだかなんだかで、ドラマとか雑誌とかとかの仕事がなくなったからね』
驚愕といえば驚愕で、予想どうりと言ってしまえばそれまでで。確かに起こりうる話ではある。
以前まで普通に放送されていた番組がほぼ全てあの雲関連のものに変わってしまったのだから、仕事がなくなるのはわかる。
だが、誘木にまでその影響が及んでいるとは思いもしなかった。
『……まあ、今まで忙しすぎたし、急な休暇が入ったと思うことにして、家で小説とか読みつつのんびりとしてるんだけどね』
クスクスと、少しだけ笑いながら誘木は言った。でも、苦しいのは事実のようで、直ぐに黙ってしまった。
……ここは俺が場を和ませないと。状況打開には自信がある!!
「あのさ、仕事したいんじゃないのか? いい話があんだよ」
『……何その怪しそうな話題』
撃沈。即刻怪しまれた。
……とりあえず。怪しまれてでも話を持ちかける。
「信用無いのな、僕は。……まあいいよ。で、本題だ。あの雲が発現した原因が、見つかった。……かもしれない」
『で、それを究明するのがお前の言う仕事? 状況次第では受けなくはないけど、何があったのさ』
「それはな……」
真茸に聞いたままのことを誘木に話した。言葉一つ逃すことなく正確に。
彼の返答は……




