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76.ガーデンパーティ2

「はーい、追加分でーす」

と、私を中心に、メイドさん執事さんたちが、お盆を持って人々の周りを歩く


私は一直線に、みんなの元にいきましたが

半分ぐらいごっそり減りましたよ

おかしいなぁ・・・


「はは、大人気だな

 どれ・・・」

とまだ食べてなかったらしい、エゼーさんたちが手を伸ばす

!!!!という顔をして、私を見る

そして抱きしめられたぁぁぁ


いやぁぁぁぁ、やーめーてーっ

嬉しいのはわかったから、抱きつき対象年齢をオーバーしてますーっ

許されるのは女の人と子供だけでーーーすっ


ひぃぃぃぃぃぃぃ


「あらあらまぁまぁ」

じゃないよ、奥さん二人助けてっ

「リズさーーん、コッティーさーーーん」

私が泣きそうになりながら助けを求めると

各旦那さんは引き取ってもらえた


「よし、うちのになれ」

とか言わない、何がどうで、なんですか


「えいっ」

とか言って、コッティさんに頬つねられてるし

うん、赤くなったから、けっこう手ひどくつねったよね


可愛い顔してこの子やるぅぅぅ

とか言うべきなんだろうか

うふふ

ダビデさんがおろおろしてるよ

それも、奥さんの方を心配して、うーんらぶらぶだよねー


「しかし、いろいろ噂は聞いていたが、ここまでとは」

頬をなでながら、エゼーさんが言う

「だから噂になるのよ」

とぴしゃりと言うのはリズさん

うんうん、相変わらず冷静ですね

かっこいいよねー


「あ、主役たちのご登場みたいだぜ

 お前、まだ帰らないよな?

 さっきのは冗談だが

 リズとコーティの茶会にでも来ないか?」

「お茶会?」

「そ、毎日してるの」

くすくすと二人が笑う

「一日ぐらいなら、学校サボってるからそろそろ帰らないとだしね」

「それもそうだな」

と、残念そうだけど理解してくれるのが嬉しい


「若き精鋭の邪魔しちゃだめだしな

 な、貴族クラッシャーのアン先生」

とくすくす笑われた

いろんな噂という名の真実が伝わってるらしい

恐るべき、使役獣使って言うべきかな


王様たちは全然知らないのになぁ・・・


わぁっと周りがにぎやかになる

私たちは、入口から中ほどの席にいるからまだ二人の姿は見えない


「ハネムン、お願いっ」

私は、ラムムンを掲げ、ラムムンからぽぽぽーーーんっとハネムンたちが飛び出ていく


そう、お花を降らすんですよ

忘れてませんよー

むしろハネムンは、前回、花火先生としたのがよっぽど楽しかったらしく

昨日もフォーメンションに余念がなかった


みんな頑張りやさんで嬉しい


ふわふわと舞う、魔法花にみんなが歓声と拍手をあげてくれる

かすかに見えるノネさんと王子さまも笑顔だ


みんながどんどん前に寄っていくので

私たちも誘われるように二人に近寄って行く


近くで見るノネさんと王子さんは

うん、ベストカップル賞になれるぐらい

お似合いでしたー


カメラーーっカメラはどこよーーっ

と言いたいけど、ないよね

(有ります、鏡石がありますよーーアンちゃん)

うう、目に焼き付けますよーーっ


ウェディングドレスも綺麗だし

ノネさんのぼんきゅっぼんが、いかんなく発揮され

色白だし、ラムムンエステでつやんつやんで

昨日もそう思ったけど、今日は近い分

もっと思うーーー

さわりたーーーいっ

だきつきたーーい

できないけどっ心の中だけで叫ばしてー


王子さまは、ノネさんの事が大好きだーなんてらぶらぶ光線が

出まくってて

びしっと着込んだ服はかっこいいし

見とれるぐらい真っ青な瞳が綺麗だし

こんな目初めて見た


ノネさんが私の心は彼に吸いこまれちゃったの

なんてのろけてたけど、そんな気分にさせられるよーーーっ


ほんと、綺麗な瞳、この距離感でわかるぐらいだかね

私が見とれてると、ユズくんとケディがそっと近づいて囁く


「あの瞳は王族継承の証ですよ

 ノネ様との婚姻を許された証ではありますが

 もともと、あちらの国の王子は青の瞳を持つ

 だけど、あれが魔力を持つようになれば継承確定ですよ」

「魔力?」

「そうです、なので魅了されるのであまり見ない方がいいですよ」

まぁ、大丈夫だと思うけどね

だって、その視線の先はらぶらぶ光線放ちながら

ノネさんにぜーーんぶ吸収されてるもん


「効かないなら、いいんですけど

 先輩じつは、不感・・・ぐふ」

「はい、ストップ

 アンは鈍いだけだ」

とかテッラさん、なんか慰めになってないと思うけど

ふか・・・なんだろう

ぷよとラムムンが跳ねた

いやいや、いいよー、ラムムン

テッラさんの頭の上にのってぷよぷよして仕返ししてくれようと思ったんだよね

なんて暢気に思ってた


「離れろっ!!!」

鞭を打つような鋭い言葉が人々の動作を止め

使役獣たちが、本来の姿を取り戻し自分の主を護る体制になる


「ノネぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」

隣国の王子が叫ぶ

彼はお付きの人数人に絡められるように囚われてた

だから、ノネさんの元に行くことができない


「い・・・・やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」

絹を裂くような悲鳴

目から大粒の涙

真っ白いなウェディングドレスが、黒に浸食されていく

そして、ノネさん自身も


やっと、結婚できるの

そうはにかんだ笑みを浮かべ

白い頬をピンクに紅潮させ、夢見がちに王子さまとの恋と

今日の日を心待ちにしていたと、言ってた


なのに、たった1つの小瓶で、その場は騒然とした


ラムムンが反応した時、パリンと耳に捉えた何かが割れる音

そして、ラムムンは赤い核をして

私たちを包む


「はははははは!!

 血は血よりも濃いっ!!

 帝王ならびに祖王万歳っ!!」

そういって、人がはぜた・・・


きゃぁぁぁという悲鳴と、使役獣たちが苦しむ声

毒だ、とわかる

ノネさんにかけられた毒は液体で

人とともに散ったのは気体に近いものだ


「ラムムンいくよっ」

ぷよりっとラムムンは返事する

ごめんと思いつつ、フィルルン、ラムヤン、プロロンを一匹ずつ残し

私は、ノネさんの元に飛ぶ


空中でいるハネムンたち慌てて集まってきてくれたから

毒消しを散こうと言う


「風魔法と水魔法併用して撒いて

 濡れたらごめんなさいでいいから、とにかく毒を消そう」

うんっというように光り、私から毒消しを取り

もぐもぐと揺れて

各方向に散っていく


ハネムンたちは風魔法は得意だけど水魔法は得意じゃない

それに、フィルルンと違って、魔法薬をつくることはできない

ラムムンの中にいるフィルルンたちは毒消しを作ってくれてる

服毒しちゃった人もいるだろうから

いち早く、届けないといけない


崩れ落ち、びくびくとけいれんする人がいる

ごめんなさい、と思う

だけど、優先順があり、今助けないといけないのは

ノネさんと王子様だ

王子様たちも、真っ青な顔をしてるし

人間爆弾を間近でうけたから出血もしてる


それでも、ノネさんから目を放さないのは愛だと思う

じわりと涙が浮かぶし、気持ち悪さで吐き気とめまいがする


怪我した人を見ることはあって、最初は気持ち悪くて駄目だった

だけど、治せるのは私たち治療師だけよ

助けてあげましょうとおばさん先生に言われて頑張った

おじぃさん先生には、みんでやりゃぁええんやと言われ

確かに、私がしてるんじゃなくてラムムンがなんだから

見なくていいんだよね


とか思うと気が楽になって、それにどくどく再生していくのが楽しくて

その内なれていった


だけど、今日ほど酷い惨状は見たことがない

私は対人関係のクエストは受けないし、ティエリさん的にも禁止

それに、他の冒険者さんたちもわかってるから

だめだよーっとかって、私を掴んで呼びとめて持って行っちゃうもんね


「アン・・・」

うすらと開いた目が、こちらにきてはなりませんと、言う

「今、助けるから」

私は、クロムンたちをノネさんに3匹落とす


「お願い」

黒い光を放ち、クロムンたちが、治療を始める

フィルルンがぽんと飛び込み、ピンクの光が混じる


「何を?!」

と邪魔されそうになったけど、邪魔させないから

絶対助ける

二人ともっ


「王子様、御無礼許してください」

べちょりと、フィルルンたちをくっつけ

治療してもらいつつ、毒があれば残り1匹のクロムンが解毒する

青い瞳が薄くなっていたと思ったら

急激に青くなった


「君は・・・」

信じられないという風に目を見張る


「ノネさんの友達です」

毒にはそんなにやられてなかった

ノネさんにも人爆弾はついてない

だから、かばったし魔法を使ったんだろうと思う

だけど、あの至近距離ではどうしようもなかったんだろう


「フィルルンお願いね」

ぷよりとみんなが揺れる


二人はもう大丈夫

あとは、他の人たちだ


「うごける人は、整列してください、なるべく小さくまとまってください」

毒はまだ消えきってない

かなり強烈な毒素だ


もしかすると、ドラゴンとかそっち系の毒かもしれない

昔読んだ本に、毒消しで解毒のできない毒にそれがあったもんね


「まかせろ」

と、治療がいち早くおわったみんなが立ち上がる

ぶわりと、と風が舞い上がる


視界が悪いと思っていたのは毒霧の所為だったらしくて

今は、綺麗な空間となった

ひどい惨状はかわらないけど

だけど、動ける人たちが、真ん中にあつまってくれる

貴族さんもメイドさんも、使役獣もみんなみんな


「ラムムンお願いっ」

私は、ラムムンを空に投げる


ぱりんと、水珠を割る

ぶわりと水があふれ

ラムムンに吸収されていく


コムムンも、プロロンも、フィルルンも、

ラムヤンもハネムンも

そして、遅れたけどクロムンもノネさんたちを運んできてくれる


「やろう」

「うんっ」

と皆が答える

あ、しゃべったぁ・・・と思った

やっとだよねっ


「おじさん・・・ありがとう」

私は、今はきっと、もういない

あの冒険者のおじさんに感謝する


あの人はいっぱいいっぱい魔法をくれた

日常魔法から稀少の魔法まで


そして・・・禁断の魔法まで


「私の命をみんなに『リーメベル』」


死からの再生魔法

今の今だからできる

ラムムンたちがくっついてるのは、なんの魔法を使ってるか聞かさない為

そして、ラムムンたちの命も使う為一人ではきっと足りない

いくら元気で私が毒をもらってないとしても

何人死んだかわからない

もしかしたら、みんなの内誰かが死んじゃうかもしれない

だけど、いいって言ってくれた

ごめん、じゃない、ありがとう

『使役獣だし、アンの気持ちわかる』

誰かの心を繋いでくれた


誰も、死なせたくない

そして、いつか忘れてほしい

結婚式で難癖がついちゃったけど、助かったね

っていつか、子供でも孫でも抱きながら

笑っててほしい


本当に貴族とか王様とか大変すぎて

私は近付きたくないです

個人的にはいいけどね


なんて薄れゆく意識で私はそんなことを思っていた

急転直下でございます

そして、みんな大活躍

いろいろ過去設定などがでてきて最終章らしい&私らしいでしょ

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