75.ガーデンパーティ1
うふふふ、久々のおしゃれーはなんかテンションあがります
初パーティですが、外という開放感もあるし
昨日の内祝いでいた面々がいっぱいいて話かけてくれるし
ユグくんもケディくんもハレアさんもテッラさんもいて安心です
ハレアさんに二人がいることになれておくといいと思いますよとか
言われちゃて、がっつり手を繋がれてます
あれ、ケディくんとハレアさん仲良くなったんじゃないの?
「アンーっ」
と可愛い声が聞こえる
「あんあんーっ」
なんかわんこみたいになってるよって振り返ったら
わぁーーっびっくり懐かしい人がきたーーっ
「久しぶりー」
きゅぅっと抱きつかれるふわふわピンクの髪のコーティさん
おこちゃままでいるし、めっちゃそっくりで可愛いしーっ
「うふふ、久しぶりね」
って、リズさんもーっ
「きゃーっ会えて嬉しいーっ」
みんな纏めてぎゅーっと抱きついたら
子供たちが首を傾げたあと、きゅぅっとくっついてきた
何このかわいい生き物っ
うう、こういうのを見ると欲しくなりますよね
はい・・・めっちゃ可愛い
「やってるなぁ・・・」
くすくすと笑い声が後ろから聞こえる
私たちはばらけて振りかえる
ふぉぉぉぉぉっなにこのかっこいい人たちはっ
「なんだ?その顔」
とか言わないでください
「まさか誰かわからないとか言うなよ」
「いやいや、誰かは分かりますが
すっごくカッコ良くなっててびっくりしたの」
というと、テッラさんが、ぐっと喉を詰まらせ
咳き込んだ
「だっ大丈夫ですか」
ぽふぽふ背中を叩いてると
「せーんぱーい、だから勘違いされるんですよ」
「私たちは気にしないもの」
くすくすとコーティが笑う
ええ、何事なにごとー
「俺がカッコイイのは当たり前だから、許すが
他に言うと誘ってると思われるぞ」
って、エゼーく・・・いやもうくん呼びは似合わないよね
エゼーさん、相変わらず自信満々ですね
いつもいかめしい顔してたダルデさんまで笑ってるし
「相変わらずのずれっぷりだな」
とか言わないでくださいっ
そしてラムムン交流とかって、うんとか頷きにいって
まるで、自分は私と違いますよーなんていう態度だよね
裏切り者ぉぉぉぉっ
「いつもー」
とか、さらに裏切りもの発言するんですか、ラムムン
後で、瓶の中にいれて転がしてやるーーっ(お仕置き方法その5/物理的な距離を取ろう)
「お料理もおいしいわぁーアンってほんとになんでもできるわぁ」
くすくすとコーティさんが笑い
お料理とかいいつつ、即効甘いもの食べちゃうんですね
でも、うん、似合うからいいんです
それに、ものすごーーーく作ったはずなのに
どのテーブルも、ロールケーキないんですけど
あ、プリンは瞬殺されましたよ
一人一個は確実だったのにな・・・
先にご飯物からたべてくださいーっなんて思うのは、躾のせいでしょうかっ
「アン・・・」
と、遠くで、厨房のおじさんが手招きしてる
「あ、ちょっとごめん」
「あとで帰ってきてくださるわよね?」
「もちろん」
あはは、と私たちは笑いあう
リズさんのこういう所はかわらない
勉強してて、分からないところがあったら
もう次に行くのよーって言う人をひきとめて最後まで聞いちゃう人だったもんね
残念ながら、私は少ししか交流できなかったけど
スッポンとか思っちゃたのは秘密です
「どうしたんですか・・・っていうまでもないですよね」
と言うと、すまんがという風に私は厨房入り
一応作り方は教えてるし、材料も渡してるけど
ラムムンたちの泡立てっぷり&クリーミー具合は出せないんだよね
だから、今回の分は、同じ人が食べてるから
足りなくなったらすまんけど頼むっなんて言われてたもんねー
厨房に戻って
「ふっふっふー、焼くだけにしてますよー」
なんていうと皆がおおーーーっとか喝采してくれた
うん、昔の痛い思い出と、かつ、あとで実はお土産でも作ろうかと
思って寝かせてたんだよね
「お前らこれだよ、これ」
「アンさん、いなくなるけど、ついていきますっ」
とか、雄たけびが・・・うん、いなくなるけどとか言うのが
かなり冷静だよね
だけど、私も、ついてこーい、なんて言っちゃいますよ
うふふふ
嫌いじゃないんです体育会系ののり
だってもともとそっちの畑だもーんっ
ねっみんなと、目線を送るとおうよっという風に全員が合わせて
ぷよりと揺れてくれた
お客さんだけど、料理人
いつも忙しいね、アンちゃん
プリンは、寝かしは必要ないのでその場ですよ
カラメルは常備してるので、みなさんがせっせと量産中です




