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58.騎士テッラさんと出かけよう1

「テッラさん、テッラさん、起きてください」

ゆさりとテッラさんを揺する

藁にシーツをかけただけの簡易ベットだから

フィルルンが一緒に寝るの~と言ってたから

2匹一緒にしてたら

どうやら、ラムムンベットと同じように

もっふもふのふよんふよんの体を包み込むようなベットで

テッラさん爆睡中です


う゛ーん、起こすの忍びないなぁ


「おきんのか」

おじさんが、ひょいと上から覗いてくる

「気持ちよさげだな」

うん、もう極楽っていう顔して寝てる

まぁ安心してくれて嬉しいけど

一日目なのに、こんなに爆睡してくれていいんだろうか


「そういう時はな、ほれ」

と渡されるのは、中華鍋のような鉄鍋とお玉

こ、これはまさか・・・

おじさんを見上げて、お玉で叩く仕草をすると

いい笑顔で笑われた

うう、テッラさんごめんね

私、昨日何もしてないし、みんなのご飯もとれてないんです

なので、絶対遅刻するわけにはいかないんです


カーンとひと鳴らし、うーん起きない

もううん、ままよ

カンカンカーン


「うわぁぁっ」

がばっと起きて、ごづと天井に頭をぶつけそうになったけど

フィルルンが、ガード

うんうん、えらいえらい

そうなんだよね、寝床の天井低いんです

私の部屋も天井が斜めになってるから、立って歩けないところもあるけど

憧れの屋根裏部屋生活だし

もう慣れたもの、だから、頭をぶつけたりすることはない


「う・・・あ・・・お・・・おはよう」

状況を判断したのか、テッラさんが私を認め挨拶をしてくれた

「はい、おはようございます

 昨日お伝えした時間がきたので起きてください

 ご飯を食べたら、ギルド行きますよ~」

「あ、あぁ・・・」

私はさくっと部屋を出る、テッラさんの準備を待ってる暇はないのです

掃除はプロムンたちが、順次してるけど

覚えてるでしょうか、全室満室なんです

マックス100人なんです

なので、人手が足りない


「おじさん、手伝います」

「おう」

焼けた丸パンをかごにいれて、表に出す

「お、アンちゃんおはよー」

「おはようございます、ちょっと待って下さいねー」

「おう、腹へったから早くな~」

うんうん、お腹すきましたよねー

「はーい、ラムムン、そっちにデザート並べておいてー」

「おっデザート付きかー」

「はい、甘いのお好きでしょ」

というと、周りからおうっと嬉しそうな声が響く

あははは


「スープもってきまーす」

後ろにはいって、ぐつぐつ煮られて大鍋に近づく

「よいしょっと」

一応耐火性の手袋はしてるけど

実はしてなくても魔法でやけどせずに持てる

だけど見た目に・・・ということで、一応パフォーマンス

そして、めっちゃ重い鍋だけど

最初の一瞬だけが重くて、じわりとゆっくり重さがなじんでくる

軽量化の魔法はほんとに便利です

ありがとうございます、冒険者のおじいさん


「はーい、おまたせしましたー

 パン1つとって、スープとってデザートとってください

 飲み物は、水、薬草茶、どちらでも好きなの飲んでください

 パンを複数欲しい方は、うちの子に支払ってくださいねー」

うーんと今日は、クロムンがいるのね

ちなみに、一番小さいのはハネムンかと思ったら

実はクロムンでした

なので、ちっちゃな初めごろとはいわないけど

それくらいな形状で、中の核だけ大きいから

どこからどう見ても、水まんじゅうでおいしそう

ちょっと黒いけどね


とか考えてますが、手は、スープをがんがんついで、みなさんに配膳したり

一言二言おしゃべりしてます

うん、私も器用になったものです

なぜ私が配膳しているかっていうと、おばさんは本日他の人とパーティを組んで

朝から出かけちゃったから

バイキング式だと、どうしても具材が偏って

汁気の多い人、少ない人となっちゃうから

まぁ好き好きで、汁多目~とかはできるけど

基本的に、ご飯だから、みなさんがっつり食べたいから

そういう人は少ないかな


あと、別売りで、端のほうでソーセージ焼いたりボイルしたのを

日替わりで売ってます

やっぱり焼きのほうが匂いにつられて買っていく人が多い

屋台で匂いの強い焼き物が多いのはそういう理由なんだろうなー

うーん、思いだすと、イカ焼きと焼きそばが食べたくなってきた


「アーン、パン焼けたぞー」

「はーい」

私はしゅっと後ろにさがってパンをとる


「もう一人欲しいですよねー」

さすがに忙しい

いつもはおばさんがいるから、もう少し暇だ

「だなぁー、早くつれてこないかと

 待ってるんだがなぁ」

とちらりと見られた

あれ、待ってる?

「カールだったか?」

そう言われた瞬間私は瞬間湯沸かし器になった

おばさんがそういう話題を振ってくるのはあったけど

おじさんまで、まさかーと思いつつ聞き間違いじゃなさそう


カールさんとかー

たしかに、おじさんと料理人のカールさんとは最初はなんか険悪ムードだったけど

最近仲いいよねー


それにカールさんがいて、今のおじさんみたいなやりとり・・・

きゃぁぁぁぁぁぁぁ、なにその新婚カップル

うわぁぁぁぁんっ


「たのんだぞっ」

にこって素敵笑顔すぎます、アーヴィン先生もびっくりな

ナイススマイルですよーーーっ


「は・・・はい」

ぷしゅう、と頭から湯気がでそうだけど、まだかーな声が聞こえるから

慌ててパンを運ぶ


うう、おじさん不意打ちすぎます

そして、なんで今なのよぉぉぉぉっ


どうにかこうにか赤面配膳は終わりテッラさんにもご飯を食べていただく

みんな食べるとさーーっと出ていくよね

まぁ食堂の席の数が、100人分ないとわかってるからだろうし

前日からクエスト受けてる人とかはそのまま出かけちゃうしね

簡単なお弁当として、パンとチーズとソーセージは人気らしい

器があるからデザートは勘弁してもらってるけど

今日はプリンでした

魅惑のプリン、今、テッラさんが魅惑堪能中で

ふぉぉぉぉぉぉぉぉっていう顔してるよ

信じられないものを今、俺は口にしている

とか、声に出てますよ、騎士さん・・・


ぶはって、周りが笑ってるじゃん

ご飯中なんだから、自重してあげてください


だけど、そういうのがあったからか

昨日の殺伐とした雰囲気は、すっかりなく

騎士さんが、普通の服と簡易鎧を身につけて融け込んでるのも大きいかも

みんなに普通に挨拶もしてるしね

なんか、貴族さんだろうに気さくな方だよね


話を聞きながら歩くとどうやら、騎士さんは貴族は貴族さんでも

田舎貴族らしい

なので、こういう雰囲気のほうが慣れてるんですよと

言われ、なんか納得した

憧れの騎士なので、いかつく頑張ってますけどね

と言われ、一緒に笑ってると

周りから、おっ恋人かーいなんて冷やかされた


もー、皆さん知ってて言うんだから


しゅぱぱっとクエストを取って

「おはよーございます」とおにーさんのところに座る

「おはよう、アンちゃん」

ちらりとテッラさんを見て

「犬がいるのは大変だねぇー」

って、おにーさん、おにーさん

なんでそんな喧嘩腰なんですか


「そうでもないですよ、結構仲良くなりましたから、ね」

とテッラさんに言うと

テッラさんはにこりと笑うだけだ

うーん、そうでもないって言いたいのかな


「えーと、今日はパーティ登録でお願いします」

「え?」

おにーさんが、驚いたように目を見開いた

まぁ独断と偏見でクエスト選んでたもんねー

テッラさん相談なしでごめんなさい

だけど、どうしても、ご飯の為、このクエストは全部外せないんです


「まさか、彼とかい?」

「そうですが?」

テッラさんとですよ、むしろテッラさんには物足りない採取系のクエストばかりで

申し訳ないけどお互いの利害の一致なんです


「護衛として、と申し上げよう」

とテッラさんが固い言葉で言う

「ギルドカードをお願いします」

うーん、おにーさんもなんか固い

なんだろう、騎士さんとギルドはあんまり仲良くないのかな


「はい、登録完了しました

 はい、アンちゃんのカードね、じゃぁ気をつけてね

 いろいろと」

うっいろいろという所かなり念押ししましたね

「大丈夫ですよ?」

私は言う、危ないクエストは、取ってないし

ラムムン+みんな+騎士テッラさんで防御は完ぺきなはずっ


「はい、一応これ緊急信号ね」

あれー、おにーさんがちっとも信用してくれない

初パーティでもないんだけどねー


「まぁいただきますすが、本当に大丈夫ですよ?」

「うん、護身用っていうことで持っててね」

「はい・・・」

まぁ、はい、重いものじゃないので持ちますけどね


ベルトに吊るしておにーさんと分かれる

さーて出発しゅっぱつー


「行きますよーっ」

「あ、はいっ」

おにーさんと目線で会話したみたいだけど

会話するならまともに会話したほうが早いとおもうんだけど

そして、それをするなら、私が学校に行ってる間にしてくださいっ

ラムムンたちが、お腹すいたなぁーとか、ずっと思念を送ってきて

私はお腹いっぱいなのに、なんかお腹すいた気分になってくるじゃないですか

太ったらどうしてくれるんですかっ


「行きますってばっ」

ぐいっと手をとって私は走り出す

もう、構っていられません

男の子同士ってなんかああいうところあるよね

困ったものです

友情はあとで存分に深めてくださいっ

な・・・なんとか予約

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