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40.スライムで街興し

心機一転またお願いします

そして、いつの間にか2,934件、3千件に届きそうです、どきどき

ばたばたと奮闘していたら、こぼれおちるように時間は過ぎていってました

だけど、その成果はありましたっ


私がこの世界に来た当初、学生がギルドの学生登録することもないし

街に行っても買い物をするだけとかで

街と人と使役獣の繋がりはまったくと言っていいほどだった


私は、がんばって稼がなきゃいけないし

使役獣のご飯や成長をどうにかしなきゃなので

学生になれた一年目にギルドの学生会員になって活動してた


ラムムンがいたから、せざるをえなかったということもあるし

ほら、私たち日本人としては、ゲームとか小説、漫画なので

ギルドや冒険者って当たり前で

ある種あこがれのものじゃないですか

なので、是が非でも登録しちゃったけど

こちらの世界の人からすれば

ちょっと体力の余ってる、魔法の使えるとか自信がある人たちや

一攫千金を夢見る地に足がついてない人とか

半分以上はあんまりいいイメージのない職業


まぁ確かに、毎日泥だらけの血まみれになってたり

安全で堅実な職業ではないのは確かだもんね

自分が怪我したら、次の稼ぎがなくて逼迫しやすいのは

ある意味特徴かもしれない


だから、商人さんとか、お店もってる人からすれば

危ない職業で、ただ、お得意さんでもあるから

目に見えて差別したりはしてない

ただ、私はそういう仕事は選ばないっていう

きっちりとした線引きはたまーに見え隠れするけど

逆に、冒険者たちは、引退後の仕事とか思ってるから

保守的だとか、逃げ腰とか

そういうイメージもあってどっちもどっちだった


だから、この街のイメージとしては

使役獣の学校があるギルドを中心とした商業街だったんだよね


ギルドは大きな街にしかないらしく

ここは結構大きいギルドで、クエスト数も多い

それは、学校があるおかげだから、間接的には関わってるだけの状態


私は、どちらにも踏み込んで

頑張ってた学生時代だった


モンスターや精霊とかそういった生物をつれて歩く人は

使役獣使以外にもいるから

そういう意味で、連れて歩いても全然問題ない

というより、精霊さんたちに伝言を頼んだりは良くある風景だから

最初は、わっと思ってたけど、その内、居るのが当たり前になってた


私が学生を卒業し、この世界ではめずらしい

「掛け持ち」仕事を「毎日」してたら

変な人レッテルとガンバリ屋さんの称号を頂いたけど

日本人としては普通だよね?


あ、ちゃんとお休みは取ってますよ

この世界は、1つ1つがそんなに時間が長くないし

効率よくすれば、結構合間の時間が取れて

私的には、すごく大変とか忙しいというのはないしね

だから、全然問題ないけど

みんなにもっと休めー

何考えてるんだー、そんなに金が足りないのか?とか

心配されたり、たしなめられたり

うーん、そういうことじゃないんだけどなぁーと思いつつ

掛け持ち仕事でのんびりしてたら

ラムムンが突然大分裂


それも、本人合わせて五十六匹

え゛え゛ーって現実逃避しちゃったけど

その後、ラムムンとちびちゃんたちが超絶やる気

ちびちゃんたちせっかくいっぱいいるんだからってラムムンが

初期スライムの能力違い

回復特化のヒールスライムや、毒特化のポイズンスライム的な

特化スライムを作ることになって

今ではそのちびちゃんたちは各自各地でがんばって

夕方に帰ってくるようになった


だけど、そこまで来るのには

やっぱり紆余曲折あったのは、ご存知の通り

私の認識の甘さが露見した事件だった


その後もお仕事してるちびちゃんたちが攫われそうになったり

攻撃されたり、悪いことされそうになったけど

対策済みで事無きを得たし

周りの目や声を上手く使っての響石

絶対防御の精霊籠

それに、徐々に高まる街の人たちの使役獣の認識


お届けハネムンと回復フィルルンの合わせ技は高価だけど

動けない人には本当に感謝された


あと、ギルドには、戦闘特化のラムヤンたちが控えてて

護衛の御役目や初心者パーティや洞窟探索のお伴もしちゃったりしてます


一番忙しいのはやっぱりハネムンかな

言葉をお届けするのは、精霊ちゃんたちでもできたけど

重たい荷物配達はできない

うちの子たちは軽量化の魔法をみんな持ってるし

何処まで入るの?ってぐらいもんぐり食べちゃうから

右にー左にーと呼ばれては飛んで行ってます


本人も楽しそうでなにより

一番お仕事に就くのが遅かったから本人たちがしょんぼりしてたんだよね

今では配達業務をするのは他の使役獣や学生さんたちもいたりで

ほんと地元密着になった


学生さんたちからよく言われてた言葉なんだけど

アン先生の前とか、学校だけでは子供に戻れるって


あんた、なに言ってんのーまだ子供でしょーとか

つっこみ入れたかったけど、そっか、存分に子供しよって言ってたけど

本当だったんだよね


ほら、使役獣の人たちって基本お金持ちで

ほとんどが貴族の人なんだよね

だから、私みたいにお金がなーいっとか、ものがなーいって

ひぃひぃ言うことがなかった

だから、実家のお金やものを潤沢に使って育ててたんだよね


片や私は、現場で稼いでご飯食べさせましたー

だけど、結果的には、それが良かったし

今ではほとんどの生徒がしてる

だって、実地訓練だもん

ギルドのお仕事では偏りがあるから実習は実習で今もしてるけど

今では最初の実習が月砂漠だったとしても

みんなけっこうへっちゃら


私の時は、リタイア続出、自信喪失とか

ほんと、先生の意図通り篩い落とされていった

なんか怖いなぁーと思ったし

今も、ちょっと信じられない異世界の常識

マッチョ先生は未だ現役だし

人気の先生だもんね


たまに生徒さんに馬鹿しないでくださいよー

頭で考えてくださいよーとか

アーヴィン先生派の生徒さんに言われてる

うーん、先生と生徒のあり方もちょっと変わってる


だけど、そんなこと言ってても

けっこういい関係なんだよね


使役獣の学生を街に、使役獣を知ってもらおうっていう時に

先生たちと話合いをしたら

半数が反対、半数が賛成で見事に対立


安価安易な存在にしたくない

位的に下の人に仕えたくないな反対派

賛成派は一枚岩ではないけど

おおよそ

実地訓練を積んで、就業後即座に率先力をつくる実力派

前例(私のことね)のように地域密着派

おもしろそうだからやってみよう派

仕事先を増やそう派

などで、王族貴族専用の使役獣をとにかく

使ってなんぼ、楽しんでなんぼにしようとしたわけ

だから、真っ向対立


ここは、王族会議ですかーなんて言いたいほど

国益が、国の威信がとか

もう、そんな言葉が飛び交って

私は、一歩引いたところで、どんびきしてた


異世界人の日本人としては、国の為とか威信と言われてもわからない

だけど、平和でみんながいい暮らしになるように

していくのが自分の為になるし

街やそして大きな意味で国の為になるんじゃないですか?

って私は説得していった


わからないことは説得できないもん


それともう一つ、王族や貴族の為の使い方が違うなら

それなりの区分けをしたらどうかというのを提案した

だってお仕事は選べるじゃない

どんな仕事だってしたくなければ受けなきゃいいというのが

この世界の常識

自由は保障されている

王族命令であっても、ただ彼らは囲い込みをして

そうせざるを得なくすることがある


リーナさんの旦那様のように

何年か、という約束だったのに、永遠に帰ってこなくなった

リーナさんは、この街で昔と変わらず司書をしながら待っていた


そして届いた知らせは「死」


絶望したんでしょうね、とリーナさんがぽつりと漏らした言葉

どんな環境でお仕事をしてたのかは知らない

だけど、旦那様のことをよく知ったリーナさんが言うのだから

そうだったのだろう


旦那様の研究結果は今も国の為に活かされてるらしい

だから、それでいいのよ

もう帰って来ないんだらか、せめて好きだったことが

残ってるのがうれしいと言った


そんな風な雁字搦めだから

生徒さんたちも、子供らしくいれない

だから、私の前や学校では子供でいられて

街の中に出て、ただの人、自分を出し

そして、成長し、大人へと貴族へとなっていった


だから、市井に降りて、貴族でない社会に触れ

学んだのは大きな力となり

どういう感情で動くのか、どういう風な考え方が分かり

あつかいやすいと手紙を頂いたが

なんだか複雑になるのは、一市民だからでしょうか


と、長くなりましたが

そんな風に、街が使役獣と学生さんであふれ

まさに、使役獣と学校とギルドの街としてある


まさに夢が叶った

ま、私が勝手に思って、みんなが頑張ったからなんだけどね

それが当たり前になる夢


ひとりにたにたしてたら

「私もそうだったよ」

とおばさんが言う

ギルド推薦の宿がおばさんの夢の1つだった

その時、たしかにおばさん

もうにやつきが留まる事をしらないってぐらい

顔がゆるんでたもんね

私今そうなのかな?って聞くと

ラムムンが、意地悪げにぷよよよーんって揺れる

ううっそうらしい


「あたしね、もうひとつ夢があるんだけど

 そっちはいつ叶うんだろうね?」

ん?・・・う・・・・うん・・・


「早く、あんたの子供抱かせてちょうだいよ

 どっちにするんだい」

そういいつつラムムンを優しく抱っこ


うう、忙しすぎて他ごとに夢中で

毎日あっててお友達以上の進展はありませんよっ

そんな二十五歳なそろそろこの世界では

行き遅れなアンでした・・・

世界感をアンちゃんがやっと語ってくれました、遅いよ、アンちゃん

まぁ、やっと落ち着いたということですね

そして恋愛指数はレベルアップしないままなようです・・・苦笑

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