33.カールさんのお家デート1
「くくっ・・・あははは・・・もう、アンちゃん真っ赤」
ぷにり、と頬をつつかれた
「初めてだった?」
私は頷く
「いやじゃないよね」
また、私は頷く
「こらこら、そこで、頷いたら、男は止まらないよ?」
だけど、そう言いながら、お兄さんは止まってくれた
だけど、一ミリも隙間なく隣に座るのは止まってない証拠なんだろうか
「抱きしめてもいい?」
「えっ」
「慰めたい」
「えっと・・・」
何も・・・されないよね?
「ふふ、キスすら初めての子にこれ以上はしないよ?
それにアンちゃん
たぶんつきあわないとこれ以上はさせてくれなさそうだしね」
私は思いきり頷く
キスも、本当ならつきあってがいいです
「異世界人ってそんな人ばかりなの?」
「ここと同じで人それぞれだと思いますが
こちらのことあんまり知らないので、比べようがないです」
そういうと、ああ、となんか納得された
「スライム持ちってことで、そちらに関心はなかった?」
「ないですっ」
私があんまりにもきっぱり言うものだから、お兄さんは
もう大爆笑、私の後ろでそんなに体ふるわせて笑わないでほしい
っていうか、いつの間にだっこされてたんだろう
「隙有り、だよ、アンちゃん」
「いつの間に、ですよ」
「ないですって腰を浮かした時かな」
あれ、そうだったけ
「あと、初めてなら、一応言うけど
男の家、部屋に来ちゃ駄目
一応、俺だって襲うの我慢してるんだからね」
「えっ」
「えって・・・アンちゃんの中でどれだけ聖人君子なの?」
カールさんはおもしろそうだ
「そういうことではなく、まだ結びつかないというか・・・」
ともごもご言い訳しちゃうと、また笑われました
意外にカールさん笑い上戸なのかな
「あー、楽しい、やっぱりアンちゃんはいいなぁー
つきあっちゃう?」
うっうんと言いたい、だけど、うんって言っていいのかな
こんなことなら、想像の中でも二股するんじゃなかったぁぁぁ
昔の友達が言ってたけど、夢中になる人は一人の方があとあと困らないよって
アイドルとかの追っかけじゃないんだからねー
とか、いってましたよね
今ですよっ今、私猛烈に困ってます
「返事は今度でいいけど、誰と悩んでるのかは
わかってるから、ちょーーーっとおすすめしたくないかな?」
あれ・・・どういうこと・・・
「アンちゃんから告白してくれるのかなぁーって
待ってたんだけどね」
「え?」
「あれ?」
私は振り返り、目を合わせて二人でぴたり止まった
「アンちゃん?俺のこと好きでしょ?」
私はもうばれちゃってるので素直に頷く
「だよね、あー、びっくりした」
お兄さんは心底ほっとしたような顔をして息を深く吐き出した
それが当たってくすぐったい
「もしかすると、そっちの世界は男から告白するものなのかな?
お誘いとか」
「はい、女の子からもありますが、だいたいは男の人ですね」
「ああ、そういう事ね・・・」
お兄さんはいつものように笑う
「了解、そういうことなら、こちらから攻めさせてもらおっかな
落とすまでね」
えええ、ちょっと待ってください
「あはは、やっぱりアンちゃんといると楽しい
久々にこんなに笑ったよ
それは、嬉しいけど、ちょっと待ってください
異世界の恋愛常識を教えてくださいー
「ん?」
「えっと、異世界の恋愛を教えてほしいんですが・・・」
「そうだね、一応説明しておこうかな
ちょっとアンちゃんには早い話かもだけど
そこが基本だから、覚えておいてね」
こくり、と私は頷く
もういいのかなーなんて、ラムムンが戻って来てくれてほっとする
「女の人は子供を産む、体を交える相手を女は選ぶんだよ
ふふふ、やっぱり赤くなるんだなぁ
こちらの世界で、アンちゃんの年で初めては珍しいかな」
「うう、面目ございません」
「ん、その内いただくけどね」
うう、攻め攻めなお兄さんかっこいいです
だけど、心臓が持ちません
「だから、女の人からの告白、そして体を交えて
そこから進むがだいたいのパターンかな」
「えっ、最初にしちゃうんですか」
「ふふ、しちゃうんです
もしアンちゃんがよかったらする?」
そう聞かれて私は思いきり横に首を振った
お兄さん、笑い死しますよ
そして、ラムムンもっもう・・・みんなして・・・
異世界恋愛常識やっとでてきました
女の子、人かられっつごーですよ
うふv




