18.治療院初デビュー
ついに来ましたっこの日がっ!!
フィルルンがついに免許皆伝
巻物賞状をいただきまして、それを司書コムムンの一匹が
小さい巻物にそっくりそのままコピーしました
司書コムムンいわく、禁断の技・・・とか
かっこつけてたので
とりあえず、おにぎりの刑に処しましたが
フィルルンが、やめたげてーとぷにょんぷにょん跳ねてたので
勘弁してあげます
もう、へんな癖はつけたくないのよ
どやぁに引き続き、厨二病患者になったらどうするんですか
ちっちゃな巻物は、自分の体で拡大して見せることができて
自分たちは資格がありますよって示せるようにするらしい
フィルルンたちを教えてくれた治療院のおじいさん先生が
他の治療院の人たちと違った風貌をしてて
まぁ、あまり風貌よろしくないため、おりゃぁ治療師じゃ的に示してたみたい
まぁ私も何度か見たけど、楽ちんな格好をやめるつもりはないらしい
治療院の人たちは、地球でいう教会と病院の間の子みたいなところで
ナース服や修道院服のようなそろいの服をきてる
だけど、袖に手がかくれるほど長くて大きくて
私も、お手伝いに行ってたころ、見習い服を着せてもらったけど
すっごく作業しにくいの
だから、おじぃさん先生がいやがるのは無理もない
なので、スライムが治療師なんて前代未聞だから
示せるのはいいかもしれない
なんだかんだと言いつつ、おじいさん先生も考えてくれて
本人たちを含み、フォローアップの姿勢がいいよね
明日からってことで、ちょっと緊張してるのを
お仕事先輩のプロロンやコムムンがくっついて
相談にのったり、応援してるみたい
その内、みんな寝ちゃったけど
明日からがんばろうねー
ふっと明かりを消すと
月の光が、天窓から差し込んでくる
細い月だから、そこまで明るくないけど
きらきらとスライムの体の輪郭を浮かび上がらせてる
「明日は、ギルド行って、学校に届けて
治療院全部によって説明して
ラムヤンたちとハネムンたちと一緒に冒険しようね」
ラムムンに話しかけると、うん、というようにラムムンが揺れる
その内、ラムムンも左右にゆれてる
その揺れをみて私も眠くなってくる
これ睡眠効果あるかもーなんてうふふと一人で笑ってたら
いつの間にか朝が来て、やるき満々なフィルルンたちに起こされました
うん、わかった、わかったから・・・起きます
起こされるなんて初めてです
まぁ落ちつかないのはわかるから、御膝抱っこして
みんなまとめて、なでなでしてたら
起きてきた他の子もずるーいの大合唱
といっても、そんな雰囲気と核の色
おしゃべりできるようになるのはまだまだ先だろうね
だから、昨日の「禁断の技・・・にやり」はラムムン経由です
そんな通訳いらないから
ラムムンは、定位置について、避難高みの見物を決め込んでます
たまに、ラムムンが泡だらけみたいな感じになって
じゃれつかれてますので、育児は大変なのかなー
でも、ラムムンと違って独立度合いが高いから
ちょっと淋しい気になっちゃうんだよね
口に出しちゃうと、みんなが空気読んじゃいそうだから
いわないけど、ね
とぷよりとラムムンをつつくと
そうだねってみたいにぷるんとふるえてくっついてきた
「さ、いこっかー」
そう声を掛けると、スライム団子はぽぽーんっとはじけて
移動開始
ラムムン、もうっそんな風に羽スライムになって見せびらかすんじゃないの!
ハネムンたちがうらやましそうだよ
まぁ、見本を見せた方がいいのかもしれないけど
白と青の核で不安そうに揺らいでる
「今日も羽うさぎとか狩りにいこうね
羽はねパラダイス、ね」
っていったら、一気に色がしゃきーんっ★て黄色に輝きました
うんうん、頑張ろうねっ
厨二病入りスライム(笑) みんな個性的になってきてます
うれしげに、の標準語がわかりません、自慢げに、でいいのかしら、情報求む
一応訂正したけど、これでわかる?




