10.女子トークはお昼も全開!
お気に入り登録2,119件だ・・・と 昨日2千とか行ってませんでした?ともかく感謝
「こんにちはー」
「あ、アンちゃん、カトリーナさんいらっしゃい」
にこりと、いつものスマートなカッコよさでおにーさんは出迎えてくれた
「内緒話したいんですよ」
と言うと、わかったっていう風にウィンクされちゃいました
うわーん、かっこいいよーっ
流し眼とウィンクが似合うのはカールさんと
アーヴィン先生ぐらいですよーっ
「うふふー」
って、内心の声駄々もれよって感じにリーナさん笑わないでください
「うう、もう」
「だってねぇー」
席について、メニューを見ながらリーナさんは笑う
「分かりやす過ぎ、もう付き合っちゃいなさいよー」
「だって気まずくなるのやじゃないですかー
私ここのメニュー気に入ってるんですから」
「ちょっと、恋より食欲宣言、やめてよね」
つぼに入ったみたいで、リーナさんはくすくすと笑う
「楽しそうだね、なんの密会かな?」
「うふふ、それはアンに聞いてちょうだい?」
「なんだい?」
カールさんは興味津々だ
まぁ情報通の人ってけっこうこういう所があるよね
あ、改めまして、カールさんこと
正式名カーレンスルークさんが喫茶店のかっこいいお兄さんのお名前です
長いから、カールって呼んでって言われた時には
某黄色いお菓子のおじさんをを思いだして
似合わないっと失礼なことを思っちゃったけど
まぁ、うん、今ではカール=お兄さんぐらい浸透してますよ
「午後からの予約の件かな?」
「予約、ですか?」
「あれ、聞いてないのかな、ルイズ先生が個室の予約とったんだけど
アンちゃんがくるから甘いもの準備頼むって言われたんだけどな」
「じゃあ、きっと同じ件です」
うん、それ以外にないしねっ
「その時になったら、教えられるかもしれませんので
今は内緒にさせてください」
そういうと、わかったという風に笑って
ランチメニュー二人前ね、って去っていった
うう、やることなすことカッコ良すぎます
「あーやだやだー、恋する乙女ちゃんと・・・うふふふー」
え、今なんて言いました
「だって、仕方ないじゃないですかー
ううう、カッコよすぎる」
私はぺたりと、机に頬をつける
絶対赤くなってる自信ある
「はいはいー、もう、可愛いんだからっ
それで、本題はなに?」
「あ、はい」
私は体を起して、リーナさんに向き直る
「一つは、ルイズ先生の相談後発表になるんですが
先にお知らせしていいですか」
「もちろんよっ」
こちらも情報通さんだから喰いつきは万全
だから、私の恋愛相談お願いしますっ
「実は、ラムムンなんですけど」
「元気ね」
「はい、すごく元気なんですが
増えました」
ぽろり、というように、一匹だけ出してみました
「わっ可愛い」
「でしょーっ実はそれが五十五匹いるんです」
「うっそぉっ」
珍しいリーナさんがびっくりして大声&立ち上がっちゃったっ
「一体ほしーっ」
あれぇそうきましたか
「その気持ちはわかるけど、あげませんっ
その内貸出できるようにするつもりなんですが
まだ赤ちゃんですしね」
「そうよね、核もちっちゃいし、なんか懐かしいわね」
うん、私もそう思う
リーナさんと出会ったころのラムムンはこの核の大きさで
もしかすると、これより小さかったかもしれない
本当に生まれたてだったもんね
初日から図書館に行ってリーナさんと出会って
今も変わらず、大親友だしね
「五十五体かー、あ、仕舞っていいわよ」
「あ、はい」
私はラムムンに戻す
リーナさんは、頬杖をついて、上の空
長年の付き合いで、今リーナさんが何をしてるのかは手に取るようにわかる
頭の中の本の内容を検索中なのだ
リーナさんはほんと、司書が天職な人だ
昔から本好きで、その仕事に付きたいけど
自分の記憶力と地位では司書業には付けなかった
だから、使役獣使になって、学校の司書をしてるらしい
使役獣ちゃんは、肩に止まってリーナさんに寄り添っている
記憶の共有をしているらしい
「んー、アン、記録を見るかぎり初めてかもね」
「そうなんですか・・・」
「分裂すること自体は知られてるし、複数分裂もあるわ
最大分裂数は百二十六体っていうのはあるわ
それは、本体が死んでの分裂
むしろ、分裂させるために本体を割ったんだけどね
本体が生きて、の分裂数としては最大ね」
ふむふむ、それは結構やばい感じかも
あんまり目立ちたくはないんだよね
前の裁判の時、ちょっと悪目立ちしちゃったから
ああいうのももうこりごりだもん
「うん、そういうのも含めて
要相談な訳なんです」
「そうね」
「あともう一件いい?」
「いいわよ、まぁ食べながらね」
そういうと、失礼します、と声かけ後
するりとカールさんがはいってきて、ランチプレートを並べてくれた
野菜のスープにサンドイッチ
サラダにデザート、あとは飲み物だけど
今回は、私はフルーツジャムソーダにした
赤いイチゴがごろりと丸ごとはいってる
見た目にも可愛い飲み物だ
「わー、おいしそう」
「アン好きよね、それ」
「うん、好きー」
こくりと飲むとしゅわっと炭酸と甘みと果物の香りが広がる
「おいしーっ」
「おほめにあずかりまして光栄です」
くすり、とカールさんが笑う
「うん、おいしいですっ」
もう、べりぃぐっどですよ
「じゃぁまた午後にね、楽しみにしておいて」
「はいっ楽しみしておきますっ」
なんのお菓子がでてくるのかなぁー
うふふふ
「はいはい、ごちそーさま」
「何が?」
「いーのいーの、たべてなさいって
でもう一つの相談は?」
「えっと・・・ギルドのおにーさんのことです」
「あら、まだ諦めてなかったの?」
私は頷く、だってどっちも素敵な人なんだもん
「そうなのねぇー、で、その人がどうしたの?
もしかして進展したの?」
「進展というか、今度また外で会えるんですよっ」
「デートねぇー
で、着ていく服ね、そうでしょっ」
はいっおっしゃる通りです
ラムムンとともにふにっと頷きますよ
ずいぶんお金もたまってきたけど
まだまだおしゃれ用の服をばんばん買えるほど稼いではないから
新作購入には、情報通のカトリーナ先生に
いつもお願いしてるのです
おばさんからもらった服は、未だ現役だけど
デートにはやめなさいっておばさん本人から言われるぐらい
子供っぽくはある
なので室内着専用なんだけど
刺繍とか素敵なんだけどね
時間がある時に教えてもらってるけど
おばさんみたいに素敵な柄にならない
「いいわよ、今日の帰り付き合ってあげる
まぁ終わるのが遅くなりそうなら、先帰るわよ」
「うん、お願い
たぶん、ルイズ先生のことだから、そこまで遅くはならないと思うんだよね」
ルイズ先生の仕事は早いから
「そうね、じゃぁ、また夕方会いましょ」
十分前の鐘が鳴る、私たちは、最後の一飲みをぐっと飲み干して
ランチタイムを終了させた
カフェのお兄さん再登場そして、やっと名前だよ、いつもだけど、私の小説は、名前がでるの遅いよねーうふふー




